実際に巡ってみた!石川県穴水駅周辺の観光・グルメ・絶景スポット日帰りモデルコース
令和6年能登半島地震により、甚大な被害を受けた町のひとつ、穴水町。
震災から2年半以上が経過した今、穴水町はどのような歩みを重ね、どのような表情を見せているのでしょうか。
今回は、「奥能登の玄関口」として復興に向けて歩き出している穴水町の「いま」に出会う【日帰りモデルコース】をご紹介します。
モデルコース概要|車でグルっと回る日帰り穴水町旅行
能登を効率よく周遊するなら、やはり「車」での移動が断然便利です。
長距離の運転が苦手な方は、金沢駅から七尾駅まではJR七尾線、そこから穴水駅までは「のと鉄道」でのんびり電車旅を楽しむのもひとつの手。 穴水駅前に到着したらレンタカーを借りてGO!というスタイルなら、運転疲れも最小限に抑えられます。
今回は、穴水町をすいすい快適に巡るための、車を活用した日帰り旅プランをご紹介します。
※移動手段としてレンタカーは事前予約制となっています。ご利用の際は早めの予約をお忘れなく!
基本情報
穴水駅
【住所】〒927-0026 石川県鳳珠郡穴水町字大町チ24番地2
【窓口時間】8:30-17:30(年中無休)
【電話番号】0768-52-0073
【駐車場】あり
名所をマップで紹介
今回ご紹介するスポットの位置関係を、地図でわかりやすくまとめています。観光ルートに組み込みやすい場所や、周辺であわせて立ち寄れるスポット探しの参考にぜひご活用ください。
- 能登さくら駅
- 鹿島神社
- ボラ待ちやぐら
- 道の駅 あなみず
- 能登前 幸寿し
- お食事処高尾
- 穴水駅
- 能登ワイン株式会社
- ボラ待ちやぐら『中居』
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9:15 春には多くの人が集う!能登鹿島駅 (愛称:能登さくら駅) (滞在時間:30分)
穴水駅に到着したら、まずは穴水町内にある名物駅へと向かいましょう。
七尾駅から穴水駅までの全8駅(33.1km)を結ぶ「のと鉄道」は、車窓から能登の美しい風景を満喫できるローカル線として親しまれています。
実はこののと鉄道、七尾駅と和倉温泉駅を除く6つの駅には、それぞれの地域にちなんだ「愛称名」がついているのをご存じでしょうか。どの駅も地域の魅力が詰まった素敵な名前ばかりで、愛称を辿っていくだけでも列車旅がぐっと味わい深くなります。
今回はまず、穴水町内にある注目の駅「能登鹿島駅」を巡ってみましょう。
「のと鉄道」の駅の中でも、特に春になると多くの人が訪れる場所として知られるのが「能登鹿島駅」です。
なぜ春にこれほど人気を集めるのか、その理由は「さくら駅」という愛称に隠されています。春を迎えると、ホームを包み込むような桜並木と、その向こうに広がる七尾湾の絶景が乗客を温かく出迎えてくれます。
七尾湾の青と桜のピンクが織りなすコントラストは、息をのむ美しさ。桜吹雪の中をゆっくりと入線してくる列車の姿も実に情緒的で、見頃を迎える季節には能登内外から多くの観光客や鉄道ファンがこの景色を求めて集まります。
9:50 海のそばに佇む「鹿島神社」(滞在時間:30分)
能登鹿島駅を出発し、七尾湾に沿って国道249号線を走らせていると、右手に海にぽっかりと浮かぶ森のような一角が目に入ります。ここが「鹿島神社」です。
車を停めてそばまで歩いていくと、神社の入り口が見えてきます。かつては鳥居がありましたが、2007年の能登半島地震で倒壊し、再建されたものの、2024年の地震で再び倒壊してしまいました。現在は鳥居がない状態ですが、境内へ続く道な
ゆるやかな坂道を登っていくと社殿があり、静かに参拝することができます。緑豊かな杜の中に佇む鹿島神社でお参りをすると、心がすっと浄化されるような心地がします。
基本情報
鹿島神社
【住所】〒927-0038 石川県鳳珠郡穴水町鹿島ハ9
【駐車場】なし
10:25 日本最古級の受動的漁業!ボラ待ちやぐらを巡るpart1!根木ポケットパーク(滞在時間:20分)
