加賀温泉駅から始まる宿泊旅|名湯とご当地グルメを楽しむ加賀観光
加賀温泉駅から旅を始めませんか?それぞれに趣の異なる加賀温泉郷は、地元の方々にも愛されている温泉地で、自然・歴史・文化・グルメと豊富な魅力が揃っています。近年ではペット同伴可能な宿も誕生し、ますます賑わいを見せています。そんな加賀温泉で、のんびりと贅沢な“加賀時間”を味わっていただきたい──そんな思いを込めて、代表的なスポットをご紹介していきます。
加賀温泉駅から始める宿泊観光のすすめ
加賀温泉駅を降りたら、まずは加賀市観光情報センターに立ち寄ることをおすすめします。駅構内にあり、年中無休で観光情報やさまざまなサービスを提供している、加賀温泉郷の「旅のプラットフォーム」です。
駅に向かう道のりでは、「ゆのまち加賀」の伝統工芸品がお出迎えしてくれます。大きな九谷焼のお皿の門をくぐり抜けると、両サイドには山中塗のさまざまな技法で作られたお椀を使ったオブジェが並び、合計1,073個もの展示はまさに圧巻。旅の始まりに、心強く華やかな演出となっています。
駅構内「ゆのまち加賀」を出る前に、駅ピアノと待合室に展示されている蒔絵パネルもぜひご覧ください。
【駅ピアノ】
山中漆器の職人による作品で、近代蒔絵に桜が描かれています。10:00~17:00の時間帯は、どなたでも自由に演奏が可能です。また、自動演奏の時間もあり、優雅な音色で訪れる人をおもてなししてくれます。自動演奏時間:7:00~9:00、17:30~19:00
【蒔絵パネル】
「宇宙を描く蒔絵師」として知られる塚田外志男氏の作品「旅立ち」が展示されています。現在はご子息の塚田誉さんが、加賀市で ギャラリー&カフェ漆郎(くろう)を運営しています。誉さんは地元で親しまれているプロのアナウンサーでもあり、わかりやすく親しみやすい説明を聞きながら鑑賞を楽しむことができます。
移動手段|加賀周遊バスCANBUSとレンタカー
移動手段はどうされますか?周遊バスやレンタカーを利用すると、とても便利です。加賀温泉郷の観光スポットを巡回するバス「CANBUS(キャン・バス)」には、海まわり線・山まわり線・小松空港線の3ルートがあり、目的に合わせて効率よく観光を楽しめるのも魅力です。
旅のスタイルに合わせて、加賀の時間を自由に描いてみてください。
チケットの購入方法や時刻表については、こちらのブログで詳しく紹介していますので参考にしてみてください。↓
レンタカー情報
小さなお子様連れの方や、時間に縛られずにより自由な旅を楽しみたい方には、レンタカーの利用もおすすめです。ここでは、加賀温泉駅周辺にある主なレンタカー会社をご紹介します。
午前:文化と歴史に触れる名所めぐり
出発の準備が整ったら、まずは「那谷寺」へ向かいましょう。一歩足を踏み入れると、幻想的な境内と岩壁が織りなす自然美が広がり、訪れる人を魅了します。特に紅葉シーズンは地元の人々からも愛され、何度訪れても新たな魅力に出会えるスポットです。
那谷寺を含む散策ルートやおすすめの立ち寄り方は、モデルコース記事でも紹介しています。旅のプラン作りの参考に、ぜひあわせてご覧ください。
基本情報
那谷寺
住所:小松市那谷町ユ122
電話番号:0761-65-2111
営業時間:9:15~16:00
定休日:なし
参拝料:一般(中学生以上)1,000円、小学生300円、幼児無料、障がい者手帳提示・付添いの方1名限り500円
特別拝観(新庭園)一般拝観料+200円
駐車場:あり
伝統工芸に触れる体験
名所を訪れたあとは、伝統工芸品にも触れてみませんか。
日本を代表する色絵陶磁器「九谷焼」では、絵付け体験やろくろ回しなど、初めての方でも気軽に参加できる体験が用意されています。旅の思い出を形として残せるのも魅力のひとつです。伝統的な技法に自分だけのデザインを加えて仕上げる作品は、世界にひとつの特別な記念品になります。
加賀温泉駅に隣接する「加賀百撰街」でも絵付けやろくろ体験ができるため、大変便利です。(※平日は当日受付不可)
さらに加賀温泉エリアで体験できる伝統工芸を以下の記事でも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
