石川県観光公式サイト

まず我々が向かったのは、大正元年創業の老舗『谷口呉服店』です。

金沢駅からは車で約1時間。
近くには駐車場も用意されています！

ちなみに、この時点では晴天でした…。

4代目の谷口敦子さんが5年ほど前に開始したのが、「レンタル着物 加賀結衣」のサービスです。

基本の「加賀プラン」、男性用の「伊達男プラン」、
なんと着用した着物をそのまま頂ける「結衣プラン」まで、様々なプランが用意されています。

我々は1番お得な「カップルプラン」を体験することに！

成人式ぶりの着物体験ですが…楽しんできたいと思いま〜す♩

早速店内にお邪魔しました。

こちらでは呉服だけではなく、婦人服や雑貨、学生服なども取り扱っています。

これだけでも、谷口呉服店が地元の方から長く愛され続けていることがお分かり頂けるかと思います！

料金は後払いなので、書類に必要事項を記入したら、
早速レンタルする着物類を選んでいきます！

ただおすすめの組み合わせを勧められておしまい…ではなく、
着物や帯、装飾品などを全て実際に身につけて選べるのが嬉しいポイント！

とりあえず似合いそうなものをいくつか見繕って頂きましたが、どれも可愛くて長考…。

どうして私の身体は一つしかないのだろう…と真剣に考えてしまう程には悩んでいました。

ちなみにこちらのレンタル着物や、帯を始めとした衣類は全て手洗い&アイロンがけされているのだとか…！

コロナ対策も万全なので、観光客の方も安心ですよ♩

そして私はいつもと違った系統にチャレンジしたくなり、
奇抜な柄を選んでみましたが…完全に着物に着られてしまいました。

成人式の振袖選びで店員さんからの圧に耐えられず、妥協して選んだという苦い思い出がある私ですが…

こちらではお店の谷口さんとヘアメイクさんが「これも似合うかも〜♩キャッキャ♩」と、
私以上に盛り上がり、次から次へと着物を持ってきて下さいます。

こうして気が済むまで試着を繰り返した私は、お気に入りの一着を見つけることができました！！
う、うれしすぎる…！！

女性の着物が決まったら、次は男性の着物を選んでいきます。

女性の着物の雰囲気に合わせて、おすすめをいくつか選んで頂きました！

男性は適当に…ということは一切なく、着物から小物まで親身に対応して下さいました。

結局は2人とも無難な色を選んでしまいましたが…自分の好きな色を着るのが1番ですよね♩

足袋を持っていない方は、かわいくて歩きやすい足袋ソックスを500円で購入できますよ♩

本格的な足袋はなかなか使わないので、普段使いできるのは嬉しい！！

もちろん、持っている方は持参してもOKです！

折角なのでヘアセットもお願いすることに。
こちらはオプションで2,200円になります。

やはり着物姿は髪をアップにした方が映えますよね♩

髪飾りも沢山あって迷っちゃいます！
おまけに金箔なんか付けたりして、ヘアセット完了です！

