金沢駅からバスで巡る金沢港・大野半日旅|直源醤油ランチと金森合金の名入れ刻印体験

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金沢の観光スポットといえば、金沢の東側に位置する兼六園や金沢城、茶屋街などが定番で、国内外から多くの観光客が訪れています。でも、皆さん知っていますか?金沢の西側に位置する金沢港方面にも、魅力的なスポットがたくさんあることを!
金沢港に隣接する大野町は、明治や大正時代の建物や醤油蔵が残る昔懐かしい香りのする街並みで、蔵を再生したおしゃれなお店も増えているので、地元住民からも注目されている穴場エリアなんです。

今回は、そんな港町の歴史が色濃く残る駅西エリアのおすすめ周遊モデルコースとして、公共交通で巡る金沢港・大野の半日旅をご紹介します。

※筆者が巡ったのは平日(金曜)です。水曜は各店の定休日、土日は金森合金の休業日にあたるためご注意ください。

金沢駅からバスで巡る金沢港・大野半日旅|直源醤油ランチと金森合金の名入れ刻印体験

金沢駅出発|西口から金沢港クルーズターミナル行きの北鉄バスに乗車

スタートは金沢駅です。金沢港方面へ向かうバス乗り場は、金沢駅金沢港口(西口)にあります。金沢駅のランドマーク的存在の鼓門があるのは兼六園口(東口)なので、その反対側になります。西口を出るとオフィスビルが立ち並ぶ都会的な光景が現れます。

それでは6番乗り場から、9:26発の金沢港クルーズターミナル行きの北鉄バスに乗って、出発~!金沢港クルーズターミナル行の路線バスは、朝7時台、8時台は1時間に4本、その他の時間帯は1時間に1本~2本出ているので、北鉄バスの時刻表を事前にチェックしてくださいね。
(※2026年8月現在のダイヤ)

金沢港クルーズターミナルを見学|海を眺める港の玄関口

30分ほどで終着地点の金沢港クルーズターミナルに到着。金沢港の新しい玄関口として2020年に誕生した施設で、日本海の白波をイメージした流線形の屋根が青空に映えます。
 2階にはレストラン(月曜定休)のほか、操船シミュレーターでクルーズ船の操船体験ができる「まなび体験ルーム」があるので、子どもの遊び場にもおすすめです。
展望デッキからは金沢港が一望できます。風がとても気持ちいいですよ~!

※操船シミュレーターは一部100円有料。 

基本情報

金沢港クルーズターミナル

所在地:金沢市無量寺町リ-65
電話番号:076-225-7030
アクセス(車):金沢駅から約15分
   (公共):北鉄バス「金沢港クルーズターミナル」バス停からすぐ 

営業時間:9:00~21:00 ※体験ルーム:9:00~17:00、レストラン:10:00~21:00(月曜定休日)
休館日:年末年始
駐車場:あり
利用シーン:観光/ひとり/友人/家族
特徴:港が一望できるカフェや展望デッキが人気

金沢港クルーズターミナル

金沢港いきいき魚市へ|港町らしい雰囲気を楽しむ立ち寄りスポット

金沢港クルーズターミナルを見学したあとは、歩いて5分のところにある「金沢港いきいき魚市」へ。金沢港に水揚げされたばかりの活きのいい魚介類がずらりと並びます。

筆者が訪れた夏は、地物の岩ガキが旬!大ぶりでぷりっぷりの身がとてもおいしいので、ぜひ味わってもらいたいです!その場で調理してもらえる魚介や海鮮丼などは、市場内のイートインコーナーで味わうことができます。また、購入した魚は地方発送もできますよ。

基本情報

金沢港いきいき魚市

所在地:金沢市無量寺町ヲ52番地
電話番号:076-266-1353
アクセス(車):金沢駅から約15分
    (公共):北鉄バス「金沢港クルーズターミナル」バス停から徒歩5分 
営業時間:9:00~16:00
定休日:水曜日・年始
駐車場:あり  
利用シーン:観光/ひとり/友人/家族
特徴:北陸の新鮮な海の幸を安価で購入できる

