【石川県文化×観光体験】加賀の味をつくる職人たち|東酒造と料亭・小珠の和が紡ぐ“地の恵みと文化”

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2025年12月、加賀料理が国の登録無形文化財に登録されました。こうした地域に根差した文化の価値を、観光を通して伝えていくのが石川県の「文化観光」の取り組みです。加賀の風土や暮らしの中で育まれてきた食文化は、海や山の恵み、そして客人を想うもてなしの心に支えられています。その味わいは、この土地の日常の延長線上にあるもの。今回は、石の文化が息づく小松で酒づくりを続ける「東酒造」、食文化を伝える「こまつ女将 小珠の和」を体験し、加賀の味を守り、次代へつなぐ人たちの想いに触れました。  

【石川県文化×観光体験】加賀の味をつくる職人たち|東酒造と料亭・小珠の和が紡ぐ“地の恵みと文化”

深掘り体験① 東酒造の酒蔵見学と試飲で知る“石文化”

小松市は、古くから良質な石の産地として知られ、石切り場や石造物がまちの歴史を今に伝えています。そんな土地で、160年以上酒を造り続けてきたのが「東酒造(ひがししゅぞう)」。
敷地内には、昔からの石材を使った重厚な蔵が並び、静かな存在感を放っています。


厚い石壁に守られた蔵の中で、白山の伏流水と地元の酒米を使い、丁寧に醸される日本酒「神泉(しんせん)」。
石、水、米——小松の風土が重なって生まれるその味わいは、この場所ならではのものです。

そして東酒造では、こうした酒造りの背景や蔵の空気を、実際に感じられる体験プランも用意されています。

  • 国登録有形文化財の酒蔵
  • 酒蔵を改装した「ラウンジ kai」
  • 実際、酒蔵の中を見学できます
  • お楽しみの試飲タイム
  • 受賞づくしのラインナップ

■東酒造 酒蔵見学(要予約)


東酒造の酒蔵は、小松市で採掘される黄色みを帯びた白山の凝灰岩「観音下石(かながそいし)」で造られ、2009年には国登録有形文化財にも指定されました。
重厚な石蔵の中を歩きながら、仕込みの話や、温度や酵母との向き合い方といった酒造りの裏側に耳を傾ける時間は、日本酒をぐっと身近に感じさせてくれます。

試飲タイムでは、代表銘柄の「神泉」をはじめ、地元産の酒米や酵母でつくる個性豊かな味わいを飲み比べることもでき、初心者でも楽しめる内容になっています。
気に入った一本があれば、その場で購入できるのもうれしいポイントです。

【ライターの体験感想】
日本酒好きの自分にとって、とても興味深いプログラムでした。石川県には酒蔵が多いものの、蔵見学を実施している酒蔵や酒造会社は、実は限られています。
しかも東酒造の日本酒は、県産原料にこだわり、生産量も多くはありません。そのため県外では手に取る機会が少なく、出会いにくい一本だと感じました。
体験中の東さんのお話も引き込まれるものばかりで、気づけば時間を忘れて聞き入っていました。

県外から訪れる方にとってはもちろん特別な体験ですが、実は地元に住んでいても、この蔵の中に入ったことがある人はそう多くないのではないでしょうか。
石文化の背景や酒づくりへの想いを知ったうえで味わう一杯は、きっとこれまでとは少し違って感じられるはずです。
正直、料金以上の内容に感じるほど。観光としても文化体験としても満足度の高い時間でした。
プラン名
国登録有形文化財の「酒蔵見学」と「試飲体験」
実施場所
東酒造
 石川県小松市野田町丁35
アクセス
金沢市内より車で約40分
北陸新幹線小松駅より車で約10分
設定期間
月曜日~土曜日(要予約)
体験プラン詳細
1. 日本遺産で国登録有形文化財の石蔵の酒蔵の特別見学ガイドツアー
2. 庭園の特別公開
3. 試飲体験
4. 特典
料  金
2,200円/お一人様(税込)
※売店で利用できる商品券(500円分)付き
体験時間
約50分
催行人員
2~10名
予約締切
3日前
問い合わせ先
東酒造 東 祐輔 
電話番号
0120-47-2302
体験予約
・仕込みの開始時期により期間の変更がある場合がございます。酒蔵の都合によりお断りする場合があります。
・3日前まではお申し込みいただけますが、ご案内の都合上、7日前までにご連絡をいただけるとお受けしやすいです。