穴水町には何か所かにボラ待ちやぐらの姿を楽しめる場所があります。その1つがここ「根木ポケットパーク」です。
穴水町では江戸時代以降、魚を追いかけるのではなく、ボラの群れが網に入るのをひたすら待つ「ボラ待ち漁」という受動的な漁が行われていました。
その漁で使われていたのが「ボラ待ちやぐら」です。海面から5〜10mほどの高さに木で組まれたやぐらがあり、漁師はその上に座って終日ボラを待ち続けました。警戒心が強いボラを脅かさないよう、静かに身動きひとつせず待ち、群れが網に入った瞬間に手元の仕掛けを引き上げて捕獲したのです。
後継者不足や効率化により平成初期にこの漁法は途絶えてしまいましたが、能登の原風景を伝えるシンボルとして今も大切に残されています。
10:55 穴水町物産館 四季彩々(道の駅 あなみず)にて小休憩(25分)
海沿いの観光を楽しんだ後は、一旦穴水駅に戻ってホッと一息ついてみてはいかがでしょうか。
穴水駅のすぐ隣には「穴水町物産館 四季彩々(道の駅 あなみず)」が併設されています。館内では特産の能登ワインや、旬の季節には新鮮な能登牡蠣なども販売されており、休憩がてらじっくりお土産を探すのにもぴったりのスポットです。
基本情報
穴水町物産館 四季彩々(道の駅 あなみず)
【住所】石川県鳳珠郡穴水町字大町チ41-6
【電話番号】0768-52-3333
【営業時間】9:00〜17:30
【定休日】月により異なります。最新の休業日は穴水町公式サイトをご確認ください。※2026年9・10月は水曜定休日(9月23日を除く)
【駐車場】約50台(穴水駅との共有)
11:30 穴水でのランチは、獲れたて鮮度抜群の寿司を堪能!(滞在時間:1時間)
小休憩を済ませた後は、お待ちかねのランチタイム!
穴水町といえば「能登牡蠣」が有名で、冬の真牡蠣はもちろん、夏の岩牡蠣も外せません。また、「天然のいけす」と称される七尾湾で獲れる鮮度抜群の寿司も絶品です。
さらに、地場の旬の魚介をはじめ、能登の肉や野菜、伝統保存食などを豪華に盛り込んだ「能登丼」も魅力のひとつ。
今回は、そんな穴水町でぜひ訪れたいおすすめのランチスポットを2店舗ご紹介します!
能登前幸寿し
穴水駅のすぐ目の前に店舗を構える「能登前幸寿し」。
その日の仕入れに合わせて、厳選された能登の里海・里山の恵みを味わってほしいと握られる店主こだわりの寿司は、一口運べば思わず笑顔になる美味しさです。
ボリューム満点の穴水能登丼や、新鮮なネタを丁寧に握った上握りなど、豊富なメニューを気さくな店主とのおしゃべりとともにゆったり楽しめます。
基本情報
能登前幸寿し
【住所】〒927-0026 石川県鳳珠郡穴水町大町チ37−4
【電話番号】0768-52-2114
【営業時間】 昼:11:30〜14:00 ※ただし仕入れの状態で昼営業がない場合もあります。 夜:17:00〜22:00
【定休日】水曜 ※大晦日・元旦はテイクアウトのみ
【決済方法】現金、一部クレジットカード
【駐車場】店前に3台駐車可能
お食事処高尾
また、毎朝宇出津港から仕入れる新鮮な魚介をふんだんに使った「能登丼」も外せない魅力。店内には小上がり席も用意されており、ご家族連れでもゆったりとお食事を楽しめるのが嬉しいポイントです。
店主の温かい笑顔と人柄にほっと心が和む、至福のひとときを楽しめます。
基本情報
お食事処高尾
【住所】石川県鳳珠郡穴水町字此木25-29-3
【電話番号】0768-52-1445
【営業時間】11:00~14:00、17:00~21:00
【定休日】月曜日 (祝日の場合は翌日)
【決済方法】現金のみ
【駐車場】普通車10台
『のと鉄道スタッフ手作り!穴水町手作りマップ』
穴水駅では、のと鉄道の社員による手作りのイラストマップが配布されているそうです。こちらもランチ場所検索の際に参考にしてみてくださいね。
12:55 穴水駅発「のと鉄道 POKÉMON with YOUトレイン(ポケモン列車)」に会えるかも!