金沢港いきいき魚市

直源醤油でランチ|大野の醤油文化を味わう

市場の活気を味わったあとは、人気のランチを求めて大野のまちなかへ。大野は、醤油の五大名産地の一つに数えられる、日本有数の醤油産地です。加賀藩主・前田利常の命を受けて大野の町人が醤油醸造を学んだことからこの地で醤油作りが始まり、現在も12社の醤油メーカーが集まっています。さすがは醤油の里、町のあちこちに醤油蔵や工場の煙突があります。
向かったのは、文政8年(1825年)創業、約200年の歴史を持つ老舗・直源醤油が営むショップ兼カフェ「直江屋源兵衛(なおえやげんべえ)~Soysauce&Cafe~」。格子戸を開けて中へ入ると、趣のある土壁や木の梁、木目を生かした大きなテーブルが目に飛び込みます。築100年の歴史を感じさせながらも、どこか温かく居心地のよい空間です。

 

 

こちらのカフェで平日20食、土曜は30食限定で提供しているのが「アジフライ定食」。始めたのは2023年で、きっかけは「気軽に食事ができる場所があったら…」というお客さんからの声だったそうです。
近江町市場から仕入れたアジを使った大きなフライがドドーンと2つ!おいしさを引き立てるアジフライ専用の醤油と大根おろしとともにさっぱりといただくのが、おすすめの食べ方です。
「アジフライってこんなにふっくらしてたっけ?」

「お醤油と合うんだね~!」

と、箸が止まらない娘◎
サラダバーには、直源醤油の売れ筋商品のドレッシングが4~5種類あり、実際に試すことができるのも嬉しい!筆者のお気に入りは、加賀野菜の金時草を使ったフレンチドレッシング。淡いピンク色で、サラダが一気に鮮やかになりますよ。
 
 

店の奥には、小さなお子様連れでも安心してゆったりと食べられるお座敷もあります。実はここ、北前船の商いの場として使用されていた町家で、いろりや金庫も当時のままなんですって!

ショップには、音楽プロデューサー・つんくさんも愛用している醤油「もろみの雫」をはじめ、海外の観光客に人気の粉末醤油「シーズニングソイソルト」など、定番から変わり種まで多くの商品があります。ドレッシングは源助大根や金沢春菊など加賀野菜を使ったものがいろいろとあるので、金沢土産におすすめです◎
事前に予約すれば工場内を見学することもできますよ!自由研究で醤油の歴史を調べるのもいいですね~。
※直源公式:工場見学は要予約、実施日は月〜金・第1・3土曜日(11/1〜年末年始、連休期除く) 

基本情報

直江屋源兵衛~Soysauce&Cafe~

所在地:金沢市大野町4-16

電話番号:076-268-1300

アクセス(車):金沢駅から約15分
    (公共):北鉄バス「大野中央」バス停から徒歩1分  

営業時間:10:00~17:00 ※ランチは11:00~

定休日:水曜日
駐車場:あり
価格帯:(ランチ)1,380円

利用シーン:観光/ひとり/友人/家族
特徴:限定のアジフライ定食が人気

直江屋源兵衛~Soysauce&Cafe~

ランチ後は大野町周辺を軽く散策

おいしいランチでお腹を満たした後は、バスが来る時間まで大野の街並みを散策してはいかが?近くには、しょうゆソフトクリームが人気のカフェ&ギャラリー「もろみ蔵」や、レンタサイクルのほか、つぼ焼きいもやフローズンヨーグルトシェイクの販売を行う「kuru,ru./大野バイシクルベース」、ガラス体験教室を随時開催している「ガラス工房 スタジオ・プラスG」など、町家や醤油蔵を再生したレトロでおしゃれなお店がいくつもありますよ。