基本情報

東酒造

住  所:〒923-0033 石川県小松市野田町丁35

電話番号:0120-47-2302

営業時間:9:00~18:00
休業日:日曜日
駐車場:5台


東酒造

深掘り体験② 小珠の和|料亭文化

小松市には、今も料亭や日本料理店が点在し、和食文化が日常の延長線上に息づいています。昆布を基調としただしの旨み、地元の食材、九谷焼の器。お祝いごとや節目の日に料理屋を訪れる「ハレの日」の習わしも、そのひとつです。

そんな文化を、もっと多くの人に知ってもらいたい——。新幹線開業をきっかけに、市内の女将たちがゆるやかにつながり誕生したのが「こまつ女将 小珠の和(こたまのわ)」。コロナ禍を経て強まった横のつながりを力に、県内はもちろん観光客にも、この土地に根付いた食文化を体験してもらおうと動き出しました。


料亭は敷居が高い——そんな印象をやわらげるため、料金を統一し、内容を明確にしたプランも用意。それぞれの店の持ち味を大切にしながら、もっと気軽に楽しんでもらおうという試みです。


“特別な日だけ”ではなく、文化としての和食をもっと身近に。女将たちのそんな思いが、この取り組みには込められています。

  • 近現代作家の九谷焼と旬のお造り
  • 見た目も鮮やかなお料理の数々
  • 小珠の和プランのイメージ
  • 1963年創業の老舗料亭「梶助」
  • カウンター席でいただきました
  • どんなシチュエーションにも対応
  • モダンな個室カウンター席

■日本料理 梶助で「小珠の和」珠玉のおもてなしプランを体験

その取り組みを体験しに訪ねたのが、小松のまちなかに店を構える料亭「日本料理 梶助(かじすけ)」。

昭和の創業以来、地元に根ざして歩んできました。季節の食材を丁寧に仕立て、昆布を基調としただしの旨みを大切にする料理は、煌びやかになりすぎず、静かな品格があります。祝いの席や接待、家族の節目など、地元のさまざまな場面を支えてきたお店でもあります。

こまつ女将 小珠の和」では、珠玉のおもてなしプランとして8〜10品で構成される会席料理を統一料金で提供。
16,500円(税込)の「こたまのわ会席」と、22,000円(税込)の「みやび会席」の2コースがあり、事前予約制です。内容は季節や仕入れによって変わり、その時々の旬を楽しめます。飲料は別料金です。


料理を彩るのは九谷焼の器。伝統の流れをくむものから近現代作家の作品まで、 味わいとともに、小松の工芸文化にも触れられるのがこのプランの魅力です。

ここではその一部のみのご紹介にとどめますが、続きはぜひ実際に足を運び、小松の和食文化を体験してみてください。


※梶助では「こたまのわ会席」(16,500円・税込)のみ提供

【ライターの体験感想】
正直に言うと、自分の住んでいる地域には料亭が一軒もなく、小さい頃から縁のない存在でした。だからこそ今回の取材も、少しドキドキ。おいくらなのか、一見でも入れるのか——慣れていない分、わかりにくく感じてしまう部分があったのも事実です。

