夜の金沢観光にぴったり!ライトアップバスで巡る幻想的なスポット体験
金沢ライトアップバスは、毎週土曜日の夜に運行される特別なバスで、金沢市内の主なライトアップスポット16か所を巡ります。
金沢城や兼六園、ひがし茶屋街など、歴史と風情ある夜景スポットを効率よく楽しむことができ、金沢の夜の観光にぴったりです。ライトアップされた名所を巡る夜のモデルコースとしても人気があり、幻想的な景色とともに、灯りに彩られた金沢散策を体験できます。
金沢旅行をもっと特別に|夜のまちを楽しむ「ライトアップバス」がおすすめ!
夜の静けさの中、歴史的建造物や街並みがライトアップで幻想的に浮かび上がる様子を、バスで快適に巡れるのは、ほかではなかなか味わえない体験です。しかも、フリー乗車券を利用し、自分だけの夜のモデルコースを楽しむこともできます。
ライトアップバスの基本情報【初心者でも安心】
金沢ライトアップバスは、金沢市内の夜景スポットを効率よく巡る、夜間限定の観光バスです。毎週土曜日に運行され、市内の主要なライトアップスポットを周遊します。
Column
金沢ライトアップバス 基本情報まとめ
運行ルート
金沢駅を起点に、以下のスポットを経由して再び金沢駅へ戻る周回コースです。
主計町(かずえまち)/ひがし茶屋街/兼六園下/金沢城(石川門) など
→ 夜の金沢をゆったりと楽しむことができます。運行時間
19時台〜22時台にかけて、複数便が運行されます。料金(2025年版)
▶︎ 通常運賃(1乗車ごと)
・おとな(中学生以上):300円
・こども(小学生):150円▶︎ 金沢ライトアップバス専用フリー乗車券
・おとな(中学生以上):500円
・こども(小学生):250円
→ 当日中は何度でも乗り降り自由。2回以上乗車予定の方におすすめです。
チケット購入方法
- 金沢駅西口付近の北陸鉄道チケットセンター
- 一部の宿泊施設でも取り扱いあり
ライトアップで輝く!おすすめ観光スポット5選
金沢のまちなかには、夜になると幻想的にライトアップされる歴史的な名所が点在しています。昼間とはまったく違う雰囲気に包まれた街並みや建物は、訪れる人の心を静かに癒してくれます。
ここでは、ライトアップバスで訪れることができる、金沢の代表的な夜景スポットを5つ厳選してご紹介。金沢らしい情緒と、夜の静けさのなかに浮かび上がる美しさを、ぜひ実際に体感してみてください。
主計町茶屋街
主計町茶屋街は、浅野川沿いに位置する金沢市の歴史的な茶屋街で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。明治時代から続く町家が並び、現在も一部で茶屋営業が行われています。周辺には「暗がり坂」や、浅野川にかかる「中の橋」などの見どころがあり、散策路としても整備されています。夜間は建物の外観や橋周辺がライトアップされ、落ち着いた雰囲気のなかで歴史ある街並みを楽しむことができます。
ライトアップバスの「橋場町」停留所から徒歩圏内でアクセス可能です。
ひがし茶屋街
ひがし茶屋街は、金沢市東山に位置する茶屋街で、1820年(文政3年)に加賀藩の公認により整備されました。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、江戸時代の面影を残す町家が現在も数多く残っています。通りには石畳が敷かれ、格子戸のある木造建築が整然と並んでいます。
昼は観光客で賑わうエリアですが、夜には建物の外観がライトアップされ、静かで落ち着いた雰囲気の中、茶屋街ならではの街並みをゆっくりと楽しむことができます。
ライトアップバスの「橋場町」停留所から徒歩数分の場所にあります。
金沢城公園
金沢城公園は、かつて加賀藩前田家の居城であった金沢城跡を整備した公園で、城跡の一部は国の史跡に指定されています。
園内には、石川門(重要文化財)をはじめ、河北門や橋爪門続櫓、菱櫓、五十間長屋などの建造物が復元され、往時の城郭構造を体感することができます。隣接する玉泉院丸庭園は、藩主の私的な庭園として再現されたもので、夜間にはライトアップされ、城と庭園が一体となった幻想的な景観を楽しめます。
ライトアップバスの「兼六園下・金沢城」停留所からすぐアクセス可能です。
兼六園
兼六園は、金沢市にある日本三名園のひとつで、江戸時代に加賀藩歴代藩主によって形づくられた回遊式庭園です。国の特別名勝にも指定されています。
園内には霞ヶ池や唐崎松、曲水などの名所が点在し、四季折々の自然を楽しめるのが特徴です。夜間には期間限定でライトアップが実施され、園内の池や植栽が照明に浮かび上がる幻想的な風景が広がります。
ライトアップバスの「兼六園下・金沢城」停留所からアクセスできます。
併せてこちらもチェック!