基本情報
うつわ工房(アル・プラザ加賀 加賀百撰街内)
住所:加賀市作見町ル25番1
電話番号:0761-73-5300
絵付け体験:月~金(予約制で当日予約不可)土日10:00~16:30
定休日:不定休
駐車場:無料大型駐車場
昼:温泉街でご当地グルメを堪能
山中温泉「ゆげ街道」を散策しながら、グルメも楽しんでみましょう。長谷部神社から総湯「菊の湯」まで続く約600メートルの目抜き通りは、電柱がなくすっきりとした景観に整備され、幅広い歩道で街歩きに最適です。
途中には、地酒の試飲ができる地酒蔵 辻酒販、コシと弾力を兼ね備えた蕎麦が評判のそば処 彩桂庵、そしてグルメや旅番組でもたびたび紹介される、手づくりコロッケが名物の肉のいづみやなど、立ち寄りたいお店が点在しています。街歩きの合間に、山中温泉ならではの味覚をぜひ楽しんでみてください。
基本情報
山中温泉ゆげ街道
住所:加賀市山中温泉南町ゆげ街道
電話番号:0761-78-0330(山中温泉観光協会)
駐車場:こおろぎ橋駐車広場 乗用車22台 大型車2台
観光客無料駐車場(菊の湯男湯横) 乗用車11台 他
あやとりはし駐車場 乗用車12台 他
山代温泉名物 温玉ソフト
山代温泉のご当地グルメといえば「ゆせんたまご(温泉玉子)」です。その温泉玉子を使った新感覚スイーツ「温玉ソフト」は、ソフトクリームの上に温泉玉子をトッピングし、アイス用のしょうゆをかけてまろやかさを引き立てます。
63度の温泉に約8時間浸して仕上げた温泉玉子は、黄身の味わいが濃厚で、ソフトクリームとの組み合わせが絶妙なバランスを生み出します。フレーバーはバニラと抹茶の2種類があり、1個450円。中でもバニラが特に人気を集めています。
柴山潟湖畔でランチ&ティータイム
片山津温泉のグルメスポットとして注目なのが、総湯とカフェを兼ね備えた「まちカフェ」です。ランチには、ライスボウルやサンドイッチ、華やかなシェイクなど多彩なメニューが揃っています。
サンドイッチは2種類あり、ぷりぷりのエビとアボカドをたっぷり挟み、コショウとレモン汁で爽やかに仕上げた「えびアボカド」(650円)、燻製合鴨とマヨネーズ&マスタードを合わせた相性抜群の「あいがもロースト」(650円)**が楽しめます。
また、華やかな見た目で人気の「ストロベリーヨーグルトシェイク」(800円)は、ヨーグルトにベリーを合わせ、マカロンやマシュマロをトッピングした一杯。甘酸っぱい風味とデザート感覚の贅沢さが味わえます。
その他、下記の記事では片山津温泉の観光についても紹介しています。
基本情報
片山津温泉 まちカフェ
住所:加賀市片山津温泉乙65番地2 総湯2階
電話番号:0761-74-5500
営業時間:11:00~16:00(LO15:30)
定休日:木曜日
駐車場:無料駐車場あり 50台
温泉街から少し足を延ばして
【その他ランチ&カフェ】地元ライターが最近行ってきたお気に入りの3店をご紹介します。開放感あふれるロケーションや、隠れ家的なカフェです。
- ひるよる食堂 オオハタ
- 住所:加賀市上野町カ121-1
電話:0761-76-3799
営業時間:ランチ 11:30 〜 14:30 ディナー 18:00 〜 22:00
定休日:水曜日 -
ホットペッパーグルメ
- Chilly and Toasty (チリー アンド トースティー)
- 住所:加賀市大聖寺瀬越町23ー98ー2
電話番号:なし(予約不可)
営業時間:火・水・土・日・祝 10:00~16:00
定休日:不定休(Instagramでお知らせ)
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に公式サイトをご確認ください。 -
公式アカウント
- cuce(クセ)
- 住所: 加賀市宇谷町己 31番地
電話番号:不明
営業時間:水・木・土・日 11:00-17:00
定休日:月・火・金
駐車場:あり
-
公式サイト
午後:自然と湯を楽しむ温泉街めぐり(山中/山代/片山津)