男性の着付けはというと…ヘアセットの完成を待たずして既に終了していました。
あとは女性の支度が終わるのをひたすら待ちます…。

彼氏は退屈すぎて、珍しく自撮りをして過ごしていたようです。

今回、受付から女性の着付け完了までは約1時間でした。ご参考までに！

さて、ヘアセットが終わったら次はバッグを選んでいきます。

加賀市で染められた着物に合わせて、加賀市で作られたという下段の赤いかごバッグを選びました♩

王道の古風なバッグから、流行最先端のバッグまで取り揃えられていてかなり迷いましたね…。

最後に好みの下駄を選びます！

こちらは即決。
バッグに合わせて赤にしました♩
黄色も可愛かったな〜。

支度が整ったら、お店の周辺で記念撮影⭐︎

褒めちぎって頂き、自己肯定感爆上がりです。

撮影が終了したら、体験料を支払っていよいよ散策へ出発！

カップルプラン…9,900円

ヘアセット…2,200円

足袋…500円×2＝1,000円

計13,100円のお支払いとなりました♩

いや、良心的すぎませんか…。

撮影時から怪しい雨雲が…。
これは嫌な予感…と思っていたのですが、その予感は見事的中してしまいました。

散策へと出かけた瞬間、猛吹雪に見舞われる我々。
乙女心と秋の空より変わりやすいのが、石川の空模様です。
これがリアルです。

そんな中で次に向かったのは、
山代温泉古総湯のすぐそばに位置する交流施設『はづちを楽堂』です。

地元食材をふんだんに使用したスイーツが味わえる『はづちを茶店』、
地元の工芸品を扱う『丹塗り屋』、そしてイベントスペースを備えた、風情漂う複合施設となっています。

「ちょっと休憩したいな〜」という時にふらっと立ち寄るのにぴったりなスポットです！

我々は冷え切った身体を温めるべく、『はづちを茶店』にお邪魔することに。

こちらの外観だけでも写真映えしますよね♩

温かみがあって落ち着いた店内。

手指消毒を済ませたら、席に案内して頂きます。

ちなみにこの日はセルフオーダー式となっていました。

じゃ〜ん！！
こちらのキラッキラなスイーツは「加賀パフェ」(1,000円)です！

加賀パフェとは…？
現在加賀市内5箇所の喫茶店で提供されている、地産地消にとことんこだわったパフェのこと。
加賀パフェには15箇条もの細かい規定があり、各店ごとに趣向を凝らしたパフェを楽しめるのが特徴です。

カラフルな琥珀糖は、山代温泉街から着想を経ているそうで…。
シャリぷる食感の琥珀糖は、一口かじった瞬間あま〜い香りが口いっぱいに広がります。

加賀野菜を使用した塩味のあるトッピングで更に食が進み…
かと思えば急に温玉が出てきたり、とにかく楽しいパフェです♩

最後の層は加賀棒茶のゼリーに、加賀市の伝統菓子「吸坂飴(すいさかあめ）」のソースをかけて頂きます。
これが香ばしくて、甘いんだけどスッキリとしていて最高に美味しい！

