牛首紬の機織り体験と白峰の土地の魅力探訪|石川県・白山市
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2023.04.04投稿
こんにちは!ほっと石川旅ねっと体験ライターの山根です。
今回は白山エリアをぐるっと巡ってきました。
巨大な岩からパワーをもらったり、白峰に古くから伝わる
伝統工芸「牛首紬(うしくびつむぎ)」の制作見学&機織り体験も!
白峰までの道のりは、原風景が広がり気持ち良くドライブできました♬ でも、途中、道幅が狭くクネクネとしているところも多いので、スピードの出し過ぎには注意してくださいね!
今回は白山エリアをぐるっと巡ってきました。
巨大な岩からパワーをもらったり、白峰に古くから伝わる
伝統工芸「牛首紬(うしくびつむぎ)」の制作見学&機織り体験も!
白峰までの道のりは、原風景が広がり気持ち良くドライブできました♬ でも、途中、道幅が狭くクネクネとしているところも多いので、スピードの出し過ぎには注意してくださいね!
大洪水によって運ばれた巨大岩!
まず初めに、石川県指定天然記念物「百万貫(ひゃくまんがん)の岩」を見にいきました!
手取川に沿って北上すると現れ、福井県勝山市からも近くの場所にあります。
手取川に沿って北上すると現れ、福井県勝山市からも近くの場所にあります。
この巨大な岩は、昭和9年に起きた手取川の大洪水で、約3㎞上流の宮谷川から流れてきたそうです。
この高さ16m、周囲52m、重量は約4800tもの大きな岩は「百万貫の岩」とよばれていて、
こんな大きな岩を押し流すなんて、土石流の凄さや激しさって、本当に怖いですね。
石川県洪水災害史上最大級の大水害だったそうです。
この高さ16m、周囲52m、重量は約4800tもの大きな岩は「百万貫の岩」とよばれていて、
こんな大きな岩を押し流すなんて、土石流の凄さや激しさって、本当に怖いですね。
石川県洪水災害史上最大級の大水害だったそうです。
川の水量が少なく、流れが穏やかな時は、岩の近くまで行くことも触れることもできます。但し、岩に登ったり、ロッククライミングの金具を取り付けることは禁止されていますので、ご注意くださいね!
空気も澄んでて、川の水も透明感あって綺麗!大自然の中でパワーチャージです。
気分もスッキリ軽く、何だか身体も軽くなったような気が。笑
自然の力って凄いですね~!
気分もスッキリ軽く、何だか身体も軽くなったような気が。笑
自然の力って凄いですね~!
百万貫の岩
【住所】石川県白山市白峰
【電話番号】076-274-9579
【駐車場】約5台
››百万貫の岩の詳細はこちら
白峰の美味しいものや工芸品が揃う販売所
大自然に癒された後は、白峰特産品販売所『菜さい』へ。こちらは白峰重要伝統建造物群保存地区にあり、白峰の工芸品や特産品を取り揃えているお店です。
白峰と言えば、毎年2月に開催される『雪だるままつり』が有名です。白峰は積雪が2m以上にもなる豪雪地帯。本来は厄介な雪ですが、雪で楽しもうと始まったイベントです。かわいらしい雪だるまが至る所に作られ、人々を楽しませています。
私も何度か伺ったことがありますが、夜になると雪だるまにロウソクが灯され幻想的で素敵なんですよ。
私も何度か伺ったことがありますが、夜になると雪だるまにロウソクが灯され幻想的で素敵なんですよ。
こちらは「かっちり」と呼ばれる、小粒のジャガイモを砂糖と醤油だけでじっくりと炊いた白峰の郷土料理。水を使わずに炊き煮詰める、豪雪地帯ならではの保存食です。食べると「かちっ」と音がするぐらい食べ応えがあるから、その名が付いたんだとか。
そしてこちらは、昔ながらの製法で作られている堅豆腐や特産品のコーナーです。
重石を乗せて時間をかけてじっくりと水分を抜き、荒縄で縛っても崩れることなく持ち運び出来るので堅豆腐と呼ばれるそうです。腐りにくく保存にも適している、豪雪地帯ならではの伝統食です。
普通豆腐の5倍もの大豆を使って作られており、どっしりと食べ応えがあります。崩れにくいので鍋や刺身、ステーキにも最適なのだそう。
重石を乗せて時間をかけてじっくりと水分を抜き、荒縄で縛っても崩れることなく持ち運び出来るので堅豆腐と呼ばれるそうです。腐りにくく保存にも適している、豪雪地帯ならではの伝統食です。
普通豆腐の5倍もの大豆を使って作られており、どっしりと食べ応えがあります。崩れにくいので鍋や刺身、ステーキにも最適なのだそう。
併設している食事処でお昼ごはんをいただきました。堅豆腐を使ったメニューや、周辺地域で栽培されている木滑なめこを使ったもの、木の実や雑穀を使ったジェラートなんかもいただけますよ!
