加賀・山中温泉「鶴仙渓」川床スイーツと遊歩道の楽しみ方|料金・駐車場ガイド付き
山中温泉を代表する景勝地「鶴仙渓(かくせんけい)」は、四季折々の自然を眺めながら渓谷散策を楽しめる人気スポットです。春から秋にかけて営業する川床では、渓流のせせらぎを間近に感じながら、名物の「冷製抹茶しるこ」や「川床ロール」、加賀棒茶などを味わえます。
地元の食材を使った川床弁当も楽しみのひとつ。この記事では、2026年の川床の営業期間や料金、予約方法、川床弁当の楽しみ方に加え、鶴仙渓遊歩道の見どころや散策時間、駐車場情報も紹介します。初めて鶴仙渓を訪れる方はもちろん、川床スイーツや川床弁当を目的に訪れる方も、旅行前の参考にぜひご覧ください。
鶴仙渓とは?山中温泉で楽しめる渓谷散策スポット
鶴仙渓(かくせんけい)は、山中温泉街に沿って流れる大聖寺川が長い年月をかけてつくり出した美しい渓谷です。こおろぎ橋から黒谷橋まで約1.3kmの遊歩道が整備され、「こおろぎ橋」「あやとりはし」「黒谷橋」の3つの個性豊かな橋や、奇岩怪石、四季折々の自然を楽しめます。
4月から11月は、川のせせらぎを聞きながら名物スイーツや川床弁当を味わえる川床も営業。渓谷散策の後は温泉街へ足を延ばし、足湯や食べ歩き、温泉などを楽しむのもおすすめです。
まず確認!鶴仙渓川床の営業期間・時間・料金
鶴仙渓の川床は、毎年4月から11月までの期間限定で営業しています。
2026年は席料や川床セットの料金が改定されているため、訪れる前に最新情報を確認しておきましょう。
| 項目 | 2026年情報 |
|---|---|
| 営業期間 | 2026年4月1日~11月30日(11月は不定休) |
| 営業時間(4月1日~10月31日) | 9:30~16:00 |
| 営業時間(11月) | 10:00~15:00 |
| ラストオーダー | 営業終了15分前 |
| 一般席料(加賀棒茶付き) | 大人700円、小学生600円 |
| 一般川床セット | 大人1,000円、小学生900円 (席料・加賀棒茶・選べるスイーツ付き) |
| 山中温泉旅館組合加盟旅館宿泊者 席料 | 大人200円、小学生100円 |
| 山中温泉旅館組合加盟旅館宿泊者 川床セット | 大人500円、小学生400円 (席料・加賀棒茶・選べるスイーツ付き) |
| 場所 | あやとりはし袂・不動滝付近 |
| 予約 | 不可(先着順) |
| 雨天・増水時 | 営業中止 |
| ペット同伴 | 不可 |
| メンテナンス休業 | 2026年6月9日~11日、9月8日~10日 |
| 備考 | 11月は天候などにより不定休 |
鶴仙渓川床は予約できる?雨の日・ペット同伴・注意点も紹介
- 利用前にチェック!
- ・川床の席は予約不可(先着順で案内)
- ・雨天・河川増水時は営業中止
- ・ペット同伴は利用不可
- ・川床弁当を予約しても席は確保されません
鶴仙渓川床の席は予約できず、先着順で案内されます。混雑時は待ち時間が発生することもあるため、時間に余裕を持って訪れましょう。川床弁当を予約していても席は確保されないので注意が必要です。
また、雨天時や河川増水時は営業中止となります。当日の営業状況が気になる場合は、山中温泉観光協会へ確認してから訪れると安心です。
川床で味わえるスイーツ|「冷製抹茶しるこ」と「川床ロール」
鶴仙渓の川床では、道場六三郎氏監修の「冷製抹茶しるこ」と「川床ロール」の2種類のスイーツを味わえます。どちらも冷たい加賀棒茶と一緒に楽しめます。
川床に着いたら、まず受付で好みのスイーツを注文し、案内された席へ。靴を脱いでくつろげるお座敷スタイルの席のほか、カウンター席もありました。渓流のせせらぎや周囲の自然を眺めながら、ゆったりと過ごせます。
冷製抹茶しるこ
冷たく仕上げた抹茶しるこは、暑い季節の川床にぴったりのひと品です。しっかりとした抹茶の風味と白玉のやさしい甘さが楽しめ、散策で暑くなった体にも、ひんやりとした口当たりが心地よく感じられました。
川床ロール