金沢城・兼六園四季物語(ライトアップ)
兼六園、金沢城公園の2会場では、季節ごとに開催されるライトアップイベント「金沢城・兼六園四季物語」が実施されます。
春(桜)、夏(新緑)、秋(紅葉)、冬(雪吊り)など、四季に応じた自然と歴史的建造物の共演が楽しめ、期間中はライトアップ演奏会などの関連イベントも開催。幻想的な夜の庭園を眺めながら、音楽を聴いて楽しむひとときも体験できます。
石川県立歴史博物館
石川県立歴史博物館は、かつて旧陸軍兵器庫として使用されていた明治時代の赤レンガ建築3棟を活用した博物館です。
現在は国の登録有形文化財に指定されており、建物自体も歴史的価値の高い文化財となっています。館内では、加賀藩の歴史や石川の伝統工芸・暮らしの文化などをテーマにした常設展示や企画展が行われています。
夜間は外観がライトアップされ、重厚な赤レンガの建物が幻想的に浮かび上がる姿が印象的です。
ライトアップバスの「県立美術館・成巽閣」停留所から徒歩数分でアクセスできます。
おすすめモデルコース|金沢駅から3時間で巡るルート
ライトアップバスを活用すれば、徒歩移動だけでは難しい夜の名所巡りもスムーズに楽しめます。
以下は、既存のルートを参考にした、ライトアップバスで巡るおすすめのモデルコースです。
※滞在時間は、各スポットでの散策や写真撮影などを想定した目安時間です。バスのフリー乗車券を購入すればご自身のペースで楽しめます。
金沢駅(出発|19:00発)
金沢ライトアップバスは金沢駅東口⑦番のりばから出発します。
出発前に北陸鉄道チケットセンターでフリー乗車券を購入し、旅のスタートに備えましょう。
主計町茶屋街(滞在目安:約20分)
〈下車バス停:橋場町①のりば(金城樓前)|金沢駅から約7分(到着19:07)〉
19:00発のバスに乗って約7分、橋場町バス停に到着。
浅野川沿いに広がる茶屋街では、暗がり坂や中の橋といった情緒ある景色が夜の光に包まれ、静かな時間が流れています。写真撮影にもおすすめのエリアです。 次の目的地「ひがし茶屋街」へは徒歩約3分。
ひがし茶屋街(滞在目安:約30分)
〈アクセス:主計町茶屋街から徒歩約3分〉
主計町茶屋街から歩いて数分で、ひがし茶屋街の石畳の通りへ。夜は観光客が少なく、やわらかな灯りに照らされた町家の風情が際立ちます。静かな金沢の夜をゆっくり味わえるスポットです。 散策後は、再び「橋場町」バス停からバスに乗車。
金沢城公園(滞在目安:約20分)
〈下車バス停:兼六園下・金沢城①のりば(石川門向かい)
再び「橋場町」バス停からバスに乗り、約4分で「兼六園下・金沢城」バス停へ。石川門をくぐると、白壁の城郭や玉泉院丸庭園が幻想的にライトアップされており、加賀百万石の歴史を感じることができます。 兼六園へは徒歩移動します。
兼六園(滞在目安:約30分)※ライトアップは期間限定
〈同バス停:兼六園下・金沢城①のりばから徒歩すぐ〉
兼六園の夜は特別な静けさに包まれています。霞ヶ池やことじ灯籠が水面に映り、庭園全体が絵画のような世界に。園内は広いため、ゆったりと30分ほどの時間を取って散策するのがおすすめです。次は「県立美術館・成巽閣 」バス停へ移動。
石川県立歴史博物館(滞在目安:約15分)
〈下車バス停:県立美術館・成巽閣 |兼六園下・金沢城から約10分〉
兼六園下バス停からライトアップバスに再乗車し、約10分で県立美術館・成巽閣バス停に到着。明治期の赤レンガ建築が美しくライトアップされ、写真映えするスポットとしても人気です。 最寄りのバス停から再び乗車し、金沢駅へ。
金沢駅(帰着|22:00頃)
幻想的な金沢の夜を堪能した後は、金沢駅に戻ってひと息。鼓門のライトアップを背にしながら、駅構内の飲食街や、片町・香林坊方面の居酒屋で締めの一杯を楽しむのも旅の醍醐味。観光の余韻とともに、地元の味をゆっくり味わってみてください。
夜の食事処を探している方は、以下の記事も参考にしてみてください。
夜の金沢を快適に楽しむコツ
夜の金沢散策では、季節に応じた服装選びが大切です。夏でも夜は涼しくなることがあるため、軽めの羽織りがあると安心。冬は冷え込みが厳しいため、しっかりとした防寒対策が必要です。
持ち物は、スマホやモバイルバッテリーに加え、暗所でもきれいに撮影できる一眼レフカメラがあると便利です。
スマホでも雰囲気のある写真が撮れるスポットが多く、建物や橋、灯りをうまくフレームに収めると、印象的な一枚に仕上がります。
また、19時20分以降のバスは比較的空いている傾向があるとのこと。混雑を避けたい方は、この時間帯の乗車がおすすめです。
まとめ|ライトアップバスで金沢の夜に出かけよう!
昼間とはひと味違う、幻想的な風景が広がる“夜の金沢”。
歴史ある街並みや建物がやさしい灯りに照らされ、静かで美しい時間が流れていきます。週末の特別な夜にぴったりな、非日常を感じられる贅沢なひとときをぜひ堪能してみてください。