ただ、梶助の女将にお話をうかがい、「小珠の和」はそうした不安をなくすための取り組みでもあると知りました。料金を明確にし、誰でも予約できる形にしているのは、料亭文化をもっと身近に感じてもらいたいという思いからだそうです。
外から訪れてみてあらためて感じたのは、いまも複数の料亭が営まれていること自体が、小松の食文化の特長だということ。お祝いごとはもちろん、少し特別な日に。肩ひじ張らずに、料亭文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
体験プラン名
こまつ女将【小珠の和】珠玉のおもてなしプラン
体験プラン詳細
8~10品の統一料金の割烹料理(会席料理)がお好きな料亭で気軽に楽しめるプラン
料  金
・こたまのわ会席 :16,500円(税込)
・みやび会席   :22,000円(税込)
※お食事、サービス料、席料、室料込
※店舗によって異なります。
利用可能店舗
・料亭 一浪       TEL:0761-22-0809
・日本料理 梶助     TEL:0761-22-8314
・料亭 小六庵      TEL:0761-22-0112
・和餐 伸        TEL:0761-22-0258
・割烹鮨 米八      TEL:0761-24-1717
・日本料理 なか乃    TEL:0761-22-2566
・あわづ温泉 喜多八   TEL:0761-65-1821
・料亭 まつ家      TEL:0761-24-3800
予  約
要予約 ※締切は各店舗にご確認ください。
注意事項
※季節や仕入れ状況などにより、お料理内容や器が変更となります。
※アレルギー対応やキャンセル規定などは各店舗にご相談ください。
詳細URL
https://www.hot-ishikawa.jp/feature/detail_268.html

基本情報

こまつ女将【小珠の和】珠玉のおもてなしプラン

・こたまのわ会席 :16,500円(税込)

・みやび会席   :22,000円(税込)
※お食事、サービス料、席料、室料込
要予約

こまつ女将【小珠の和】珠玉のおもてなしプラン

深掘り体験③ 小珠の和【オプション】|だしの美学

小松の和食文化を語るうえで、欠かせないのが「だし」の存在です。

かつて北前船の寄港地として栄えた小松市には、北海道から上質な昆布がもたらされました。昆布を使う文化はこの地に深く根づき、今も料亭や家庭料理の味の土台を支えています。

主張しすぎず、けれど確かな旨みを重ねる——。
その繊細なだしづかいが、小松の料理の品格を支えています。

今回紹介するだし体験は、「小珠の和」プランとあわせて予約できる特別な内容。
料理を「食べる」だけでなく、その根っこにある味の仕組みに触れられる体験です。

■「すみげん」でだしの飲み比べとかつお節削り体験 


そのだし文化を体感する場として訪れたのが、創業170余年の老舗海産物商「すみげん」です。嘉永年間(1848〜1854年)から、昆布やかつお節などの素材を扱い、地元の料理を支えてきた頼もしい存在です。

ここで味わえるのは、ただの講義ではありません。
1級だしソムリエの店主とともに、昆布やかつお節などの素材の違いや役割を学び、それぞれのだしを飲み比べて旨みの違いを実感するプログラムです。さらに、かつお節削りの体験も用意され、素材の香りや食感を五感で感じながら、小松のだし文化の深さに触れていきます。


だしとはなんぞや?」という基礎から実践まで。地元の人でも、意外と知らないだしの世界にふれることができる時間です。


【ライターの体験感想】
正直、とても面白く、ためになったプログラムでした。
昔から自分は濃い味が好きなので、だしはどちらかというと「料理の脇役」だと思っていました。
ただ実際に学んでみると、薄味ながら感じる旨味、そして素材による味の違いに驚愕。
料理の主役を引き立てるどころか、印象そのものを決める存在だと実感しました。
また、昆布の旨みの層や、削りたてのかつお節の香りの立ち上がりを体感すると、もうだしの虜になる人が続出しているのが分かります。
そして、料亭で味わった料理の「土台」が、こうして支えられているのか、そう思うと、お料理の一皿一皿が、さらに特別に感じられました。
華やかさは本質に支えられている、なかなか味わえない貴重な体験、おすすめです。
プラン名
~「だし」がもっと好きになる~
老舗海産物商「すみげん」で出汁のみ比べとかつお節削り体験
実施場所
ふる里の味 すみげん
 石川県小松市三日市町9
アクセス
北陸新幹線小松駅より徒歩約5分(アーケード商店街内)
設定期間
14時~17時まで要予約
※水曜日定休、特定日(要問い合わせ)
体験プラン詳細
1. 出汁に関する説明
2. かつお節削り体験
3. 出汁の飲み比べ
体験時間
約60分
料  金
4,400円/お一人様(税込)
催行人員
6~10名
予約締切
10日前
※2ヶ月前より受付
問い合わせ先
こまつ観光物産ネットワーク
電話番号
0761-24-8394
注意事項
「~小松の風土が育んだ「和食文化」に舌鼓~こまつ女将“小珠の和(こたまのわ)”珠玉のおもてなしプラン」とご一緒にお申し込みください。

基本情報

ふる里の味 すみげん

住  所:〒923-0924 石川県小松市三日市町9 

電話番号:0761-22-4214

営業時間:9:30~18:00(小売)
休業日:水曜日

駐車場:2台

ふる里の味 すみげん

加賀らしい体験はほかにも!