「川床ロール」は、しっとりふわふわの生地と棒茶クリームを楽しめるロールケーキです。やさしい甘さと棒茶の風味が加賀棒茶ともよく合い、冷製抹茶しることはまた違った味わいを楽しめます。
川床弁当を楽しむなら事前予約を忘れずに
今回選んだのは、喫茶 舞楽夢の「能登豚ヒレ肉のカツサンド」(1,500円・税込)。前日19時までの予約が必要で、指定した時間にお店へ行くと、すぐに受け取ることができました。おしぼりも一緒に手提げ袋に入れてもらえるので、持ち運びにも便利です。
喫茶 舞楽夢は鶴仙渓から少し離れていますが、「山中塗うるし座(山中漆器伝統産業会館)」に隣接しているので、あわせて立ち寄るのもおすすめです。
カツサンドは食べ応えのある4切れ入りで、パンやソースもすべて手作りとのこと。
厚みのある能登豚のヒレカツはやわらかく、キャベツと少し甘めのソースともよく合います。添えられたフルーツやトマトもうれしく、子どもも食べやすい味わいでした。
川床弁当は、参加店舗へ事前に予約し、各店舗で受け取ります。予約締切は店舗によって異なるので、食べたいお弁当が決まったら早めに確認しておきましょう。
受け取ったお弁当は川床以外でも楽しめますが、川床で食べる場合は弁当代とは別に席料が必要です。また、川床の席は先着順で、お弁当を予約していても席は確保されません。最新の商品や料金、予約締切は公式メニューをご確認ください。
基本情報
舞楽夢 Cafe&レストラン
能登豚ひれ肉のカツサンド 1,500円(税込)
【予約締切】前日19時まで
石川県加賀市山中温泉塚谷町イ268-2 山中うるし座1F
TEL:0761-78-3338
営業時間:9:00~21:00(20:30L.O.)※お食事は11:00~
定休日:水曜
鶴仙渓遊歩道の所要時間とおすすめの歩き方
鶴仙渓遊歩道は、こおろぎ橋から黒谷橋まで約1.3km続く散策コースです。歩くペースにもよりますが、こおろぎ橋からあやとりはしまで約15分、あやとりはしから黒谷橋まで約15分。全体では30~40分程度を目安にするとよいでしょう。
写真撮影を楽しんだり、途中の川床でスイーツや加賀棒茶を味わったりする場合は、1~2時間ほど余裕をみておくのがおすすめです。遊歩道には階段や雨上がりに滑りやすくなる場所もあるため、歩きやすい靴で訪れましょう。
往路は渓谷沿いの遊歩道を歩き、復路は山中温泉街を散策しながら戻れば、渓谷美と温泉街の風情を一度に楽しめます。
鶴仙渓 遊歩道の見どころ8選
鶴仙渓の遊歩道には案内マップやスポットの解説が各所に設置されています。
説明を読みながら歩くと、景色だけでなく、その場所の歴史や背景にも触れながら散策を楽しめます。
【それぞれの所要時間目安】
こおろぎ橋 ⇔ あやとりはし 約15分
あやとりはし ⇔ 黒谷橋 約15分
※川床は「あやとりはし」のたもとにあります。
今回は「こおろぎ橋駐車広場」に車を停め、遊歩道を歩きながら見どころを巡りました。
見上げる風情「こおろぎ橋」
鶴仙渓に架かる総ひのき造りの橋で、山中温泉を代表するスポットのひとつです。
その名の由来には、秋の夜に鳴く「こおろぎ」の声から名付けられたという説や、かつて危険を伴う行路であったことから「行路危(こうろぎ)」ともじったという説など、いくつかのいわれがあります。
橋の上から見下ろす渓谷の美しさはもちろん、遊歩道から橋を見上げ、精緻な木組みを眺めるのもおすすめです。
奇岩怪石「采石巌」
遊歩道沿いにある奇岩怪石のひとつ「采石巌(さいせきがん)」。現地の解説によると、文政年間の詩人・大窪詩仏によって、中国・金陵近くの船が停泊する小さな岬の景色に似ていることから名付けられたといいます。
采石巌のそばには東屋もあり、散策途中の休憩にもぴったり。岩と渓流がつくり出す景色を眺めながら、ひと息ついてみてはいかがでしょうか。
采石巌がある場所には東屋があり、休憩することもできます。
川床近くで見られる「不動滝」
川床のすぐそばにある不動滝は、水音が心地よい涼やかなスポットです。
水量や流れの勢いは天候によって変わるため、訪れる時期によって異なる表情を楽しめます。滝を眺めながら、川床でのんびり過ごすのもおすすめです。
