石川県観光公式サイト

石川県加賀市に広がる加賀温泉郷は、山代・山中・片山津の三つの温泉地と市街地から成る、歴史と自然、文化を満喫できる温泉リゾートです。
山代は、古総湯や九谷焼の工房が残るレトロな温泉街で、浴衣散策やカフェ巡りが人気。
山中は、芭蕉も称えた渓谷の湯で、鶴仙渓や川床カフェなど自然に癒やされます。
片山津は、柴山潟の湖畔に広がり、白山連峰や噴水を望む絶景や湖畔カフェがロマンチック。
市街地では、伝統工芸体験や加賀野菜グルメも楽しめ、観光の拠点としても便利です。スイーツやアートスポットも充実し、女子旅やカップル旅にぴったりの非日常が味わえます。

加賀温泉郷の中でも多くの観光客でにぎわう山代温泉エリアには、歴史ある街並みとモダンな雰囲気が調和したおしゃれなカフェが点在しています。伝統とアートが息づく空間で、温泉街散策の合間にゆったりとしたカフェ時間を楽しめます。

まずは、山代温泉エリアにある「Kimino Studio & Cafe」をご紹介します。モーニング・ランチ・カフェと、さまざまな時間帯に利用できる人気店で、今回はランチメニューをいただいてきました。

「Kimino Studio & Cafe」には、その名の通りフォトスタジオとカフェがあります。日が差し込むスタジオはとても明るく美しく、カフェとしての利用はもちろん、人生の節目にフォトスタジオを利用するのもおすすめです。店内にはこちらで撮影されたかわいらしい写真が飾られており、見ているだけで心が温かくなります。

今回はランチメニューの「トロトロ豚煮とアボカドのっけ丼」を注文しました。国産の豚バラ軟骨肉をじっくり煮込んだ、トロトロでおいしいランチプレートです。

ひとつひとつ丁寧に手作りされたお料理はどれも絶品で、思わずほっぺたが落ちそう。おしゃれなお皿が料理の美味しさをより一層引き立ててくれます。

丼には、手作りスープまたは自家製くるみドレッシングのサラダを付けることができます。今回は手作りスープをいただきました。日替わりで内容が変わり、素材の風味をしっかりと感じられる優しい味わいです。

友人が注文したサラダも、香ばしいくるみドレッシングがとても美味しく、どちらもおすすめの一品です。

店内は、置かれたひとつひとつのインテリアが洗練されており、落ち着いたおしゃれ空間が広がっています。お料理を待つ時間も、テーブルや棚に並ぶ小物を眺めていればあっという間。訪れた際は、ぜひ店内の雰囲気にも注目してみてください。

続いてご紹介するのは「茶寮 なか尾」。店内のどの席からも美しい庭園を眺めることができ、空間や家具のひとつひとつにこだわりが感じられる、ゆったりとくつろげる大人のカフェです。季節を感じられる予約制のお弁当や、上品なスイーツを楽しむことができます。

季節の旬のフルーツや食材を使用したパフェは、まるで芸術品のように美しく、味わいも格別です。美しい日本庭園を眺めながら、四季折々の彩りを感じる一品をゆっくりとお楽しみいただけます。

北海道産大納言あずきを使用し、優しい香りと甘みを引き出しながらも、あずき本来の粒感が残るよう丁寧に時間をかけて炊き上げた「焼き餅ぜんざい」。農家が化学肥料を使わずに有機栽培した加賀市産の米で作る、焼き立てのお餅が絶品です。

上品な甘さとほろ苦さのバランスが絶妙な抹茶アイスと抹茶ゼリーに、北海道産小豆で作ったつぶ餡、寒天、作りたてのもちもち白玉などが添えられた「白玉抹茶クリームあんみつ」。程よい甘さと豊かな風味が調和した、たまらない美味しさです。

カフェとフラワーショップが融合した山代温泉の新スポット「cafe-no-ya」では、美しい花々に囲まれながら、香り高いコーヒーとともに心安らぐひとときを過ごすことができます。

今回は、シュガードーナツ、期間限定のレモンドーナツ、アイス抹茶ミルク、アイスココアをいただきました。甘くて優しい味わいのココアと、夏にぴったりのさわやかな酸味が広がるレモンドーナツは相性抜群。暑い季節にぜひ味わっていただきたい一品です。

