ものづくりのまちで九谷焼絵付け体験&個性派ショップ巡り|石川県能美市


523ビュー 2023.04.25投稿
ほっと石川旅ねっと体験ライターのまつおです。

今回は石川県南部に位置する加賀エリアの能美(のみ)市で九谷焼の絵付け体験、農家レストラン&チーズケーキ専門店のランチ、小松マテーレのファクトリーショップmono-bo(モノーボ)へ行ってきました!
どこもオススメで、語りきれないほど盛りだくさんになってしまいました。
体験、グルメ、ショッピングを満喫できる能美市のスポット3ヵ所をご紹介したいと思います!

KAM能美市九谷焼美術館|体験館|で絵付け体験!6歳と2歳の兄妹がドキドキの初挑戦!

石川県能美市にある「九谷陶芸村」には九谷焼美術館、ショールーム&ショップなどがあります。『KAM能美市九谷焼美術館』は、石川県の伝統工芸である九谷焼の歴史を学ぶ|五彩館|、代表的な作家の|浅蔵五十吉記念館|、気軽に九谷焼陶芸体験ができる|体験館|、新進作家の活動を見学できる|職人工房|の4館があり、九谷焼をいろいろな角度から学ぶことができます。
今回はその中の|体験館|で6歳と2歳の兄妹が絵付け体験に初挑戦しました!
※KAMは、The Kutani porcelain Art Museum の頭文字だそうです。
入ったところにずらーっと白いお皿やカップ、ウルトラマンシリーズやハローキティ、星のカービィなどが並んでいます。この中から好きなアイテムを選んで絵付けをします。たくさんあるのでどれを選ぶか迷うほどですが、それも楽しみのひとつですよね!
2人は星のカービィと快獣ブースカを選びました。
講師の方が丁寧に教えてくれるので、初心者や小さいお子様でも気軽に楽しめます。
絵筆を持ったこともないような子どもたちがちゃんと塗れるのか心配でしたが、講師のお兄さんの教え方が上手で、絵の具の溶き方や筆の使い方を丁寧に教えてもらいました。
2人とも最後まで飽きずにちゃんと説明を聞いていました。

きれいな7色の絵の具で絵付けをしました!

絵の具はこの7色を使いました。右のお皿は焼き上がりの色です。焼き上がりを想像しながら塗りますが、上手くできたかな?
絵の具の濃さを調節するのも講師のお兄さんに教わったので、水を少しずつ加えながら塗りやすい濃さにしました。
焼いた磁器の上から塗るのは紙の上に塗るのとは勝手が違いますが、それが楽しいみたいで、ママと相談しながら進めていきました。
絵付けが完成しました!ママの手も少し借りましたがほぼ自分達で最後まで塗れたので2人ともとても満足な様子。焼き上がりでどんな色に変わるか楽しみですね!

焼き上がりには2週間前後かかるそうです。取りに行くのも可能ですし、自宅へ送ってもらうことも可能。その場合は送料(1,100円~)が別途必要だそうです。
お兄ちゃんは焼き物に興味を持ったのか、帰りには九谷焼の絵の具と焼成について説明してもらいました。ここでも講師のお兄さんが丁寧に教えてくれました。焼きあがった九谷焼は触ると絵の具がボコボコしてるのがわかります。

後日、絵付けしたものが焼きあがってきました!芸術作品になったかな?

10日後くらいにカービィとブースカが焼き上がりましたと連絡がありました。早速取りに行き、絵付けをしてくれた2人に見せました!「ピカピカになったよ!」「ここは(こんな意図があって)この色を塗ったんだよ」と嬉しそうに話してくれました。2人にとってとてもいい体験になったようでよかったです!

九谷陶芸村 KAM能美市九谷焼美術館|体験館|

【住所】石川県能美市泉台町南9
【電話番号】0761-58-6300
【定休日】月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
【営業時間】9:00~17:00
【駐車場】10台

《九谷焼|ものづくりのまち能美市で絵付け体験》
【体験可能時間】9:00~17:00(受付終了は16:00まで)
【所要時間】 絵付けのみ約1時間
【予約】不要、ただし10名以上で来館の場合は予約を。
【体験料金】900円~2,000円程度 ※2023年1月現在
※手びねりやロクロ成形による《作陶体験》も可能。
 ››KAM能美市九谷焼美術館 体験館の公式サイトはこちら

農家レストラン&チーズケーキ専門店でランチ!

九谷陶芸村から車で10分くらい。いしかわ動物園の裏にある『ソリッソ』にランチに行きました。
とってもかわいい外観のお店です。
予約席に着いたら、お名前入りのタグが。
心遣いが嬉しいです!
この日は前菜、選べるパスタ、パン、ドルチェ、飲み物のコースをいただきました。
コースは1,815円で、大満足の内容でした。
これは前菜のプレートです。スープと野菜たっぷりの前菜の盛り合わせでした。
こだわりの地元食材を使いそれぞれに手間をかけてある品々は、一品目からおいしい!と笑顔になる味でした。
パスタは複数人で訪れた場合は5種類から2種類だけ選択でき、このように2種盛りで出してもらえます。
こちらも野菜たっぷりで、2種類の違う味を楽しむことができました。
ドルチェはアイスクリーム、ブランマンジュ、ベイクドチーズケーキの盛り合わせ。特にヤギのミルクを使ったパンナコッタは濃厚で美味しかったです。
子どもたちにはカルボナーラのパスタを出していただきました。
実はこの日がカルボナーラ初挑戦の2人!おいしいってパクパク食べてました!
おいしいお料理を作っていただいたソリッソのオーナーシェフをパチリ。
ありがとうございました!
おいしいのポーズだそうです。ごちそうさまでした!

