石川県観光公式サイト

朝8時30分、金沢駅を出発です。

レンタカーでも、マイカーでもOK。能登へのルートは、快適な「のと里山海道」経由で向かいましょう。

海沿いの道を走るうちに、能登の旅への期待がどんどん高まります。

•    所要時間：約9時間（日帰り）

•    出発地：金沢駅

•    移動手段：車またはバイク

ドライブの最初の休憩スポットは、のと里山海道の中でも特に眺望が良い「志雄SA（下り）」。

ここには、美しい砂浜と波打ち際が広がる千里浜を一望できる展望台があります。眼下には、全国で唯一、波打ち際を車で走れる「千里浜なぎさドライブウェイ」が広がっています。

展望台から階段を降りて、実際に砂浜へ足を運んでみるのもおすすめです。サービスエリア内にはカフェスペースもあり、大きな窓越しに絶景を眺めながら一服できます。ドライブの途中で海を眺め、心と体をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

次の目的地は、能登の豊かな自然の中で育まれたワイナリー「能登ワイン」です。

ヨーロッパ式の垣根仕立てで植えられたぶどう畑は、見渡す限りに広がっています。取材に訪れた8月はまだぶどうが着色前でしたが、9月になると収穫期を迎え、さらに美しい景色が楽しめます。ぶどう畑を背景に、映えスポットも設置されており、自撮り用のカメラ台も設置されています。2人で行っても、一緒に写真が撮れますよ。

運転手の方以外は、無料でできる試飲を楽しんでみませんか？赤・ロゼ・白の3種類を飲み比べできるので、自分好みのワインを見つけられるかもしれません。

また、ワイナリー見学もおすすめです。醸造庫や、高級ワインを熟成させる樽の熟成庫を巡り、ワインづくりの奥深さに触れることができます。フランス産の樫の木でできた樽がずらりと並ぶ光景は圧巻！庫内で記念撮影もできますよ。

予約不要で、１日２回11:00～、14:00～所要時間約15分で案内しています。

能登ワインは、地震で被害を受けながらも、多くの方々の支援のおかげで2025年5月に再オープンできたそうです。この場所で造られる、生詰めの非加熱「生ワイン」をぜひ味わってみてください。

お昼ご飯は、能登町の道の駅「イカの駅つくモール」へ。
地震による休業を経て、2025年4月に再オープンしました。道の駅内のレストラン「酒味房ひりゅう」で一番人気なのが、新鮮なイカと能登野菜を使った「船凍イカ能登野菜天丼」（1,800円）。甘すぎずくどくないタレと、やわらかいイカの天ぷらが絶品です。日替わり小鉢に登場する「そうめんかぼちゃ」のシャキシャキ食感も楽しめます。

店内のどの席からも、海と巨大モニュメント「イカキング」を眺められるのも魅力です。

テイクアウト派には「いかふぇ」もおすすめ。イカの形をした「いか五平」（390円）は、おやつ感覚で食べられるユニークな一品。さらにSNSで話題の「イカスミソフト」（420円）も要チェックです。見た目は真っ黒ですが味は濃厚なバニラ。鼻に抜けるイカスミの香りがアクセントになっていて、生臭さはなくおいしく食べられます。

お腹が満たされたら、九十九湾の美しい景色を海上から楽しみましょう。
「イカす丸」に乗って、約40分間の絶景クルーズへ出発です。船は2階建てで、1階からは海中を観察できます。海の透明度が高く、天気が良ければ海底や魚の群れが見えることも。見どころは、自然が作り出した「人面岩」や、餌をまくと魚が集まってくる蓬莱島（ほうらいじま）周辺です。

2階のデッキに上がれば、風を感じながら複雑なリアス式海岸の景観を堪能できます。震災の影響で一時運航を休止していましたが、2025年4月から運航を再開しました。

この機会に、海から眺める九十九湾の絶景をぜひ体験してみてください。（※遊覧中の写真はイカの駅つくモール様よりご提供いただきました。）

遊覧船を降りたら、すぐ近くにある「イカキング」へ。

高さ13メートル、全長9メートルもある巨大なイカのモニュメントです。イカキングのインパクトは絶大！いろいろなポーズで記念撮影を楽しんでみませんか？イカの中から顔を出したり、脚につかまってみたり…SNSに投稿すれば、話題になること間違いなしです。

ドライブの休憩には、やっぱりおいしいスイーツが欠かせません。「マルガージェラート」は、地元・能登の新鮮なミルクを100%使った、こだわりのジェラート屋さんです。

一番人気の「プレミアムミルク」は、濃厚ながらも後味すっきり。取材時には、旬の「すもも」とのダブルにしました。甘酸っぱいすももは、暑い日にぴったりです。

いろんな種類があり、迷ってしまいます。注文すると、別の種類のジェラートを一口おまけで付けてくれるのも嬉しいサービスです。

お店の前には、山と田んぼが広がる自然豊かな景色を楽しめる広いスペースがあります。ベンチや屋根付きの休憩所、手洗い場も完備しているので、ドライブの疲れを癒すのに最適な場所ですよ。

旅の締めくくりは、穴水湾に立つ「ボラ待ちやぐら」へ。

これは、ボラ漁に使われる伝統的な見張り台です。やぐらの上に人がいる？！いえ、こちらは人形ですよ。リアルな姿に当時の様子が目に浮かぶようです。

海も比較的穏やかな穴水湾です。夕方になると、やぐらの影が水面に映り、幻想的な光景が広がります。能登の原風景に心が和むひとときを過ごしませんか？地震後、まだ整備が行き届いていない場所もあるので、足元に注意して散策してくださいね。

美しい景色、おいしいグルメ、そしてSNS映えスポットをたっぷり楽しんだ能登東海岸の1日ドライブ。
金沢駅に戻る頃には、きっと心も体も満たされているはずです。

各立ち寄りスポットの位置関係を、この地図でご確認ください。

Q. イカの駅つくモールの遊覧船は事前予約が必要ですか？ 

　A. 必須ではありませんが、混雑期は予約をおすすめします。

Q. ドライブ中にガソリンスタンドはありますか？

　 A. 各所にあります。特に穴水や能登町付近での給油が安心です。

Q. 冬季でも走行できますか？ 

　A. 能登で冬ドライブを楽しむなら、冬タイヤは必須です。能登で雪が多いのは1～2月の2か月間で、道路に雪が長く残ることは少ないものの、凍結や凸凹には注意が必要です。北陸の他地域と比べても冬でも比較的走りやすい能登の道路で、安全に冬の絶景ドライブを満喫しましょう。 

今回の旅では、金沢から日帰りで楽しめる能登東海岸の魅力をたっぷりご紹介しました。穏やかな内浦の海を眺めながら絶景のぶどう畑で癒され、新鮮なイカグルメを堪能。
SNS映え必至の巨大モニュメント「イカキング」や、海中を覗ける遊覧船、濃厚ジェラートなど、五感で楽しむスポットが満載でした。

能登東海岸は、穏やかな海と豊かな自然、そして温かい人々の魅力にあふれる場所です。この記事を参考に、ぜひあなただけの素敵な思い出を作ってみてくださいね。

また、「今行ける能登」という特設ページでは、能登地域で現在訪問可能な施設やイベント情報を随時更新中です。

皆様に能登の観光地にお越しいただくことが、被災地の早期復興につながります。ぜひチェックしてみてください。