今回は、加賀地方の中でも小松市での食に関するプログラムを体験しましたが、ご紹介した内容のほかにも、加賀にはまだまだ魅力的な取り組みが揃っています。

加賀地方といえば工芸も有名。九谷焼山中漆器といった伝統工芸に触れられる時間や、地域の歴史や文化を学びながら歩くまち歩きなど、「知るほどに面白い」内容が充実しています。どれも、ただ見るだけでなく、実際に関わることで印象がぐっと深まるものばかりです。

旅先で「少しだけ踏み込んでみる」。自分はなかなかできない人間ですが、そのひと手間が、思い出の濃さ、深さを変えてくれるのかもしれませんね。

せっかくなら、加賀らしい時間をもう一歩。下記にご紹介するプログラムも、ぜひ選択肢に加えてみてください。

無限庵(加賀市)|山中漆器と茶懐石に宿る伝統

  • 書院主室御殿
  • 絵付け体験イメージ
  • ランチイメージ
  • 茶房うるはし
  • 茶室

石川県加賀市「山中温泉」の名勝・こおろぎ橋のほど近く。加賀藩家老ゆかりの「無限庵(むげんあん)」は、贅を尽くした意匠が今なお息づく石川県指定文化財です。


この格調高い武家書院で、伝統文化に触れる特別なひとときを過ごしませんか。
ガイドの案内で館内とギャラリーを巡った後は、名匠・前端雅峯一門の職人から直接教わる「本漆絵付け体験」を。丸盆のほか、お好みで汁椀や棗(なつめ)への変更も可能です。

その後は、通常非公開の書院や御殿庭を望む茶室にて、一門の道具を用いた抹茶体験をどうぞ。
締めくくりは、併設のカフェ「うるはし」で。山中漆器に彩られた地元の海鮮丼ランチが、旅の記憶をより豊かに彩ります。

プラン名
加賀藩家老武家書院・無限庵で
山中漆器、食、茶道のスペシャル体験プログラム
実施場所
無限庵
 石川県加賀市山中温泉下谷町6
アクセス
加賀温泉駅より車で約30分
山中温泉こおろぎ橋より徒歩約3分
設定期間
通年可
※火曜日定休
体験プラン詳細
1. 邸内見学
2. 本漆絵付け体験(本漆塗木製丸盆)
 ※汁椀(+2,000円)、香合・棗(+5,000円)
3. 茶道抹茶体験
4. ランチ(山中漆器で味わう地物海鮮丼)
料  金
①(絵付け体験あり)18,000円/お一人様(税込)
②(絵付け体験なし)  5,000円/お一人様(税込)
含まれるもの①入館料、呈茶(お点前)、食事代、漆絵体験
②入館料、お抹茶体験(ご自服)、食事代
体験時間①約180分
②約150分
※共に食事時間含む
催行人員
2~20名
予約締切
3日前
問い合わせ先
無限庵 前端るり子
電話番号
0761-78-0160
注意事項
①体験した漆器は乾燥に時間を要するため、2週間を目途にお客様指定場所(ご自宅等)に発送いたします。
※国内に限ります。※別途送料が必要です。

基本情報

無限庵

住  所:〒922-0127 石川県加賀市山中温泉下谷町6 

電話番号:0761-78-0160

開館時間:11:00~15:00
休業日:火曜日

駐車場:30台

無限庵

魯山人ゆかりの地(加賀温泉)|器と美食の原点を探る

美食で知られる芸術家「北大路魯山人」がその才を磨いた加賀の地で、美食家になりきり、自らの器を創造する。そんな贅沢な3ステップの宿泊ツアーです。

専門ガイドが九谷焼の歴史から現代の意義までを深くナビゲートし、職人作家がその技を直接伝授。全3回の行程を経て、約4ヶ月以上かけ「成型」から「上絵付け」まで本格的な作陶に挑みます。


