加賀百万石の歴史・伝統・文化に触れる

きっと見つかるあなたが好きな石川のツボ

石川県には、藩政時代から積み上げてきた伝統芸能・伝統工芸が今も現役で魅力を放っています。この土地に育まれた美意識は衣・食・住、文化芸術の隅々にまで行き渡り、訪れる人それぞれの感性を刺激します。町並みも伝統工芸も信仰も、どこを見てもきらびやか、何を見ても本物。そんな贅沢な体験の中、あなたはどんな石川にはまるでしょうか?
(写真提供:金沢市、白山市観光連盟、こまつ観光物産ネットワーク)

前田家お膝元の城下町を歩く

街の中心で加賀百万石の歴史を学ぶ
藩政時代、歴代の前田家藩主は豊富な財力と、文化的な土壌を最大限に活用し、加賀藩をさらに豊かに、さらに文化水準を高めることに労を惜しみませんでした。その成果は、少し街を歩けばすぐに目に入ってくるでしょう。前田家のお膝元で、城下町の風情に包まれながら、まずは歩いてみませんか?

芸能と工芸の伝統を体験

やってみると楽しさ倍増!
それぞれに長い歴史と深い精神を宿す石川の伝統工芸・伝統芸能。観賞するだけじゃ物足りないという人のために、それらを気軽に楽しめる、体験プログラムがたくさん用意されています。自分で体験してみれば、次に作品を見る時には、感じ方も変わってくるかもしれません。

お茶どころ加賀を味わう

五感で楽しむ茶の湯の文化
石川県は茶道をたしなむ人口が全国でもトップクラスと言われています。歴史的にも、千利休より直々に佗茶を学んだ前田利家公の時代から茶の湯とのつながりは深く、五代藩主綱紀公の代には、千家三代の四男仙叟宗室(せんそうそうしつ)を金沢へ迎え指南を乞いました。その時にお茶に使う道具を作る工芸師もともに金沢に下り、以来加賀の伝統工芸として独自の発展を遂げてきました。こうして歴史に根ざした茶の湯の文化は、今も石川の地にしっかり根付いています。

さまざまな心願に霊験あらたか、加賀の神様・仏様

何度も訪れ参拝したい、石川の神社・寺院
信心深い人も、神様仏様なんか信じないという人も、忙しい日々の暮らしに疲れたら、ちょっとした心の洗濯はいかがでしょう。白山信仰から一向一揆の歴史、前田家ゆかりの社寺仏閣まで、古くから、石川県内には信仰の拠点が数多く点在していました。その中にはきっとあなたと「気の合う」神様がいるはず。人々の信仰が築いてきた歴史や、自然の景観や、細部にまで見事な職人技など、そこへ行けば心引かれる何かと出会えるかもしれません。

産業振興の歴史を辿るプチトリップ

石川ブランドを育んだ、産業振興の歴史を見に行く
前田家は、藩の政策として代々にわたって工芸を保護してきました。藩営の工房「御細工所」では紙細工、針細工、象嵌細工など、24にもわたる職種の細工人を抱え、江戸や京の最新技術を取り入れて高水準の工芸品を生み出してきました。長い歴史の中で培ったものづくりの遺伝子は、石川県の底力となっています。今も現役で地域を支える地場産業。歴史とともに役割を終えた産業。古い町並みの中に、小さな展示館の中に、その産業が歩んできた歴史が語られています。

中身もいいけど建物も、心して味わいたい石川の美術館・博物館

収蔵作品に負けない、巨匠たちの渾身の建築物
世界的に活躍する活躍する建築家たちは、石川県でもたくさんいい仕事を残しています。役所、銀行、商業ビル、学校、観光施設、町家のリノベーション・・・。そんな中でも、注目したいのが美術館・博物館の建築。収蔵される国宝や重要文化財、芸術作品、栄誉ある偉人の価値を考えれば、それを置く器も収蔵品のコンセプトに見合った素晴らしいものを期待されます。巨匠たちが収蔵品やミュージアムのテーマにどう向き合い、挑んだか。そんなことを考えながら、建物を観賞するのも楽しい見方です。