ドリンク料金にプラス100円で、併設の施設「かがやきITルーム」を利用することができます。パソコン作業に最適な木の温もりを感じるデスクや、ゆったりとくつろげるハンギングチェアなど、さまざまなニーズに応える空間もこのカフェの魅力のひとつです。

お花に囲まれた心安らぐ空間で、美味しいドーナツとドリンクをゆっくり堪能できる、山代温泉でぜひ立ち寄りたいスポットです。

自然と温泉情緒が調和する山中温泉エリアには、渓谷の風景や木のぬくもりを感じながらくつろげるカフェが点在しています。散策の合間に立ち寄れば、心も体もほっと癒やされる特別なひとときを過ごせます。

「非日常で、でも普段着でふらっと立ち寄れるお店」というコンセプトの「山中PORTAL」。お店は、フレンドリーな姉妹によって運営されています。山中温泉には、鶴仙渓をはじめとする豊かな自然や、温泉、伝統工芸、食文化など、多彩な魅力があふれています。そうした地域のポテンシャルに惹かれたことが、このお店を開くきっかけになったそうです。

この日は、食べ歩きの休憩を兼ねて店内でスイーツとコーヒーをいただきました。豆乳ときび砂糖を使ったシンプルな固めプリン「ザ・プディング」は、ほろ苦いカラメルと相性抜群。バニラアイスが少しずつ溶けてなじみ、絶妙な味のバランスを生み出していました。

コーヒーは中浅煎りで、甘さ控えめのスイーツに合うように焙煎されたもの。お互いの風味を邪魔せず、むしろ引き立て合う上品な味わいです。平日はランチ（11:30～13:30）も提供されています。

テイクアウトスイーツの種類が豊富で、フルーツサンドや焼き菓子が評判の人気店です。ショーケースには、カラフルで上品なスイーツがずらりと並び、どれにしようか迷ってしまうほどの魅力。

スイーツは季節ごとにフルーツやフレーバーが変わり、秋には柿、梨、ぶどう、みかんなどを使ったフルーツサンドが登場します。焼き菓子はマフィンやブラウニー、バナナブレッドなど種類も多彩。お店の焼き印が押されたあんバターサンドも人気の一品です。

店内は、運営するご姉妹の穏やかな人柄がそのまま伝わるような、落ち着いた雰囲気に包まれています。歩き疲れたときは、ゆげ街道のにぎやかさから少し離れて立ち寄り、静かな空間でほっと一息つくのもおすすめです。

山中温泉にある「Cafe Bal Chapter YAMANAKA」は、ランチ（水・木のみ）からバル、バー、夜カフェまで、幅広いシーンで利用できるお店です。あやとりはしから徒歩約3分とアクセスも良く、観光の途中に立ち寄るのにもぴったりです。

おしゃれで落ち着いた雰囲気の店内では、美味しいお酒やフードをゆっくりと楽しむことができます。ノンアルコールドリンクも用意されており、お酒が飲めない方でも気軽に利用できます。

お店のおすすめは、熱々のカレーうどん。スパイスの香りとやさしいとろみが体を温めてくれる一品で、これからの季節にぴったりです。

夜のデザートメニューも「Cafe Bal Chapter YAMANAKA」の魅力のひとつ。バニラアイスを添えたミニパフェや、濃厚なベルギーチョコレートアイスが味わえるミニチョコパフェ、滑らかな舌触りのバスク風チーズケーキなど、どれも魅力的なラインナップです。さらに、人気店「リロール」とコラボした、このお店でしか味わえないクレームブリュレも見逃せません。

「東山ボヌール」といえば、ランチで提供されている人気メニュー「ビーフシチューライス」。熱々のスキレットに盛り付けたごはんにシチューをかけると、香ばしい音とともに立ち上る湯気が食欲をそそります。

ワインに一晩漬け込んだA5ランクの和牛は、口の中でほろっとほどけるほどの柔らかさ。さらりとしたシチューながらも深いコクがあり、贅沢な味わいを堪能できます。お肉の食感と旨味を最大限に生かすため、崩れすぎないよう注意しながら半日かけて丁寧に煮込んでいるそうです。野菜も低温でゆっくりボイルして甘みを引き出し、提供前に軽く焼き上げて香ばしさをプラス。数量限定のため、訪れる際は予約がおすすめです。

そして、2024年11月から新たにメニューに加わった「ラム・キャンディス」も人気の一品です。〈キャンディス〉とはドイツ語で「氷砂糖」を意味し、表面のコーヒーシュガーがキラキラと輝いてまるで宝石のよう。