旅のハイライトは、成型から上絵付けまで挑んだ“自分だけの九谷焼”で味わう加賀の恵み。山中漆器のお椀や箸とともに、地元の旬を五感で堪能するクリエイティブな食体験が待っています。

職人との交流や温泉宿での休息を挟みながら、伝統工芸の真髄に触れる、唯一無二のディスカバリーツアーです。

プラン名
加賀三温泉(山代・山中・片山津)
九谷焼ディスカバリー&クリエイティブツアー
実施場所
小松市・加賀市
アクセス
北陸新幹線「加賀温泉駅」下車・集合
設定期間
通年可(要問い合わせ)
体験プラン詳細
第1章(第1回)美の源流 ― 九谷焼と魯山人の美学
九谷焼美術館や魯山人寓居跡で美学を学び、職人の指導で器を成形する、創作の原点に触れる旅です。

第2章(第2回)創造の継承 ― 土から彩りへ
職人から伝統の九谷五彩を学び、素地に自由な発想で彩りを加える、自身の感性と向き合う時間です。

第3章(第3回)美の響宴 ― 器と料理の饗応
完成した器に加賀の旬を盛り、山中漆器とともに伝統工芸と食の饗宴を堪能する、旅の総仕上げです。
料  金
707,400円/お一人様(税込) ※計3回分
含まれるもの・送迎(加賀温泉駅発着)
・宿泊費(1泊2日夕朝食付×3回)
・昼食代(2日目のみ)
・施設入館料、見学料
・体験料
・通訳ガイド料
体験時間1泊2日 ✕ 3回
催行人員
2~6名
※1名、7名以上は要相談
予約締切
30日前
問い合わせ先
一般社団法人YOU・湯・遊 天王地 広隆
電話番号
0761-75-7239
注意事項
・本プログラムは「株式会社こころ旅」の受注型旅行プランです。
・体験場所や宿泊施設、食事内容等の詳細はご要望に合わせて相談を承ります。
・原則として全3回セットでの販売となり、いずれか1回のみの利用はできません。

詳しくは下記をご覧ください。
予約URL
https://www.yumetabi.co.jp/kaga-kutani-pottery-tour/
石川県九谷焼美術館
石川県九谷焼美術館は、白山を望む加賀平野の南端にあります。青手の間、色絵五彩の間、赤絵金襴の間等、雰囲気の異なった展示空間を持ち…
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まとめ

自分は「一歩」が出ない人間です。旅先で魅力的なプログラムがあっても、やりたいと思いながら、つい通り過ぎてしまう。

そんな自分に、今回の取材は務まるのだろうかと、正直なところ不安もありました。


けれど、酒蔵でお酒の背景にある思いに触れ、料亭で和食文化を学びながら味わい、その料理を支える出汁の奥行きに驚く。ただ飲んで、ただ食べるだけでは気づけなかった世界が、そこにはありました。

むしろ、普段こうした機会を選ばない自分だからこそ感じられたこともあったのかもしれません。

温かく迎えてくださった皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。


今回訪れたのは主に小松市でしたが、「加賀」という地域全体に流れる文化の厚みと、人の手仕事の確かさを強く感じました。食も、酒も、工芸も、どれも華やかさよりも、長い時間と丁寧な積み重ねによって育まれてきたものばかりです。


その背景に、そっと触れられること。それこそが、加賀の面白さであり魅力なのだと思います。


旅の中で文化に少し踏み込める体験は、入口さえ見つかれば意外と選びやすいものです。伝統工芸や食文化など、石川ならではの体験をまとめて探して予約できる体験予約サイト「ほっと石川旅体験」もあるので、「気になるけど迷ってしまう」という方は、まず一覧をのぞいてみてください。


観光として楽しみながら、文化の芯にそっと近づいてみる。そのひとときが、思いのほか心に残る時間になるのかもしれません。
加賀には、そんな旅のかたちがあります。

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