「カジファクトリーパーク」完全ガイド見どころ・アクセス・体験内容を徹底解説
石川県の新しいお出かけスポットとして話題の「カジファクトリーパーク」をご紹介します。金沢の繊維メーカー「カジグループ」が手がけるこちらは、工場見学をメインとした新感覚の観光施設。なんと入館は無料!かわいい小物の手作り体験やおしゃれなカフェ、自然あふれる公園などで、子どもも大人もシニアも楽しい時間を過ごせますよ。

カジファクトリーパークとは?
「KAJI FACTORY PARK(カジファクトリーパーク)」は、かほく市にオープンした工場見学がメインの観光施設。この日は、抜けるような青空と鮮やかな緑に包まれて、まさに最高のロケーション!ロゴに使われている「79」という数字は、元素記号で「金(Au)」を表す原子番号に由来しています。これは、施設を運営するカジグループの本拠地・金沢とのつながりから着想を得たもので、「金=いつの時代も高級で価値あるもの」とされることになぞらえ、合繊素材の価値を高めていくという想いが込められています。この数字は、単なる記号ではなく、「ものづくりにおける金のような価値を目指したい」という願いを込めた、ブランドの象徴ともいえる存在です。
今回、石川県大好きライター・坂爪奈津子が行ってきました!
- 「繊維テクノロジーの発信」と「地域の拠点づくり」を掛け合わせた、新しいスタイルの施設「カジファクトリーパーク」。この施設を手がけたのは、世界最軽量クラスの生地を生み出す、石川県発の繊維企業「カジグループ」です。
見どころはココ!工場見学やワークショップなど
パーク内には、幅広い世代が楽しめる充実したコンテンツがそろっています。しかも、入館や工場見学はすべて無料! それでは順番にご紹介していきますね♪
繊維メーカーならではの屋外型現代アート
正面入り口前のインパクト抜群の現代アートは、真っ白な炭素繊維複合材料でできているそうです。作者は、金沢生まれの建築家・陶芸家である奈良祐希氏。柔らかな質感と大胆なフォルムが融合し、繊維企業ならではのシンボルアートとなっています。
クリール・糸掛けスタンドの迫力
館内に入ってまず目に入るのが、「クリール」と呼ばれる糸掛けスタンド。これは、生地を織る前に糸を整えて準備するための装置です。
実際の工場で使われている機械と同じ仕様で、まるで本物の現場にいるかのような臨場感を味わえます。
工場見学
工場見学エリアは建物の2階にあります。約160台もの織機がフル稼働し、世界トップクラスの極薄ナイロン織物が作られていく様子はまさに圧巻! 窓ガラスのない特別エリアでは、織機の規則正しい動きや、機械音、振動、さらには工場独特の空気感やにおいまで 、五感を通して、工場の迫力を体感できます。
展示エリア
このエリアでは、さまざまな生地が、分かりやすい解説とともに展示されています。カジグループの生地が使われた服には、「えっ、あの有名ブランドにも!?」と驚くようなアウトドアブランドやハイブランドの名がずらり。
地元発のテキスタイルブランドの実力に、私も思わず誇らしい気持ちになりました。
手作り体験・ワークショップ
オリジナルの生地を使った手作り体験は、当日参加も可能です。この日の体験メニューは、カラフルなスマホストラップ作りでした。内容は日によって変わるため、参加前に公式HPでご確認くださいね。※ワークショップは有料です。
館内施設も充実!何があるの?
施設内には、地産地消にこだわったカフェレストランや限定アイテムなどを扱うオリジナルショップも!これは見逃せませんね♡
レストラン「79KITCHEN」
建物の1階にあるレストラン「79KITCHEN」は、地産地消がコンセプト。石川県や北陸地方の生産者から直送された新鮮な食材が使われています。キッチンコーナーで注文した食事を受け取った後は、広々とした店内でゆっくりくつろぎながら味わえます。
晴れていれば外で食べるのもオススメ♡こちらは人気メニュー「サーモンとアボカドのセビーチェライス」。サーモンの旨味、新鮮野菜のシャキシャキ感あふれるヘルシーな逸品でした。自家製ジンジャーエールは生姜が効いた大人な味わい♪青空の下でのランチタイムは最高~!
2つの公園 OLIVE GARDENとWELCOME GARDEN
カジファクトリーパークでぜひ立ち寄りたいのが、2つのガーデン。まずは中庭にある「OLIVE GARDEN」。その名の通り、中心には樹齢1000年のオリーブの木が植えられ、心も体もほっとくつろげる空間になっています。
もうひとつが「WELCOME GARDEN」。子どもたちが楽しく遊べる遊具が設置されています♪自然を感じながら、親子で自由に遊べる開放的なエリアです。園内には桜の木が79本も植えられていて、春には見事な満開の景色が楽しめるそうですよ!
ショップは3つ!自社ブランドのTO&FROとK-3Bなど
さぁ、お買い物も楽しみましょう!施設内には、3つのオリジナルショップがあります。そのひとつ、1階にある「79COLLECTION」は、北陸3県のものづくりの魅力を発信するセレクトショップ。能登半島の復興支援にも力を入れており、能登の漆器やガラス、木工製品なども取り揃えています。
同じく1階にある「TO&FRO」では、世界最軽量クラスの整理用ポーチやショルダーバッグなどを販売しています。カラーバリエーションも豊富で、中には有名アイドルが愛用しているものもあるのだとか!日常使いはもちろん、旅先でも重宝するアイテムに、旅行好きの方は特に心躍るかも♪
ファッション好きの方は2階にある「K-3B」へ。カジグループの最新機能素材を使った超合理的セットアップブランドです。シンプルで全天候型、オフィス用やゴルフ用など、素材感が良くてオシャレなものばかりで目が釘付けでした!
