お菓子のビーバーが全国で話題!石川県・北陸製菓の本社で人気の秘密を体感
北陸の人なら、一度は食べたことがある。サクッ、ホロッとほどけて、昆布のうま味がじんわり広がる揚げあられ「ビーバー」。
今ではスーパーやコンビニで見かけるだけでなく、さまざまな味やコラボ商品が続々と登場し、県外のファンもどんどん増えている存在です。
「いつからこんなに全国区になったの?」
「そもそも“ビーバー”って、なんでビーバーなの?」
今回は金沢市の北陸製菓本社に取材し、ビーバーの由来・誕生秘話・愛され続ける理由、そしてこれからの挑戦まで、直営店でたっぷりお伺いしてきました。
きっかけは、1970年の大阪万博 カナダ館にいた“ビーバー人形”
ビーバーの名前の由来は、今から55年前にさかのぼります。
1970年(昭和45年)、大阪で開催された万博。その会場内にあったカナダ館(カナダパビリオン)に、ビーバーの人形が飾られていたそうです。
その人形を見た当時の社員たちが、
「この歯、揚げあられの形に似ている」
「名前は“ビーバー”がいい」
そんな発想から商品名が生まれ、キャラクターも付けて発売することになったのだとか。
北陸で長く親しまれるお菓子が、まさか万博、しかもカナダの影響を受けていたなんて、予想もしていませんでしたよね。
このエピソードだけで、一袋いけちゃいます。
受け継がれてきたビーバー、地元の声とともに、次の世代へ
ビーバーは1970年の発売以来、長く北陸を中心に愛され続けてきました。しかし2013年、製造元の破綻により、店頭から姿を消してしまいます。
「え? あのビーバーがもう食べられないの?」
学校から帰り、テレビを見ながら夢中で頬張っていたあの味。歯にくっつく感触さえも愛おしかった、あのサクサクの揚げあられ。
県民はそのとき、改めて気づきました。ビーバーは家にいつもあるただのお菓子ではなく、世代を超えて共有されてきた、石川県民のソウルフードだったのだと。
そんな悲しみに暮れる石川県民を救ってくれた騎士(ナイト)が「北陸製菓」でした。
100年以上にわたり米菓づくりを続けてきた同社には、確かな設備とビーバーを受け継ぐノウハウがすでにあり、そして何よりも「地元の食文化を守りたい」という強い思いがありました。復活を願う多くの声に背中を押され、北陸製菓はそこに“使命”を見出します。
ビーバーは北陸製菓のもとで再び製造・販売されることとなり、2014年、ついに復活を果たしました!
その決断があったからこそ、ビーバーはいま再び輝きを取り戻し、北陸から全国、そして世界へと羽ばたこうとしています。
ビーバー強化の舵を切った2018年 ブランドを磨き上げ、触れてもらう工夫へ
いまの“進化したビーバー”を語るうえで欠かせないのが、2018年頃からのブランド戦略です。今回は北陸製菓株式会社 代表取締役社長 高﨑 憲親さんにお話をうかがいました。
「商品名より先に会社名が出るのではなく、ビーバーというブランドをしっかり確立させていきたい」
そんな課題意識のもと、ビーバーに経営リソースの大部分を注ぐという決断をした高﨑さん。
そこから
・50周年を盛り上げる取り組み
・キャラクター・企業とのコラボ
・コンビニなど“最初に手に取ってもらう場”を増やす
タッチポイントを増やすという考え方で、ビーバーをもっと身近にする工夫が重ねられてきたそうです。数々の人気キャラクターとのコラボ、さらに地元企業との取り組みなど、ビーバーが「お菓子の枠」を超えていく理由が、ここにありました。
人気のビーバーシリーズ紹介
定番の「ビーバー」だけでなく、いまビーバーはさまざまな味やシリーズ展開を見せています。
● ビーバー(定番)
北陸産もち米、鳴門の焼き塩、昆布。
55年変わらぬ、王道の味。
● 白えびビーバー
富山名産の白えびを使用。
香ばしさの中に海の甘みが広がる、北陸らしい一袋です。
● 最強王図鑑×ビーバー
「最強王図鑑」との最強コラボ!パワーみなぎるカルシウム入りBBQ味です。
各種属の猛者たちに大変身したビーバーのオリジナルシール付き(全10種・ランダム封入)
● 期間限定フレーバー
梅味や地域コラボなど、話題性のある展開も豊富。
コラボ商品は即完売することも。
● ビーバーぶち揚げビスケット
ビーバーが揚げビスケットに大変身!
甘じょっぱさがクセになります。
ビーバーは今や、ただの米菓子ではなく、北陸から広がり続ける物語そのものへと進化しています。
実はすごい…ビーバーができるまで〇〇!?