3つの温泉街を順にご紹介します。まずは、緑豊かな自然に囲まれた山中温泉です。美しい渓流が広がる景観は、鶴仙渓遊歩道で散策することができます。趣のある「こおろぎ橋」や「あやとり橋」からは、四季折々に異なる表情を見せる景色が楽しめ、訪れる人の心を和ませます。
また、気軽に利用できる足湯もあり、総湯「菊の湯」(女性棟)そばに設けられています。さらに、飲泉することもでき、さまざまな効能が期待されています。
開湯1300年の歴史ある山代温泉
山代温泉は、総湯を中心に温泉宿が立ち並び、その周囲の街並みは「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼ばれています。明治時代の総湯を復元した「古総湯」は、佇まいからひときわ目を引く体験型の温泉博物館です。こけら葺きの屋根や、ステンドグラス、九谷焼のタイルなどを眺めながら湯に浸かることで、歴史と温泉文化を体感することができます。すぐそばには源泉足湯もあり、街歩きの合間の休憩にも最適です。
【源泉足湯】
無色透明のお湯で、保温効果が高く、傷の治癒をはじめさまざまな効能が期待できます。約1300年の歴史を持つ温泉の恵みを、気軽に楽しむことができます。
利用時間:4月~10月 8:00~21:00 / 11月~3月 8:00~18:00
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
利用料:無料
基本情報
山代温泉 古総湯
住所:加賀市山代温泉18の128番地
電話番号:0761-76-0144
営業時間:6:00〜22:00閉館(12月~2月 7:00~21:00)
休業日:各月の第4水曜6:00〜12:00まで(正午から通常営業)
料金:大人700円
中人(6歳以上12歳未満)200円
小人(3歳以上6歳未満)100円
3歳未満無料
総湯・古総湯共通券:900円
泉質:ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
※カラン・シャワーの設備はございません。(石鹸・シャンプー等利用不可)
白山が麗しい湖の町 片山津温泉
片山津温泉は、柴山潟の湖畔に老舗旅館からリゾート感のある現代風ホテルまでが立ち並び、カヤックやサップなどアクティビティも楽しめます。夏には毎夜花火やドローンショーが上がり、温泉街の夜空を華やかに彩ります。泉質は無色透明で塩分濃度が高く、保温効果があり湯冷めしにくいのが特徴です。総湯にはテーマの異なるモダンな内湯があり、男女日替わりで景観を楽しめるのも魅力のひとつです。
夕方から夜へ:宿で過ごす癒やしのひととき
「山中」「山代」「片山津」は、それぞれに個性豊かで趣のある温泉地です。今回の旅では、どのお宿で過ごすかを選ぶ楽しみもあります。露天風呂付き客室や和モダンなお部屋、女子旅にぴったりの宿など、多彩なラインナップをご紹介します。
宿泊施設をエリアごとに探す際は、宿泊予約一覧をご活用ください。
翌朝に立ち寄りたいお土産&周辺スポット
翌朝のお土産選びには、朝8:30からオープンしている加賀百撰街に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。加賀温泉駅に隣接するアルプラザ加賀内にあり、発送手配もその場で行ってもらえるので様々な品を安心して購入できますよ。
駅構内ではオリエンタルブルーイングで、ここでしか飲めないクラフトビールとナポリピザなどのお食事や、帰りの電車の待ち時間に一杯いかがですか。瓶ビール・缶ビール、クラフトジンの販売もありお土産にもなりますね。
その他のスポットはぜひ下記記事をご覧ください!
宿泊だからこそ味わえる“加賀の深い魅力”
美しい伝統工芸品の器に盛られた温泉料理を味わい、澄んだ空に輝く星を眺めながらの露天風呂や貸切風呂、朝の清々しい空気の中で楽しむ朝風呂は、宿泊ならではの至福のひとときです。
加賀温泉では、季節ごとにその時期ならではの特別な体験を提供しています。四季の移ろいとともに自然の美しさと温泉の心地よさを存分に感じることができます。次の旅は、ぜひ旬を味わいに訪れてみてください。