テイクアウトのチーズケーキとプリンも大人気!

入り口のショーケースにはテイクアウトのチーズケーキとプリンがあり、ランチを食べている間もテイクアウトする人がたくさん来ていました。私たちもチーズケーキをテイクアウトしました。家に帰っていただきましたがミルク味が濃厚なチーズケーキはとっても美味しかったです!
お店の横にいたやぎに夢中でした。(ちょっと恐る恐る?)
敷地内にはブランコがあって、こっちも大騒ぎで楽しく遊ばせてもらいました。

農家レストラン&チーズケーキ専門店 Sorriso(ソリッソ)

【住所】石川県能美市徳山町井12-2
【電話番号】0761-46-6280
【定休日】火曜、不定休
【営業時間】ランチ 11:30〜16:00(14:00L.O.) 、ディナー 18:00〜22:00
      ※予約がおすすめ。
【駐車場】10台
 ››ソリッソの公式サイトはこちら
 ››ソリッソのInstagramはこちら

小松マテーレのファクトリーショップは驚きの新素材商品が盛りだくさん!

能美市まで行った時にぜひ立ち寄ってもらいたいのが『小松マテーレ』のファクトリーショップ『mono-bo(モノーボ)』です。九谷陶芸村からは海の方へ向かって車で30分弱。小松マテーレの工場のすぐ横にあります。

小松マテーレは、国内外に広く生地を供給する化学素材メーカーです。旧社名は小松精練で、2018年に社名を変更し、現社名になったそうです。
『mono-bo(モノーボ)』の商品には小松マテーレの工場で生まれた素材が使われており、「もったいない」を「みたことない」にかえるをコンセプトに2021年6月にオープンしたショップです。
『mono-bo(モノーボ)』では、これまでは廃棄されてきた自社素材の端材を使って作ったオリジナルアイテムを中心に販売しています。小松マテーレの80年で培った技術をふんだんに用いた機能的で個性的なオリジナルアイテムは説明を聞けば聞くほど驚きの連続でした。
広い店内に、たくさんの商品が並べられています。
「mate-mono(マテモノ)」と名付けられたシリーズのキーワードは「アップサイクル」で、サスティナビリティへの取り組みの一つとして、製造過程で発生する端切れなど、これまでは廃棄せざるを得なかった素材に焦点を当て商品化されたものだそうです。
店内には廃棄予定だった端材から作られている驚きの商品が並んでいます。
これは驚くほど軽くて丈夫なバッグです。
縫製工程なしで、無駄なく作られているそうです。と言われてもピンとこないので詳しく説明してもらいました。
一般的なバッグは生地を裁断・縫製してつくられるため、生地のカットロスが生まれますが、
こちらの商品は糸から製品に編み上げる製法のためロスが生まれません。
右下の糸から左の大きな白いバッグの形に編んで、それを独自開発のマシンでまるごと染めると、真ん中の製品(バッグ)になるという流れだそうです。

生地も染料も無駄なく作れるというサスティナブルなバッグ。多くの方にぜひ一度手に取って見ていただきたいと思いました。
こちらは「KONBU(コンブ)」というネーミングの素材で作られたバッグです。
本当に昆布を縫製したような手触りで、その軽さと硬度により「スタンディングファブリック」と呼ばれているそう。持つとビックリするほど軽かったです。
ちなみに湿度を含む性質があるそうで、この季節だと乾燥している太平洋側ではもっとパキパキした感じになるそうです。季節や天気によって手触りが違うなんておもしろいですね!
こちらはカーテンの裏地を表にした「ひかるシリーズ」のバッグだそうです。
すごく丈夫で柔らかいのに耐荷重が約10kgもあるそうで、光沢感のある生地がお洒落でとても端材とは思えないバッグに仕上がっていました。
撥水加工によって、撥水性がとても高く耐久性もある製品もたくさんありました。
説明を聞くと欲しくなる商品ばかりでした。
こちらはマスクのコーナーです。
抗ウィルス加工など機能性を活かしたいろいろなマスクがありました。
ショップの横には縫製室があります。ここで試作や製品を作っているそうです。
今回案内していただいたショップのスタッフさんです。機能や成り立ちを丁寧に説明くださり、驚くことばかりでした。
ぜひ、説明を聞いて実際に商品を手に取っていただきたいと思いました。

小松マテーレのサスティナビリティなショップ mono-bo(モノーボ)

【住所】石川県能美市浜町ヌ168-8
【電話番号】0761-58-0364
【定休日】日曜・月曜・火曜・水曜(年末年始、GW、お盆期間)
【営業時間】11:00~18:00
【駐車場】32台
 ››モノーボの公式サイトはこちら
 ››モノーボのInstagramはこちら

どこも個性的で魅力的なスポットばかり、心に残る素敵な体験になりました!

能美市は金沢から1時間かからず行ける九谷焼のまちで、以前から何度も行ったことがありましたが、今回の体験を通してさらに印象に残る場所となりました。
絵付けによって九谷焼の入り口を体験したり、地元の食材のおいしさを味わうことできるレストランや、最先端技術をサスティナブルな製品づくりにいかしたショップなど、どこも個性的で魅力的なスポットばかりでした。

また行きたい、誰かに勧めたいと思わせてくれるリストに能美市が増えました!
素敵な体験をありがとうございました!
(九谷陶芸村内、九谷焼できたフォトスポットにて撮影)