そして驚いたのが、ビーバーの製造工程!大まかな流れはこんな感じです。
①もち米を“おもち”にする
②昆布を練り込み、型に流し込む
③2日間寝かせる
④カットして、さらに2日かけて乾燥させる
⑤最後に味付け
なんと、出来上がりまでになんと約1週間かかるそうです。
- 「こんなに時間がかかってるんですか…!」
これからは一気にパクリではなく、もっと味わって食べなければと思いました(笑)
北陸に来たらビーバー!だけど、全国へ、さらに世界へ
ビーバーは北陸の象徴でありながら、今は全国にも広がっています。ただし、北陸製菓が大切にしているのは「広げる」だけではありません。
- ・北陸産もち米を使うこと
- ・白えびなど、北陸らしさのある味
- ・「北陸に来たらビーバー」という印象は崩したくない
その上で、知名度も上げ、希少性の価値も高めていく。この両立こそが、今のビーバーの挑戦なのだと感じました。次のコラボも期待したいですね。
ビーバーだけじゃない、北陸製菓のおすすめは「米蜜ビスケット」
ビーバー以外のおすすめとして教えていただいたのが、北陸製菓が今とくに力を入れている「米蜜ビスケット」です。“米蜜”とは、お米から生まれた自然な甘み。砂糖の強い甘さではなく、穀物由来のやわらかな甘みで、素材の味を引き立てるという発想から生まれました。
保存料や着色料をできる限り使わず、アレルゲンにも配慮。削れるものは削りながら、しかし“おいしさ”だけは削らない。
それは簡単なことではありません。余計なものを足さないという選択は、実は手間が増えるということでもあるからです。
小さな子どもから年配の方まで、みんなが安心して手に取れるお菓子を目指す。
その姿勢には、「売れるもの」よりも「続けられるもの」を大切にする哲学が感じられました。
「やさしい味」って、実は深い。
派手さはないけれど、静かに寄り添う。
北陸製菓のもうひとつの顔が、この米蜜ビスケットには宿っているように思います。
進化系ビーバーの代表格「ビーバーぶち揚げビスケット」
店頭でまず目を引くのが、この「ビーバーぶち揚げビスケット」。
名前からしてテンション高めですが、その名の通り“テンション揚げ揚げ”仕様。カリッとした食感に、揚げたてのような香ばしさが際立つ一袋です。
通常のビーバーよりも存在感のある食べごたえで、まさに“攻め”のビーバー。パッケージもインパクト抜群!
さらに中身は、かわいらしいビーバー型がなんと10種類。ひとつひとつ形が違うから、思わず「どれが出るかな?」と探したくなる楽しさもありますよ。
美味しさも別格!カリッとこんがり、軽やかなのに後を引く。いつものビーバーには緑茶が似合うけれど、「ぶち揚げビーバー」はコーヒーや紅茶と並べたくなる。
和のおやつだったビーバーが、ビスケットになりいつの間にか洋の時間にも溶け込んでいる。それもまた、進化の証なのかもしれません。
毎月18日はビーバーの日、ビーバー君に会える!!
そして、hokka直営店ならではのうれしい企画が!
毎月18日の「ビーバーの日」は、なんと金沢彩匠(かなざわさいしょう)で、ビーバー君に会えちゃうんです!
顔もかわいいけどしっぽがめちゃくちゃラブリーなので、もし会えたら絶対にチェックしてね!
さらに直売店では、ガラス越しに工場の一部(味付け工程)を見られるとのこと。
次に行く時は、お菓子を買うだけじゃなく、ビーバーが生まれる瞬間も感じてみてください。
県民に愛されてきたビーバーが、次は“世界”へ
最後に、印象に残った言葉があります。
「地元の方に喜んでいただくことはもちろん。でも、この北陸のお菓子とビーバーを、全国へ、世界へ届けていく挑戦をしていきたい。」
私たちが子どもの頃から食べてきたビーバーが、次はもっと遠くへ羽ばたいていく。それを見届けられるのって、ちょっと誇らしい気持ちになります。
“北陸のソウルスナック”としての原点を守りながら、新しい扉を開け続けるビーバー。次に袋を開けるときは、55年分の物語も一緒に、味わってみてください。
- 北陸製菓株式会社 金沢 彩匠
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基本情報
北陸製菓株式会社 金沢 彩匠
住所:石川県金沢市押野2丁目290番地1
電話番号:076-243-7155
営業時間:10:00~18:00
休業日:水曜日、但し年末年始は休業
駐車場:普通車10台
オンラインショップ:北陸製菓オンラインショップ
Column
”ビーバー”どこで売ってる?
今回ご紹介した直営店のほか、県内外のコンビニやスーパーのスナックコーナー、金沢駅のお土産店、八重洲いしかわテラス、KITTE大阪内のHOKURIKU+などでも購入できます。旅の思い出としてはもちろん、日常のおやつとしてもぜひ楽しんでみてください。