それぞれ個性が際立つ名湯ばかり
山代、山中、片山津、粟津の4つの温泉地が集まった加賀温泉郷と、金沢から車で40分の辰口温泉を紹介します。北陸屈指の古湯 山代温泉
開湯約1300年を誇る温泉地「山代温泉」。北大路魯山人や与謝野晶子など多くの文化人に愛された名湯です。江戸時代の温泉街は「総湯(そうゆ)」と呼ばれる共同浴場を中心に街が発展。その周りを「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼び、今も昔ながらのレトロな雰囲気が残っています。明治時代の総湯を復元した「古総湯」では「湯あみ」という温泉に浸かって楽しむだけの当時の入浴方法が体験できます。加賀の伝統工芸品九谷焼などのお土産店を散策しながら温泉情緒が味わえます。
芭蕉が絶賛した名湯!山中温泉
俳人・松尾芭蕉が「日本三名湯」と称えた「山中温泉」。「奥の細道」の旅の途中に立ち寄った際に、鶴仙渓などのすばらしい景観に魅了されたと言われています。温泉街には絶品グルメやお土産店が充実。山中温泉発祥とされる伝統工芸品「古九谷」や「山中漆器」などのギャラリー巡りも楽しみのひとつ!さらに、四季折々の美しい渓谷の風景を観賞しながらの散策もおすすめです。
湖面の景観にうっとり!片山津温泉
霊峰白山を望む「柴山潟」の湖底から湧き出る「片山津温泉」。朝もやから夕焼けまで、1日に7度も湖面の色を変えるといわれる美しい景観が魅力のひとつです。泉質にはミネラル成分が多く含まれ、疲労回復の効果が期待されます。2012年には眺めの良い湖畔に「片山津温泉総湯」がオープンして観光客も注目しています。
すべてのお宿が自家掘り温泉!粟津温泉
奈良時代が幕を開けて間もない718年(養老2年)に高僧泰澄大師によって開湯された「粟津(あわづ)温泉」。以来1300年間絶えることなく豊富なお湯が湧き続けています。泉質は、無色透明・純度100%の芒硝泉。昔から切り傷や火傷などに効果があると言われる名湯です。名君・前田利常公に愛された名湯として知られ、古刹那谷寺への参拝時に植えた言われる「黄門杉」は、今も街のシンボルとして残っています。
金沢市街から車で40分!辰口温泉
金沢観光に便利な「辰口温泉」。金沢市街から車で40分の自然に囲まれた里山の温泉地。開湯1400年の歴史ある名湯として知られ、総湯 里山の湯と足湯、3つの老舗旅館があります。泉質はナトリウム泉で身体の疲れや冷え性などに効果があり、肌にやさしいところから「美人の湯」としても親しまれています。郷土の文豪・泉鏡花が愛した温泉としても有名です。