芸能と工芸の伝統を体験

やってみると楽しさ倍増!

それぞれに長い歴史と深い精神を宿す石川の伝統工芸・伝統芸能。観賞するだけじゃ物足りないという人のために、それらを気軽に楽しめる、体験プログラムがたくさん用意されています。自分で体験してみれば、次に作品を見る時には、感じ方も変わってくるかもしれません。

空から謡が振ってくる、加賀宝生流のお膝元で能楽を体験

江戸の昔から加賀藩では「空から謡が降ってくる」と言われるほど能楽が盛んでした。藩が宝生流を手厚く保護し、武家はもちろん領民にも奨励したため、町の職人や商人も熱心に謡を習うようになりました。明治維新で加賀藩の保護は失っても、その土壌は守られ、今も伝統は受け継がれています。金沢能楽美術館では、毎週火曜日に現役能楽師による楽器体験を開催(予約不要)。もっと気軽に能の世界を体験してみたい人は、能楽美術館1階で、本物の能面と装束の着装体験をすることができます。

加賀友禅を見て、描いて、身にまとう

染め着物の最高峰と言われる加賀友禅。花鳥風月など伝統的なモチーフを、優美で写実的な図柄で表現する、石川を代表する伝統工芸のひとつです。長い修行と鍛錬で習得する技術ですが、兼六園近くの小将町にある「加賀友禅会館」では、簡単な手描きや型染めで友禅染を体験することができます。同会館では、加賀友禅の着装体験も受け付けています(当日予約OK)。兼六園を加賀友禅姿で散策することもできます。同様の彩色体験・着装体験は、「長町友禅館」でも行っています。武家屋敷界隈を着物で歩きたい人はこちらに。

お茶屋遊びを手軽に体験

金沢には、ひがし、にし、主計町と三つの茶屋街があり、どこも観光客で賑わっています。でも、お座敷で芸妓さんの芸を楽しむとなると、少し敷居が高くなります。もっと気軽にお茶屋遊びを体験してみたい。そんな要望に応えて、6月と9~3月までの土曜日に「金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅」を開催しています。芸妓連による唄、躍りの観賞と、お座敷太鼓やお座敷遊びが体験できます。また、気軽に雰囲気を楽しみたい方は、石川県立音楽堂で開催している「金沢芸妓の舞」(例年10~3月)がおすすめです。

県内の伝統工芸36業種が一同に。石川県立伝統産業工芸館

ここに来れば石川県の風土が生み出し、師から弟子、親から子へと伝えられてきた技の伝承36業種と一気に出会えます。第1展示室には着物、バッグ、クッションなど衣料に関する工芸品、食器から茶道具まで食にまつわる工芸品、表具、鋤、桑、竿、火鉢など暮らしにまつわる工芸品が展示されています。第2展示室には、冠婚葬祭などの「祈」、玩具や釣りなどの「遊」、楽器などの「音」、花火、提灯など「祭」にそれぞれ関する工芸品が集められています。すべて合わせて36業種。土日祝日には、これらの分野から一業種の伝統工芸師が来館し、実演や体験、ワークショップなどを行っています。