もろみ蔵
実際に使用していた醤油蔵を、ギャラリー&カフェとして改装した大野の新名所です。しょうゆソフトが大人気。
もろみ蔵
詳細を見る
kuru,ru./大野バイシクルベース
金沢市大野町にある観光拠点。レンタサイクルのほか、つぼ焼きいもやフローズンヨーグルトシェイクなどを販売。
kuru,ru./大野バイシクルベース
詳細を見る
ガラス工房 スタジオ・プラスG
築100年以上の醤油蔵を活用した、ガラス造形家・市川篤さんの工房&ギャラリー。気軽に楽しめるガラス体験が人気。
ガラス工房 スタジオ・プラスG
詳しく見る

金沢海みらい図書館へ|金森合金へ向かう途中の建築スポット

続いてワークショップを楽しめる工場へ向かうため、「直江屋源兵衛」の最寄りバス停「大野中央」から、13:53発の金沢工業大学行きのバスに乗車。10分ほどで「金沢海みらい図書館前」に到着します。
壁にまんまるの窓が無数に並んでいて、まるでドット柄のような、かわいらしい建物。こちらが図書館だなんて驚きですよね!金沢海みらい図書館は、2012年に「世界で最も美しい公共図書館25選」に選ばれた話題のスポット。外壁に約6,000個の丸窓を設けた斬新な建物デザインが国内外で注目されているので、こちらもぜひ立ち寄ってほしいスポットです。

(※2026年8月現在のダイヤ) 

基本情報

金沢海みらい図書館

所在地:金沢市寺中町イ1番地1
電話番号:076-266-2011  
アクセス(車):金沢駅から約15分

アクセス(公共):北鉄バス「金沢海みらい図書館前」バス停から徒歩すぐ  
開館時間:月曜・火曜・木曜・金曜 10:00~19:00
     土曜・日曜・祝日    10:00~17:00 
休館日:水曜日(祝日・振替休日と重なった場合は開館)、特別整理期間(6月第1月曜日〜翌々日)、11月の最終月曜日〜翌週の金曜日、年末年始(12/29〜1/4)
駐車場:あり 

利用シーン:観光/ひとり/友人/家族
特徴:斬新な建物デザインが人気

金沢海みらい図書館

金森合金で名入れ刻印体験|加賀藩ゆかりの鋳物文化に触れる

金沢海みらい図書館から歩いて約14分、伝統技と現代の発想を掛け合わせたSDGsなものづくり体験ができる「金森合金」に到着。こちらは、加賀藩の時代から続く鋳物の技術を約300年にわたって受け継いでいる歴史ある鋳物メーカーです。

まず目を惹くのが、工場の外壁に施されたステキなアート!家紋の裏菊菱と、藩政期から現代までの歴史を波形で表しているそうで、住宅街の雰囲気に溶け合っています。

「鋳物」とは、金属を溶かして型に流し込み、冷やして形を作るもの。かつては加賀藩の調度品やお寺の梵鐘などを手がけており、現在はロケットの内部素材などの産業用部品をはじめ、花器や剣山、プレートといった生活アイテムなど幅広い製品を作っています。

そんな鋳物工場で体験できるのが、アルミ合金製のテーブルウェアに模様や名前などを刻印するワークショップです。カトラリーレストや動物型の菓子切り、タブレットスタンドなどから選ぶことができます。

アイス好きな筆者の娘(小6)は、アイスクリームスプーンをチョイス。アルファベットや星、ハート型などの刻印機をハンマーで打ち付けて、自分だけのオリジナルデザインを刻印していきます。体験は3歳からOKで、小さなお子様には小さめのハンマーを貸し出してもらえるので安心です。
だんだんと作業がスピードアップしてきた娘にコツを尋ねてみると、「刻印機がずれないようにしっかり押さえるのが難しいけれど、慣れてくると打つ力加減も分かってきて、ずれずに打つことができる」
とのこと。
※小さなお子様が体験される場合、保護者様の付き添いをお願い致します。

30~40分ほどで完成!自分の名前と日付、夜空をイメージして星をちりばめたかわいいデザインを、小学生でも一人で作ることができましたよ!