能登半島地震からの観光復興支援として、「おいでよ!ポケモンのとめぐり」をキャッチフレーズに、石川県と(一財)ポケモン・ウィズ・ユー財団が連携して能登地域で様々な取組が行われています。
その一環として、穴水駅と七尾駅をつなぐ「のと鉄道」では、「のと鉄道 POKÉMON with YOUトレイン(ポケモン列車)」が1日1往復運行されています。さらに穴水駅の構内にもあちこちにポケモンが登場しており子どもから大人まで夢中になれる工夫が満載。
列車旅のワクワク感をポケモンがさらに高めてくれる、注目の観光スポット&列車です!
※「のと鉄道 POKÉMON with YOUトレイン(ポケモン列車)」は、現在、安全確認のため運行を停止しています。最新の運行・展示情報は、のと鉄道公式サイトをご確認ください。
基本情報
のと鉄道 POKÉMON with YOUトレイン(ポケモン列車)
■運行便
〇令和8年9月以降(1日1往復)
上り)穴水12:55/能登鹿島13:02/西岸13:07/能登中島13:14/笠師保13:19/田鶴浜13:26/和倉温泉13:31/七尾13:37
下り)七尾14:21/和倉温泉14:27/田鶴浜14:31/笠師保14:36/能登中島14:43/西岸14:50/能登鹿島14:55/穴水15:02
■運行日 水曜を除く毎日(水曜運休)
※水曜が祝日の場合は運行し、翌日が運休
※車両故障や災害等の影響により、運休となる場合もございます
■乗車方法
普通列車運賃でご乗車いただけます
※「のと鉄道 POKÉMON with YOUトレイン(ポケモン列車)」は、現在、安全確認のため運行を停止しています。最新の運行・展示情報は、のと鉄道公式サイトをご確認ください。
13:30 創業20年!能登半島にワインという文化を息づかせた「能登ワイン」(滞在時間:1時間)
2006年にワイン造りをスタートし、2026年に20周年を迎えた能登ワイン。今では能登を代表するワイナリーとして広く知られています。
今回は能登ワインの魅力やこれまでの歩みについて、能登ワイン株式会社の代表取締役社長・村山隆さんにお話を伺いました。
「能登半島地震が起きたのは、年に数回しかない定休日でした」と振り返る村山社長。地震の揺れでタンクの口が破損し、大切に仕込んだワインが流れ出るなど被害は多大なものでした。出荷がストップし途方に暮れる中、背中を押してくれたのは全国のファンからの言葉。「いつまででも待ちます」という温かい励ましに支えられ、能登ワインは今年、創業20周年という節目を迎えることができました。
目の前に広がる美しいぶどう畑は、今も昔も変わらない姿で訪れる人を迎えてくれています。
復興への歩みを進める能登ワインには、創業当時から貫いてきた全国的にも珍しいこだわりがあります。それが、地元穴水の特産物である「能登牡蠣の殻」の再利用です。
もともと酸性傾向にあった能登の土地を中性に整えるため、かつては石灰を使用していました。しかし、大量に廃棄される牡蠣殻に豊富なカルシウム(石灰分)が含まれていることに着目し、畑の土壌改良剤として活用を開始。里海が育んだ牡蠣殻を里山のぶどう畑へ還元することで、能登の「里山里海」が一つにつながる 持続可能な循環型ワイン造りを確立させたのです。
ワイナリーに向かってのどかな畑を眺めながら歩みを進めると、目の前にはさらに広く青々としたぶどう畑が広がります。そしてその傍らに現れるのが、「N TO WINE」という大きな文字のモニュメント。
よく見ると「NOTO」の「O」が抜けています。なぜこんな形になっているのか不思議に思っていると……なんと、訪れた人が自ら「O」のポーズをとって入ることで、はじめて「NOTO WINE」のロゴが完成する仕掛けになっているのです!