静かな癒しスポット「道明地蔵」
道明地蔵は、慈母観音とともに祀られている石造の地蔵菩薩像です。
あやとりはしから遊歩道へ下り、黒谷橋へ向かう分岐点の一角に、苔に覆われて静かに佇んでいます。散策の途中で見かけたら、少し足を止めて周囲の景色とともにご覧ください。
山中漆器ゆかりの「東山神社」
黒谷橋のたもとから参道を少し登ったところにある東山神社。
山中漆器の産地らしく、木地屋祖神の「惟喬親王」、漆芸の仏「虚空蔵菩薩」、商売繁盛の「恵比寿」が祀られています。
芭蕉堂がある場所から続く参道には、ゆるやかな石段が130段あまり。
こぢんまりとした境内はきれいに手入れされ、神社前からは山中温泉の町を遠くに望むことができました。
松尾芭蕉を祀る「芭蕉堂」
芭蕉堂は松尾芭蕉を祀る御堂で、明治43年に建立されました。
芭蕉は北國行脚の途中に山中温泉を訪れ、この周辺の景色を気に入り、句も残しています。芭蕉が眺めた景色に思いを馳せながら歩いてみると、鶴仙渓散策をより深く楽しめます。
鶴仙渓のシンボル「あやとりはし」
S字に曲がったユニークな形が目を引く「あやとりはし」は、鶴仙渓のシンボル的な存在です。
川床へ向かう目印にもなり、橋を渡りながら渓谷を眺めたり、特徴的な形を生かして写真を撮ったりと、さまざまな楽しみ方ができます。
橋の上からだけでなく、遊歩道から見上げる姿も見どころ。紅紫色の橋が渓谷の緑や青空によく映えます。
橋のたもとにある桜公園には、ドット絵のハートと「YAMANAKA」の文字が印象的なフォトスポットもあるので、旅の記念に立ち寄ってみてください。
レトロな石橋「黒谷橋」
鶴仙渓の最も下流に架かる黒谷橋は、重厚な石造りとやわらかなアーチが印象的な橋です。
周囲の緑になじむ落ち着いた佇まいは、こおろぎ橋やあやとりはしとはまた違った魅力があります。
欄干には幾何学模様のモチーフが並び、晴れた日にはその模様が影となって橋の上に映ります。
また、松尾芭蕉も好んだ場所といわれ、橋の近くには芭蕉の句を刻んだ陶板があります。
「此川のくろ谷橋は絶景の地なり。行脚(あんぎゃ)のたのしみここにあり」
芭蕉も魅了された景色を眺めながら、鶴仙渓散策を締めくくってみてはいかがでしょうか。
鶴仙渓の駐車場ガイド|車で行くならどこに停める?
こおろぎ橋駐車広場は、乗用車23台、大型バス2台が停められます。
山中温泉のメインストリート「ゆげ街道」沿いにあり、場所が分かりやすく、駐車スペースにも余裕があるため利用しやすい駐車場です
あやとりはし駐車場
あやとりはしのすぐ近くにあり、3か所に分かれて6台程度ずつ駐車できます。
トイレも隣接し、川床へ最も近い駐車場ですが、向かう途中に道幅の狭い場所があります。運転に不安がある方は、ほかの駐車場を利用すると安心です。
菊の湯駐車場
菊の湯駐車場(湯の出町)は18台駐車可能です。
大通りから入りやすく、総湯「菊の湯」にも近いため、鶴仙渓と温泉街をあわせて楽しみたいときに便利です。
菊の湯観光客駐車場
菊の湯周辺の駐車場が満車の場合や、広い場所に停めたい場合は、第一駐車場の奥にある「菊の湯・観光客第二駐車場(旧山中温泉支所跡)」も利用できます。70台分の駐車スペースがあります。
このほかにも周辺には有料駐車場があります。宿泊する旅館や散策のスタート地点に合わせて選びましょう。
鶴仙渓と一緒に楽しみたい山中温泉街の立ち寄りスポット
鶴仙渓を散策した後は、山中温泉街にも足を延ばしてみましょう。こおろぎ橋から菊の湯付近まで続く「ゆげ街道」には、山中漆器や九谷焼の店をはじめ、ランチやカフェ、食べ歩きグルメなど、気になるお店が並びます。
ほかにも、歴史ある「加賀依緑園」や山中温泉の伝統芸能に触れられる「山中座」、総湯「菊の湯」そばの足湯など、散策途中に立ち寄れるスポットがあります。鶴仙渓を歩いた後は、温泉街をのんびり巡ってみてください。
季節別の楽しみ方|新緑・夏・紅葉のおすすめ時期
鶴仙渓は、訪れる季節によって渓谷の表情が大きく変わるのも魅力です。
