加賀の名建築をめぐる旅
白く目映い霊峰を遠くに眺め、4つの温泉地を抱く加賀。百万石の文化の香りをのぞかせながら、癒しでもてなし、モノづくりの文化を育んできた。
それぞれに異なる魅力を放つ温泉街は、その温泉情緒の中にモダンな建築も取り込みながら、新しさと歴史情緒を調和させる。
総湯めぐりをするだけで、一つの建築旅と言っていい。
- 所要時間
- 1日コース
- 主な交通手段
- 車
このコースでめぐるエリア
車(約5分、約3km)
石川県小松市團十郎芸術劇場うらら
大ホールは歌舞伎を主目的としたホールで、市の木である松の葉をアレンジしたパネルの壁面や伝統工芸を取り入れた格子など、和風の要素をアクセントとしています。
小ホールは優れた音響性能を有しており、室内楽やリサイタルに適した最高の空間です。
曲線の多用や、内観の透明感のあるガラスの壁面により現代的なデザインとし、「新しい小松」をイメージさせるインテリアとなっています。
また、市民ギャラリー・催事場・小松駅前行政サービスセンターも入っており、多目的に利用できます。
※2023年3月4日に「石川県小松市團十郎芸術劇場うらら」へ名称を変更しました。
- 住所
- 小松市土居原町710番地
- 電話番号
- 0761-20-5500
- 営業時間
- 9時~18時30分(ただし、催事がある場合はこの限りではありません)
※2022年10月1日から営業時間が変更しました。
≪見学≫
9時30分~16時30分 - 休業日
- 毎週水曜日(ただし、祝日の場合は翌日が休館日)
年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)
≪見学≫
ホールにて催事の無い日のみ可能なため、詳しくはホールまでお問い合わせください。
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
小松市立本陣記念美術館
古瀬戸や高麗茶碗、古九谷などの陶磁器、東山魁夷や前田青邨、小倉遊亀などの日本画、大西清右衛門の茶釜や加賀象嵌(ぞうがん)などの金工、一行物の茶掛けなど、日本美術約1,000点を所蔵しています。
年4回から5回の展示替えを行いながら、質の高い日本美術の魅力を紹介しています。
- 住所
- 小松市丸の内公園町19 番地
- 電話番号
- 0761-22-3384
- 営業時間
- 9時00分~17時00分
※但し、入館は16時30分まで - 休業日
- 月曜日(祝日の場合その翌日)、祝日の翌日(土日祝を除く)
・年末年始(12月29日~1月3日)
・展示替え期間
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
KAM能美市九谷焼美術館|浅蔵五十吉記念館|
能美市出身で県内の陶芸家として初の日本藝術院会員であり、文化勲章を受章した、二代浅蔵五十吉の代表作品を展示しています。
建築は池原義郎設計。全国公共建築百選に選ばれ、建築業協会賞を受賞しています。
- 住所
- 能美市泉台町南1
- 電話番号
- 0761-58-6789
- 営業時間
- 9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
- 休業日
- 毎週月曜日(祝日の場合は翌日),12月29日~1月3日
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
那谷寺
雄大な自然に包まれて新しい自分に生まれ変わる
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星の認定を受けた那谷寺。境内には国の指定名勝で山水画のような「奇岩遊仙境」をはじめ、「本堂」、「三重塔」、「護摩堂」、「鐘楼」、「書院」および「庫裡」といった重要文化財があり、見ごたえがあります。
那谷寺は「白山」を崇拝し、自然に敬意をはらう「自然智」の教えを今に伝える白山信仰の寺です。717年に泰澄によって開創されました。中世末期の一向一揆ですっかり荒廃してしまいましたが、江戸時代に加賀藩3代藩主前田利常が復興しました。
散策をしながら「楓月橋」を渡り展望台にのぼれば、絶景が広がります。四季折々の表情を楽しめますが、特に紅葉スポットとして有名でシーズンになると赤や黄色に色づく木々に彩られた岩壁が見事な景観を生み出します。
恋人の聖地「粟津温泉」からもほど近く、縁結びの神様として親しまれる庚申さんへのお参りができるので大切な人と一緒に訪れてみてはいかがですか。
岩壁に沿う本殿、「いわや胎内くぐり」を巡れば、新たな自分に、魂が清く生まれ変わるとされています。雄大な自然に包まれた寺で心と身体をリフレッシュしましょう!