大きなパフェですが、各層で変化がつけられているので最後まで飽きることなく食べられました。

ちなみに、あたたか〜い献上加賀棒茶付きです。

こちらは「はづ団子」(670円)です。

暖かさを求めるあまり、彼氏は「あつあつ団子1つ下さい」と注文していましたが、
すぐさま店員さんに「はづ団子ですね」と訂正されていました。

15分ほどで炭火で焼き上げた熱々のお団子が届きました。

もっちりとしながらもしっかりと歯応えのあるお団子。
炭火の香りとおこげがまた美味しい〜！

特に醤油のお団子が香ばしくて、このままずっと口の中にいて欲しい…。

加賀の魅力がぎっしり詰まった加賀パフェと、熱々のお団子とお茶で、身も心もすっかり温まった我々。

雪も落ち着いてきたので、はづちを楽堂内を少し散策したいと思います。

温泉街や周辺の老舗旅館に合わせた情緒溢れる景観は、歩いているだけでも絵になります。

ちなみに「はづちを」の由来は、1300年前の山代温泉開湯以来、
その歴史を見守り続けてきた神様「アメノハヅチヲノカミ」からとっているそうです。

またもや雪が降り出したので、休憩スペースで一休み。

どこを切り取っても写真映えする空間でした。

さて、次の目的地に行くには身体を極限まで冷やす必要があるので、もうひと歩きしたいと思います。

最後の目的地はこちら、『山代温泉 古総湯』です。
ちなみに総湯とは
温泉場で旅館の外にある共同浴場のこと。

寒空の元で散策を楽しんだ旅のラストを飾るに相応しいですね！
これは完全な持論ですが、天気の悪さは温泉の気持ちよさに比例します。

なのでこの日の悪天候は最高のスパイスだったということになります！

散策中は全てセルフで撮影を行なっていたのですが…。

そんな我々を見かねてか、お散歩中のご夫婦が声を掛けてくださり、
雪の中で何枚も撮影して下さりました…。こちらがその一枚。

その後も何人もの方が、
「折角綺麗な格好しとるのに、こんな天気で残念やねぇ…。」と優しく声を掛けて下さいました。

山代の方々の優しさが身に沁みた1日でした…。

さて、温泉に入るには着物を脱がなければならないので、一旦着物を返却しに谷口呉服店へ戻ります。
古総湯から谷口呉服店へは徒歩で3分ほどなので、雪の中でもへっちゃら。

着物を返却後、谷口さんにお礼を告げ、再び古総湯へと向かいます。

古総湯とはその名の通り、明治時代の総湯を復元したものです。

内装には、色ガラスを使ったステンドグラスがあしらわれ、
床や壁には当時の九谷焼のタイルまでもが忠実に再現されています。

そして注目すべきはなんといっても入浴方法…！
洗い場やシャワーなどはなく、桶を使って掛け湯をし、湯船に浸かります。
お湯はもちろん源泉掛け流し。

全て当時のスタイルに拘り、
まるで明治時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえちゃうんです！！

古総湯の利用料は

・大人…500円
・小学生…200円
・小人（3〜6才）…100円となっています。

また、隣接する総湯との共通利用券を購入すれば、両方を利用することができます。

浴室内はもちろん撮影禁止となっていますので、携帯等貴重品はロッカーへ預けましょう。
（※こちらの写真はお借りしたものです）

一瞬戸惑いますが、浴槽の手前に脱衣スペースがあるので、そこで着替えを済ませます。
あとはかけ湯をして、湯船に浸かるだけ。

熱めのお湯でのぼせてきたので縁に腰掛けると、
天窓から差し込む冷たい風が、火照った身体を優しく冷ましてしてくれます。

ステンドグラスから差し込む光が綺麗…ってあれ…
さっき食べた加賀パフェの琥珀糖ってもしかしてこれをイメージしてる！？

古総湯の2階は休憩所となっています。

お冷も用意されているので、入浴後はここで待ち合わせをすることに。

大きなステンドグラスが素敵な、落ち着く空間でした〜。

さっきパフェを食べたばかりですが、温泉に浸かったら冷たいソフトクリームが食べたくなりました…。

というわけで、古総湯の向かいにある総湯の売店へGO！！

古総湯から総湯までは徒歩10秒です。近い！！

ソフトクリームを食べる前に、総湯のご紹介！

「やっぱり全身洗いたいかも…！」という方は、総湯と古総湯の共通入浴券を購入しましょう！

ちなみに、男湯の浴室はこんな感じです。
（※こちらもお写真をお借りしたものです）
アメニティの設置はありませんので、自分で用意するか、購入する必要があります。

こちらが女湯です。（※同じく写真はお借りしました）

うわぁ〜…古総湯も良かったけど、総湯も気持ちよさそう…。
これは共通入浴券を買うべきでした…。

今度絶対行こう！！

こちらがお待ちかね、山代温泉名物「温玉ソフト（400円）」です！

なんと温玉がソフトクリームの中央に鎮座しているではありませんか…。

しかし、これが食べてみると最高に美味しい！！

ねっちりとしたコクのある黄身が、ソフトクリームを更に濃厚にしてくれます！

そして醤油があまじょっぱくてクセになる〜！

次から次へと口へ運んでしまい、あっという間に完食！

ソフトクリームは抹茶味も選べるようなので、次は抹茶味を食べてみたいな〜。

というわけで、今回は加賀市山代温泉で着物をレンタルして、温泉街を満喫してきました！

あいにくの猛吹雪でしたが、そのおかげで山代の人々の温かさ、

温泉街の魅力に気づくことができる旅になりました♩

来年2024年には加賀温泉駅に北陸新幹線が停車するようになります！

県外のみなさんもぜひ加賀市へ足を運んでみてくださいね！