能登半島をのんびり走って一泊二日のドライブ旅行

半島をぐるり一周、縁結びスポット巡り

波と海流がさまざまな景観を作り上げた能登半島。海岸線をドライブするとあらためて自然の造形美を感じます。
また、2020年8月28日、29日に、地元民が、能登を1泊2日で旅行した体験レポートもありますので、ぜひご参考にしてみてください!

能登國一宮 氣多大社

白山比咩神社とともに縁結びに御利益のあるといわれている気多大社の神様は大国主命。多くの女神と結ばれ、古事記では180柱、日本書紀でぱ181柱の子どもをもうけたと言われることから、縁結びの神様としての信仰を集めています。境内には縁結び専用の祈願所まで設けられていて、ハートの絵馬を奉納します。縁結びに限らず、農業商業医療の神様ですから、広く人々の願いを成就させてくれそうです。神殿の後ろには「入らずの森」と呼ばれる広大な原生林の神域が広がり、清々しい空気をたたえています。

巌門

志賀町の海岸線30キロにわたって、波に削られて浸食された断崖や奇岩の風景が続きます。「能登金剛」とよばれ、能登半島国定公園に指定されているこの一帯でも特に目を引くのが、ぽっかりと穴が空いた天然の洞窟、厳門です。幅は6メートル、高さ15メートル、奥行き60メートル。日本海の荒波の厳しさを見せてくれる巨大な自然の造形物です。

機具岩

恋人とのドライブなら、ぜひ一緒に訪れたいのが機具岩です。大小二つの岩が、仲良くしめ縄で結ばれて一緒に荒波に打たれています。手をつないで支え合っているようです。この岩には神話が残っています。能登に織物を伝えた渟名木入比め命[ねなきいりひめのみこと]が、あるとき山賊に襲われ、とっさに機具を海に投げ捨てたところ、機具は二つの岩に姿を変えたというのです。

ヤセの断崖

松本清張の推理小説「ゼロの焦点」の舞台として有名になった断崖絶壁は、能登半島地震で崩落して、現在は先端のない姿となっています。地震前には海にせり出す崖に立つこともできたのですが、今は柵が設けられていて立ち入ることはできません。300メートルほど自然道を歩くと、源義経が奥州へ逃避行する際に舟を隠したという、「義経の舟隠し」にも行くことができます。

白米千枚田

日本海に向かって下る丘陵地に、小さな田んぼが重なり合うように刻まれて、それが海まで続きます。水を引かれて田植えを待つ春、苗が育っていく夏、稲穂が実る秋と、どの季節もそれぞれに美しい風景。さらに稲刈り前には棚田をバックに募集したカップルの結婚式が行われ、冬にはあぜに2万本のソーラーLEDを置いてイルミネーションイベント「あぜのきらめき」が開催されます。夕暮れ時の美しさは格別です。

輪島温泉郷

一日ハンドルを握った疲れは、輪島の温泉でゆっくり癒しましょう。温泉郷の中心となる輪島温泉の泉質は、多くの効能を持つ弱アルカリ性塩化物泉。全身リラックスでき、お肌がすべすべになる美人湯です。この他、温泉郷内には自家源泉を持つホテル・旅館もあり、それぞれに独自の泉質と効能を掲げています。どの宿も、「能登は優しや土までも」の言葉どおり、新鮮な海の幸と温もりのあるおもてなしで迎えてくれます。

輪島朝市

二日目の朝は、少し早起きして朝風呂に入り、朝飯を食べたら輪島朝市へ。営業時間は午前8時から12時までです。200以上の露店が並び、生鮮魚介類、書こう海産物、草花農産物、工芸民芸品、加工食品類、衣料雑貨類のカテゴリーに分かれ、生活に必要なものはほぼここで揃うようになっています。値札が付いていないことが多いので、地元の人とやりとりを楽しみながら、地場の旬をお土産に。

奥能登塩田村(道の駅 すず塩田村)

奥能登では、日本で唯一、400年以上前から伝わる「揚浜式」製法で塩作りを行っています。大変な手間をかけて、たくさんの工程を経て、口に入れると旨味と甘味をはらんだやさしい塩の味が完成するのです。ここでは、その製法を伝える他、塩作りの歴史、世界の塩文化などもわかりやすく展示しています。ショップには揚浜塩はもちろん、塩サイダーや塩羊羹など、おみやげにも最適な加工品も取り扱っています。

禄剛埼灯台

能登半島は日本海に面した外浦と、富山湾・七尾湾に面したた内浦では景色が一変します。荒波に削られた男性的な外浦の地形と、比較的穏やかな女性的な内浦の地形。二つが出合う半島の先端に立つこの灯台は、2017年、日本ロマンチスト協会と日本財団による「恋する灯台プロジェクト」の「恋する灯台」に認定されました。「東京から300キロ」、「釜山から783キロ」「ウラジオストクから772キロ」という標識がさりげなく立っているのもロマンを感じます。

金剛崎

別名「聖域の岬」と言われるこのあたりは、スピリチュアル好きにとっては、長野県の『分杭峠』、山梨県の『富士山』と並ぶ「日本三大パワースポット」の一つなのだとか。そういうことに関心のない人でも、断崖から海に突き出た空中展望台「スカイバード」から眺める景色には感動するはず。

恋路海岸

最後に目指すのは、その名も「恋路海岸」。この地には、互いに想いを寄せ合っていた男女が悲しい結末を迎える700年前の伝説が残っています。伝説は悲恋で終わりましたが、現代の恋人たちにとって、この海岸はロマンチックな恋の聖地です。浜に設置されたハート型の「しあわせの鐘」を2人で鳴らすと愛が深まるという言い伝えがあり、県内外のカップルのデートコースになっています。

能登半島ドライブコース(一泊二日)マップ