- 住所
- 小松市那谷町ユ122
- 電話番号
- 0761-65-2111
- 営業時間
- 9:15~16:00
- 休業日
- 年中無休
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
加賀東谷地区
国の重要伝統的建造物群保存地区
加賀市南東部の山間部に位置し、大日山を源とする動橋川と杉ノ水川の上流域に点在する荒谷町、今立町、大土町、杉水町の4つの集落で構成されています。
これらの集落は、藩政期より製炭業で栄えました。明治前期から昭和30年代までに建てられた、赤瓦の屋根に煙出しを設けた農家が、周辺の田畑や豊かな自然環境とともに残り、山林に包まれた静かで美しい山村の風景を保っています。
こうした文化財的価値が認められ、2011(平成23)年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。
- 住所
- 加賀市山中温泉大土町 ほか
- 電話番号
- 0761-72-7888
- 営業時間
- 冬季は見学困難(積雪のため)
- 休業日
- なし
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
加賀橋立 北前船主集落
日本一の富豪村とも呼ばれました
江戸後期から明治中期にかけて活躍した北前船の船主や船頭が多く居住した集落。
2005(平成17)年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
往時の様子を伝える船主屋敷が起伏に富む地形に展開。船主屋敷の主屋は切妻妻入で、屋根は赤茶色の瓦葺きです。外壁には船板を張っています。
屋敷地を取り囲むように板塀や土蔵が配され、石垣や敷石には淡緑青色の笏谷石が使われています。
- 住所
- 加賀市橋立町
- 電話番号
- 0761-72-7888
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
北前船の里資料館
日本遺産「北前船」の歴史や文化を学ぶ
日本海のロマン漂う船主の邸です。藩政期から明治中期頃まで瀬戸内、日本海、北海道を舞台に活躍した「北前船」に関するさまざまな資料を展示公開しています。
館内には航海用具や船箪笥、20分の1の船模型をはじめ、多くの資料が展示されています。
建物は橋立の北前船主・酒谷長兵衛が1877(明治10)年に建てたもので、最高級の建材を使った建物から、船主の豪勢な暮らしぶりをうかがい知ることができます。
2017年4月には、「北前船」をテーマとしたストーリー「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」が日本遺産に認定されました。
- 住所
- 加賀市橋立町イ乙1-1
- 電話番号
- 0761-75-1250
- 営業時間
- 9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
- 休業日
- 年中無休
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
中谷宇吉郎 雪の科学館
雪や氷の不思議な世界を楽しみませんか?
「雪は天から送られた手紙である」この詩情あふれる言葉をのこした雪博士、中谷宇吉郎(1900-1962)は加賀市片山津温泉の出身です。世界で初めて人工的に雪の結晶を作りだし、雪や氷の研究に先駆的な業績をあげました。また、日常身辺の話題から科学の解説まで幅広いテーマで随筆を執筆し、科学映画の草分けでもあり、絵画など幅広い趣味の持ち主でもありました。「中谷宇吉郎雪の科学館」は博士の業績やひととなりを紹介し、実験・映像などをとおして雪や氷の不思議を楽しめます。六角の塔が立ち並ぶユニークな建物は、磯崎新氏の設計。柴山潟越しに白山を望むティールームも併設しており、グリーンランドの石を敷いた中庭には人工霧がたちこめています。
※ 現在2階からの入口は閉鎖となってます(1階の入口からお入りください)
詳細については公式サイトをご覧ください
- 住所
- 加賀市潮津町イ106
- 電話番号
- 0761-75-3323
- 営業時間
- 9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
- 休業日
- 水曜日(祝日は開館)・年末年始についてはお問い合わせ下さい
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
片山津温泉 総湯
谷口吉生氏の設計。目を惹くガラス張りの外観
2012(平成24)年4月21日にオープン。世界的建築家谷口吉生氏の設計で、外観はそのほとんどがガラス張りとなっています。
柴山潟、空、森など周辺の自然に溶け込み、建物からは雄大な白山連峰を背景とした美しい柴山潟の眺望が楽しめます。
窓から水平線のように広がる柴山潟の湖面と浴槽が一体化し、さながら柴山潟に浸かっているような感覚を覚える解放感漂う「潟の湯」と、緑広がる優しい森の景色に安らぎを感じることのできる癒やしの空間「森の湯」の2つの浴室があり、毎日、男女を入れ替えてご利用いただきます。
2階の「まちカフェ」では、地元食材を使った旬の料理やデザートが楽しめ、屋外テラスからは柴山潟や温泉街が一望できます。
※メンテナンスのための臨時休業日があります。公式ホームページでご確認ください。
- 住所
- 加賀市片山津温泉乙65-2
- 電話番号
- 0761-74-0550
- 営業時間
- 6時00分~22時00分(まちカフェは11時00分~16時00分、ラストオーダー15時00分※変更の場合あり)
- 休業日
- 無休(臨時休業日あり)
・まちカフェは毎週木曜定休日※変更の場合あり
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。