世代やスタイルに合わせて楽しむ過ごし方ガイド!
魅力が多すぎて「どこから行けばいいの?」と悩んでしまう方のために、世代や家族スタイル別におすすめの過ごし方をまとめました!
親子で安心して楽しめる!子どもに人気の体験スポット
お子さま連れのファミリーにおすすめのスポットは2つ。まずご紹介するのは、元気いっぱいに外遊びを楽しめる「WELCOME GARDEN」。駐車場からすぐの場所にあり、アクセスも便利です。遊具が整備されており、自然あふれる空間の中で、子どもたちがのびのびと走り回って遊ぶことができます。
もうひとつのおすすめは、手作り体験が楽しめるコーナーです。体験内容は日によって異なりますが、たとえばお子さまでも気軽に楽しめる「テキスタイルモザイクアート」や「超軽量の凧作り」などが人気です。世界にひとつだけのオリジナル作品が完成すれば、旅の素敵な思い出になること間違いなしです。
カップルに人気!映える写真が撮れるおすすめスポット
カップルにおすすめしたいのは、2つの写真映えスポットです。まずひとつ目は、2階にあるカラフルな布を使ったインスタレーションアートのエリア。透け感のある生地が重なり合い、風に揺れる様子はとても幻想的。ぜひ、その美しい瞬間を撮影してみてはいかがでしょうか。カラーテーマは毎月変わるそうなので、訪れるたびに違った雰囲気が楽しめます♡
2つ目の写真映えスポットは、中庭のオリーブガーデンにある木に吊るされた白いブランコ。ゆらゆらとブランコに身を任せていると、なんだか自然に抱かれているような、やさしい気持ちになれます。
年配の方や車いす利用でも安心!バリアフリー対応施設
カジファクトリーパークは、ご年配の方や車いすをご利用の方にもやさしい施設です。バリアフリー用の駐車場・通路・エレベーター・トイレを完備しており、貸し出し用の車いすも1台ご用意があります。
シニアの方には、ショッピングをゆったりと楽しむのもおすすめです。店舗は広すぎず、落ち着いた空間ながらも、豊富なアイテムとカラーバリエーションがそろっており、無理なく快適にお買い物が楽しめます。なかでも、旅行を趣味とする方には、実用的なトラベルグッズのラインナップが魅力。きっと心が躍るはずです。
営業時間・料金・ワークショップ情報
【営業時間】
11:00〜18:00 (不定休)
【入館料】
無料
【レストラン営業時間】
11:00~18:00(ランチのみ水曜休み)
(ランチのラストオーダーは14:30)
(カフェメニューのラストオーダーは17:30)
【ワークショップ情報】
当日窓口でご予約ください。予約枠が満席の場合、参加できない可能性があり
HPで実施日・内容をカレンダーでお知らせしています
【ワークショップ内容】
日替わりで2~3種類実施
●ペタペタ楽しいテキスタイルモザイクアート
●端材で作るショルダーストラップ
●超軽量カイトを作って飛ばそう
●織物を学ぶ さき織巾着ワークショップ
●ナイロン糸でつくるふわふわ小物
●テキスタイルフラワーを咲かせよう など
【ワークショップ料金】
1,650円~(体験により料金は異なります)
アクセス・駐車場情報
【アクセス】
●車…JR金沢駅から約40分
●電車…JR金沢駅から宇野気駅へ約30分→車・タクシーで約6分
【駐車場】
無料駐車場あり・82台
カジファクトリーパーク Q&Aガイド
Q. 雨天時はどんな過ごし方ができますか?
A. 雨の日でも館内でゆっくりとお楽しみいただけます。レストランでのランチやカフェタイム、ショップでのお買い物、ワークショップ体験などがおすすめです。
Q. ベビーカーや車いす対応はどうなっていますか?
A. 施設はバリアフリー対応となっており、ベビーカーや車いすでも安心してご利用いただけます。貸し出し用の車いすも1台ご用意があります。
Q. お土産の人気商品はなんですか?
A. 人気のお土産には、TO&FROの「ORGANIZER AIR(世界最軽量のトラベルポーチ)」や「ULTIMATE LIGHT SHOULDER BAG」、K-3Bの和紙ソックスやセットアップ、79COLLECTIONのオリジナルアロマスプレー・アロマオイルなどがあります。
Q. 工場の稼働は毎日ですか?
A. 基本的に毎日稼働していますが、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始などの大型連休期間は休止となる場合があります。最新の稼働状況は公式ホームページやInstagramでお知らせしています。
カジファクトリーパークとあわせて巡りたい周辺スポット情報
カジファクトリーパークを訪れたあとは、近隣にある観光・文化施設にも足を運んでみませんか?ここでは、パークからアクセスしやすく、半日コースやドライブ途中にも立ち寄りやすいおすすめスポットをご紹介します。それぞれに異なる魅力があり、旅の充実度をさらに高めてくれます!
まとめ
豊富な水資源を活かして古くから繊維産業が盛んだった石川県。織物作りにふれながら、写真を撮ったり・公園で和んだり・美味しいランチをしたり。何度でも訪れたくなる、誰かに教えたくなる、そんなステキなスポットでした!
基本情報
KAJI FACTORY PARK
住所:石川県かほく市大崎ヲ102-1
電話番号:076-255-6111
開館時間:11:00〜18:00
休館日:不定休・レストランのランチのみ水曜休み
入館料:無料
駐車場:無料駐車場あり・82台