刻印体験と合わせて工場の見学もできます。使用済みアルミ缶や地域の新聞社が新聞印刷時に使ったアルミ版が大量に積み上がっています。金森合金ではこれらのアルミ資源を回収し、新たな製品として再生する循環型の生産を行っているんです。つまり、刻印体験で作る製品はすべて、捨てられるはずのものが生まれ変わった姿!SDGsなものづくりですね。
 
 

15時~の刻印体験コースを予約すれば、金属を溶解する様子と、溶かした金属を型に流し込む様子も合わせて見学できます(※生産スケジュールによっては見られない場合もあるので事前に確認が必要)。筆者が見たのは銅合金を溶かす作業で、温度はなんと約1200度だそう!立ち上がる炎の色が、見たことのない緑色をしています!大きな窯から流れ出てきたのは、マグマのようにドロドロになった銅。型に流し込む様子も、思わず息をのんで見守ります。滅多に見ることができない作業に、親子で大興奮の時間となりました。
金森合金24代目の高下裕子さんは、『鋳物の歴史、金属に係る資源循環』の分野で『いしかわ文化観光スペシャルガイド』として活動しています。藩政期から続く鋳物文化や資源循環について、分かりやすく学べるのも魅力です。幅広い年代の方におすすめの体験ですよ◎

基本情報

金森合金

所在地:金沢市松村6丁目100番地     

電話番号:076-267-3003 

アクセス(車):金沢駅から約16分
アクセス(公共):北鉄バス「観音堂」バス停から徒歩10分
営業時間:8:15~17:00 ※体験の内容によって時間は異なります
定休日:土曜日・日曜日 ※一部土曜日は営業
駐車場:あり
価格帯:2,000円~7,500円
利用シーン:観光/ひとり/友人/家族
特徴:300年の歴史を持つ鋳物工場でアルミ合金の刻印体験

金森合金

公共交通で巡るときの注意点|バス時刻・営業日・徒歩移動を事前確認

金森合金での体験を終えて歩いて10分、最寄りバス停「観音堂」へ。16時台~18時台は1時間に3~4本バスが出ています。乗車後、金沢駅に一番近いバス停「中橋」で下車し、高架下の交差点で左手に向かって歩くと、7分ほどで金沢駅に着きます。
ここまで、公共交通で巡るモデルコースをご紹介しましたが、金沢駅発金沢港クルーズターミナル行のバスをはじめ、大野中央から金沢海みらい図書館へ向かうバスは本数が少なく、時間帯によっては乗り遅れてしまうと1時間待ちぼうけ…ということにもなりかねません。事前に北鉄バスの時刻表をチェックして計画することをおすすめします。

(※2026年8月現在のダイヤ)

公共交通と合わせて、公共シェアサイクル「まちのり」の電動アシスト自転車に乗って大野周辺を巡るのもいいですね。金沢港クルーズターミナルやkuru,ru./大野バイシクルベースなどにまちのりのポートがあるので、そちらで利用できますよ◎

まとめ|金沢駅西エリアは公共交通でも半日で楽しめる

いかがでしたか?今回は公共交通を使った駅西エリアの観光モデルコースとして、港の景色にはじまり、金沢の海の幸が並ぶ市場、藩政時代から続く醤油作りの町・大野でのランチ、蔵や町家が残る街並み、現代建築、そして300年の歴史を誇る加賀藩ゆかりの鋳物文化に触れるワークショップまで、盛りだくさんの内容を半日で楽しみました。

海、食、歴史、街並み、建築、ものづくり…金沢駅の西側には、まだまだ知られざる魅力がいっぱい!定番とはひと味違う金沢を楽しみたい方は、ぜひ駅西エリアへ足を延ばしてみてはいかがでしょうか?

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