旅の思い出に思わず写真を撮りたくなる、そんな遊び心あふれる演出も能登ワインの大きな魅力ですね。
ワイナリー見学の後は、直営ショップへGO。多彩な銘柄をじっくり試飲しながら、お気に入りの一杯を見つけることができます。
能登ワインは地元の飲食店や酒屋でも親しまれていますが、現地に足を運んだ人だけが買える“幻の限定ワイン”があるのをご存じですか? それが、ここでしか出会えないレア銘柄「美の里(MINORI)」です。店頭で見つけたら絶対に買いの一本ですよ。
さらに、毎年11月中旬に解禁される新酒「能登ヌーボー」も外せません。その年最初のブドウで作るみずみずしい味わいは、本場ボジョレー・ヌーボーより1週間ほど早く味わえる秋の風物詩です。
能登の風土とこだわりが詰まった「能登ワイン」、ぜひお気に入りの味を探しに訪れてみてはいかがでしょうか。
※お車を運転される方(ハンドルキーパー)の試飲はご遠慮いただいております。
基本情報
能登ワイン
【住所】〒927-0006 石川県鳳珠郡穴水町字旭ケ丘り5番1
【電話番号】0768-58-1577
【営業時間】通年(冬季以外)9:00~16:30 冬季(12/1~2/28) 9:00~16:00
【ワイナリー見学】11:00~、14:00~(各回約20分)。前日までに要予約
【定休日】12/31~1/3
14:40 日本最古級の受動的漁業!ボラ待ちやぐらを巡るpart2「中居湾 ふれあいパーク内」(滞在時間:20分)
穴水町内には何か所ものボラ待ちやぐらが点在しています。午前中に見学したボラ待ちやぐらが、ここ「中居湾 ふれあいパーク内」でもその姿を見せてくれます。
のどかな穴水湾を眺めると、水面に突き出たやぐらの上には魚群を探す漁師の姿が……と思いきや、よく目を凝らしてみると、そこに腰掛けているのは1体の人形! その精巧なつくりに、「本物の人が番をしているのかと思った」と驚かれる観光客の方も少なくありません。昔ながらの伝統風景に溶け込む、ちょっとしたユニークな見どころです。
能登ワインを堪能した後は、能登の海に溶け込む昔ながらの伝統風景を、ぜひじっくりとお楽しみください。
15:30 穴水駅に帰着
朝9時過ぎに穴水駅を出発し、ぐるりと町内の魅力を巡って16時前には穴水駅へ戻ってくることができました。 美しい里山里海の絶景や自慢のグルメ、そして温かい人々との出会いを通して、穴水町の奥深い魅力を心ゆくまで堪能できた大満足の一日となりました。
まとめ|穴水町日帰り旅を終えて
一日ぐるりと穴水町を巡ってみて強く感じたこと。それは、震災の傷跡が完全には癒えていないなかでも、穴水町の人々が前を向き、一歩一歩復興へと進み続けている姿でした。来年の春にはさらに復旧が進み、新たに観光を楽しめるスポットも増える予定とのこと。
ぜひ「能登の玄関口・穴水町」へ足を運び、この街の豊かな魅力と温かさを体感してみてくださいね。
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
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