ドライフルーツとナッツをふんだんに使ったパウンドケーキで、ラム酒好きのために作られたというだけあって、芳醇な香りが広がります。自家製ラムレーズンに加え、焼き上がりにたっぷりのダークラムをかけて一晩熟成させた、まさに“大人のケーキ”。パリッと香ばしいキャラメリゼのほろ苦さがラムの風味と見事に調和しています。

数量限定で、日によっては提供していない場合もあるため、確実に味わいたい方は事前にお店へお問い合わせください。

柴山潟のほとりに広がる片山津温泉は、水辺の美しい風景とともにゆったりとした時間を過ごせるエリアです。湖畔を望むカフェでは、四季折々に表情を変える潟の景色を眺めながら、心も体もリラックスできます。

片山津温泉総湯の2階にある「まちカフェ」では、目の前に広がる柴山潟の美しい景色を、快適なガラス張りの店内からゆっくりと堪能できます。この雄大な眺めこそが、カフェ最大の魅力です。

この日は秋の訪れを感じさせる心地よい天気だったため、テラス席を利用しました。店内よりもテラス席のほうが、より間近に柴山潟の風景を感じられるのが魅力。天気の良い日には、ぜひテラス席でゆったりとした時間を過ごしてみてください。

平日限定のプレートランチ「ハッシュドポークプレート」（ドリンクはアイスコーヒー）を注文しました。土日祝にも提供されているライスボールメニューのハッシュドポークに、サラダとドリンクがセットになったお得なランチです。

ジューシーな豚肉を赤ワイン香るデミグラスソースでじっくり煮込んだ、贅沢な一品。トマトのほどよい酸味がアクセントになり、深みのある味わいが楽しめます。サラダのドレッシングも風味豊かで、プレート全体のバランスが絶妙でした。

アイスコーヒーは苦味が抑えられ、すっきりとした後味が印象的。料理との相性も良く、最後まで満足感のあるランチタイムを過ごせました。

そして、もうひとつこのカフェならではの魅力がテラス席からの眺めです。屋内の席からは見えにくいのですが、テラス席では小松空港から飛び立つ飛行機を眺めることができます。離陸した飛行機が雲の中へと消えていく様子は迫力があり、つい見入ってしまうほど。

この日は、小松空港から那覇空港へ向かう便を見ることができました。小松空港ではおおよそ1時間に1回ほど離陸があるため、テラス席でランチやカフェタイムを楽しんでいる間に飛行機を目にすることができるかもしれません。

加賀温泉郷の玄関口・加賀市街地には、旅の途中に立ち寄りたくなるカフェや、地元の人々にも親しまれる休憩スポットが点在しています。新幹線の利用にも便利な駅構内カフェから、町家をリノベーションしたおしゃれな空間まで、個性豊かなカフェで心休まるひとときを過ごしてみませんか。

加賀温泉郷の玄関口、加賀温泉駅構内にある「よつばハウス ゆのまち加賀店」。新幹線改札からもほど近く、列車を利用する旅行者にも便利な立地です。目印は駅構内のセブン-イレブンで、その向かい側にあります。店内にはカウンター席、テーブル席、ソファ席があり、さまざまなシーンやニーズに対応しています。

おすすめは、朝限定メニュー「よつばハウスの朝ごはん」。ワンコインで温かい朝食をいただける人気メニューです。この日は、温かいうどんとたまごかけご飯のセット（500円）を注文しました。駅弁よりも手頃な価格で、出来立ての食事を楽しめるのはとても嬉しいポイントです。

温かいうどんやそばは、これからの秋冬シーズンにぴったり。さらに、ランチ限定セットもあるため、加賀温泉駅周辺でランチを探している方にもおすすめのお店です。

よつばハウスは、カフェメニューも充実しています。ショーケースに並ぶケーキはどれも美味しそうで、つい目を惹かれます。

また、お土産の販売も行っており、新幹線に乗る前に加賀温泉ならではのお土産を購入することも可能です。スイーツや雑貨など、さまざまなジャンルのお土産が揃っているので、旅行の締めくくりにぜひ立ち寄ってみてください。

大聖寺の街なかにある「FUZON KAGA Cafe and Studio（フゾン カガ カフェ アンド スタジオ）」は、かつて魚市場として使われていた築90年の町家をリノベーションしたカフェです。ガラス張りで明るく広々とした空間が広がり、ペットと一緒に過ごせる席も設けられています。誰もがふらっと立ち寄れるパブリックな場所を目指して、2017年にオープンしました。