みずみずしい新緑、涼やかな夏の川床、色鮮やかな紅葉など、それぞれの時期ならではの景色を楽しめます。ここでは、季節ごとの見どころや楽しみ方をご紹介します。
春~初夏|新緑に包まれる鶴仙渓
春から初夏にかけては、木々の新緑が鶴仙渓を鮮やかに彩ります。渓流沿いを歩けば、みずみずしい緑と川のせせらぎに包まれ、爽やかな気分で散策を楽しめます。
4月からは川床の営業も始まるため、新緑を眺めながら加賀棒茶やスイーツを味わうのもおすすめです。
夏|川床で涼やかなひとときを
夏は木々がつくる木陰と渓流のせせらぎが心地よく、鶴仙渓ならではの涼やかな雰囲気を楽しめます。
散策の途中には川床に立ち寄り、冷たいスイーツや加賀棒茶でひと休みするのもおすすめです。
日差しの強い日は、帽子や飲み物などの暑さ対策も忘れずに準備しておきましょう。
秋|紅葉に彩られる渓谷を散策
秋になると、鶴仙渓の木々が赤や黄色に色づき、春や夏とは異なる華やかな景色が広がります。
こおろぎ橋やあやとりはし、黒谷橋など、橋と紅葉を一緒に眺められるのもこの季節ならではの魅力です。
川床は11月まで営業しているため、紅葉を眺めながらゆっくり過ごすこともできます。
ただし、11月は営業時間が短くなり、天候などによる不定休もあるため、事前に営業状況を確認しておきましょう。
冬|静かな温泉街と雪景色を楽しむ
川床の営業は11月までですが、冬は静かな渓谷や雪景色など、ほかの季節とは違った鶴仙渓の表情を楽しめます。
散策後はゆげ街道を歩いたり、温泉で体を温めたりと、冬の山中温泉ならではの過ごし方もおすすめです。
積雪や凍結によって遊歩道が歩きにくくなる場合があるため、訪れる際は天候や足元の状況を確認してください。
鶴仙渓散策の服装・持ち物・注意点
鶴仙渓の川沿いの遊歩道には階段や段差があり、雨上がりは路面が滑りやすくなるため、歩きやすく滑りにくい靴がおすすめです。
季節に合わせて、夏は帽子や飲み物、虫よけグッズ、春・秋は気温に応じて羽織れる薄手の上着を用意しておくと安心です。
服装・持ち物
滑りにくく、歩きやすい靴
両手が空くリュックやショルダーバッグ
夏は帽子、飲み物、虫よけグッズ
春・秋は気温に合わせて羽織れる薄手の上着
散策時の注意点
遊歩道には階段や段差があるため、足元に注意する
雨上がりは路面が滑りやすくなるので、無理をせずゆっくり歩く
川沿いのため、天候の変化や河川の増水に注意する
ゴミは持ち帰る
川床や遊歩道でお弁当を食べた場合は、容器も持ち帰る
自然の中を歩くコースなので、天候や足元の状況を確認しながら、無理のないペースで散策を楽しみましょう。
よくある質問
Q.鶴仙渓川床は予約できますか?
席の予約はできず、先着順での利用となります。
Q.雨の日も営業していますか?
雨天時や河川増水時は営業中止となります。
Q.川床の料金はいくらですか?
加賀棒茶付きの一般席料は大人700円、山中温泉旅館組合加盟旅館の宿泊者は大人200円です。それぞれプラス300円で、選べるスイーツが付きます。
Q.川床弁当は現地で購入できますか?
現地での販売はなく、各店舗への事前予約が必要です。
Q.川床弁当を予約すれば席も確保できますか?
弁当の予約と川床の席は別です。弁当を予約しても席は確保されません。
Q.ペットと一緒に利用できますか?
川床はペット同伴では利用できません。
Q.遊歩道の所要時間はどのくらいですか?
歩くだけなら30~40分程度、観光や川床での休憩を含める場合は1~2時間程度が目安です。
Q.無料駐車場はありますか?
周辺には観光客向けの無料駐車場があります。散策のスタート地点や目的地に合わせて選びましょう。
まとめ|鶴仙渓で川床スイーツと温泉街散策を楽しもう
鶴仙渓は、渓谷の自然を眺めながら遊歩道を散策し、季節限定の川床も楽しめる山中温泉の人気スポットです。
川床では加賀棒茶とスイーツを味わえるほか、事前に予約した川床弁当を持ち込んで楽しむこともできます。
川床の席は先着順で、天候や河川の状況によって営業中止になる場合もあるため、訪れる前に営業状況を確認しておくと安心です。
歩きやすい靴で鶴仙渓を散策した後は、ゆげ街道など山中温泉街にも足を延ばしてみてください。