古材を使って作られた奥の小上がり席もおすすめ。壁にもたれて足を伸ばせる絶妙な広さで、靴を脱がずにくつろげます。モビールやドライフラワーが飾られた店内は、温かみのある穏やかな雰囲気に包まれています。

コーヒーは自家焙煎で、2〜3種類の厳選豆を浅煎りから深煎りまで、さまざまなローストで提供しています。私がいただいたのは、ビーカーに入った見た目もかわいい「コーヒーゼリーカフェラテ」。クラッシュした自家製コーヒーゼリーを、たっぷりのミルクと生クリームに混ぜて味わいます。ミルクに負けない豊かなコーヒーの香りが口いっぱいに広がり、口の中で味わいが完成する新感覚のカフェラテです。

看板メニューの「ブリュレチーズケーキ」は、プレーンをチョイス。キューブ状のケーキがシャーレの上にのせられて提供され、表面は香ばしくほろ苦いブリュレ仕立て。なめらかで濃厚なチーズの風味が引き立ちます。チーズケーキ好きのオーナーが試行錯誤を重ね、レアでもベイクドでもない絶妙な食感に仕上げたこだわりの一品です。プレーンのほか、ミルクティー・抹茶・ローストナッツ・黒ごま・マロンなど、さまざまなフレーバーが楽しめます。さらに「とろ生チーズケーキ」シリーズも3種類あり、スイーツ好きにはたまらないラインナップです。

小上がり席の正面には、漆芸作家・田中瑛子さんのスタジオがあります。タイミングが合えば、ガラス越しに山中塗の製作風景を見学することもできます。

漆器づくりは通常、工程ごとに分業で行われますが、田中さんは木材を挽いて形を整える「木地師（きじし）」から、漆を塗り重ねて仕上げる「塗師（ぬし）」まで、すべての工程を一人で手がけているそうです。つまり、ここでは山中漆器の制作過程を一貫して見ることができます。

美味しいスイーツをいただきながら、国内外で活躍する作家の手仕事を間近で感じられる、貴重なひとときです。

最後にご紹介するのは「加賀さんまるしぇ」です。体に優しい食をテーマに、オーガニックや無農薬、特別栽培、自然栽培など、できる限り安心・安全な食材を取り揃えています。素材本来の美味しさを生かした料理を提供する、無添加・発酵をコンセプトとしたオーガニックカフェです。

加賀さんまるしぇでは、月替わりのパルフェを提供しています。毎月、オーガニック素材にこだわった季節の味わいが楽しめるパルフェが登場するので、お店のInstagramもぜひチェックしてみてください。さまざまなフレーバーが揃っており、お気に入りの一品がきっと見つかるはずです。

無添加麹発酵おにぎらずも人気のメニューです。石黒種麹店の無添加麹と、自然栽培・農薬不使用のコシヒカリを使用し、化学調味料を一切使わずに仕上げています。中の具材は日替わりで、訪れるたびに違った味わいを楽しめます。

北陸で唯一の種麹屋「石黒種麹店」の麹を使い、自家製の無添加醤油麹・塩麹・玉ねぎ麹・味噌麹を手づくりして味付けに使用。一般的な麹の約3倍の酵素を含むといわれ、発酵の力が強いのが特長です。

添加物を一切使用しないこのおにぎらずは、イベントでも大人気で、200個以上が即完売したこともあるそう。素材の力を生かした“腸活メシ”として、ぜひ一度味わってみてください。

お米マフィンも、加賀さんまるしぇの人気メニューのひとつです。自社栽培の自然栽培コシヒカリを使った特別な米粉スイーツで、しっとりふんわりとした食感と、噛むほどに広がる素材本来の風味が楽しめます。

ひとつひとつ丁寧に手作りされており、保存料や添加物を一切使用していないため、小さなお子さまや健康志向の方にも安心して召し上がっていただけます。

また、土日限定で登場する「特別栽培おから有機豆乳ドーナツ」も見逃せません。オーガニックココナッツオイルでカリッと揚げた、軽やかで油っぽさのないドーナツは、週末限定の人気商品です。

四季折々の風景と、カフェそれぞれのこだわりが調和する加賀温泉郷。美味しいスイーツや香り高いコーヒーを味わいながら過ごすひとときは、旅の思い出をより一層特別なものにしてくれます。お気に入りのカフェで、自分だけの癒し時間を見つけてみませんか。