お店で1番人気のメニュー「堅豆腐カツ定食」(1,000円)をいただきました。
メインの堅豆腐カツ、ミニサラダ、小鉢(金時草の酢の物)、ご飯、お味噌汁、香の物と、見るからにバランスがよくて美味しそう~!
メインの堅豆腐カツ、ミニサラダ、小鉢(金時草の酢の物)、ご飯、お味噌汁、香の物と、見るからにバランスがよくて美味しそう~!
ご飯には、堅豆腐を作る過程で出る“おから”で作ったふりかけがトッピングされています。
おからをふりかけにっていいアイデアですね!
しっとりと優しい味わいでご飯の旨味が引き立ちます!
おからをふりかけにっていいアイデアですね!
しっとりと優しい味わいでご飯の旨味が引き立ちます!
堅豆腐カツはカラッと揚がっていてサックサク!
豆腐はしっとりしていて蒸し鶏のような食感です。そのまま生で食べる堅豆腐の食感や味わいと全然違って、ちびっ子たちも喜んでパクパク食べてくれそう~♪
お味噌汁も具だくさんで大満足の定食でした。ごちそうさまでした!
豆腐はしっとりしていて蒸し鶏のような食感です。そのまま生で食べる堅豆腐の食感や味わいと全然違って、ちびっ子たちも喜んでパクパク食べてくれそう~♪
お味噌汁も具だくさんで大満足の定食でした。ごちそうさまでした!
白峰特産品販売所 菜さい
【住所】石川県白山市白峰ロ64-3
【電話番号】076-259-2588
【定休日】火曜・金曜(祝日の場合は営業、翌日定休)
【営業時間】特産品販売店 10:00〜17:00
飲食店 平日 11:00〜16:30(L.O.16:00) / 土日祝 10:00~17:00(L.O.16:30)
【駐車場】約20台
››菜さいの詳細はこちら
趣のある伝統的建造物が立ち並ぶ白峰
『菜さい』の周辺をそぞろ歩きしてみました。
江戸時代や明治時代に建てられた家も多く残っていて、白峰は国の重要伝統的建造物保存地区に指定されています。
情緒が漂う町並みも素敵です。そして、あちらこちらに雪だるまのモチーフが。
外灯に雪だるまのモニュメントが施してあったり、民家の窓が雪だるまの形になっていたり、軒先に雪だるまのオブジェが飾られていたりと、雪がない季節でも雪だるまを楽しむことが出来ます。
江戸時代や明治時代に建てられた家も多く残っていて、白峰は国の重要伝統的建造物保存地区に指定されています。
情緒が漂う町並みも素敵です。そして、あちらこちらに雪だるまのモチーフが。
外灯に雪だるまのモニュメントが施してあったり、民家の窓が雪だるまの形になっていたり、軒先に雪だるまのオブジェが飾られていたりと、雪がない季節でも雪だるまを楽しむことが出来ます。
そぞろ歩きで疲れたら『白峰温泉総湯』で疲れを癒すのもおススメです♬
館内は地元の木材がふんだんに使われていて温かみがあります。100%天然温泉で泉質はナトリウム炭酸水素塩温泉です。
「美人を生む絹肌の湯」と言われていて、湯上りの肌が絹のようにスベスベに!
温泉に浸かりながら山あいの景色を眺めるのも最高です。
館内は地元の木材がふんだんに使われていて温かみがあります。100%天然温泉で泉質はナトリウム炭酸水素塩温泉です。
「美人を生む絹肌の湯」と言われていて、湯上りの肌が絹のようにスベスベに!
温泉に浸かりながら山あいの景色を眺めるのも最高です。
無形文化財『牛首紬』を見学&機織り体験♬
最後に訪れた『織の資料館 白山工房』では、石川県指定無形文化財の「牛首紬」の糸づくりから機織りの作業工程の見学と、機織り体験をさせていただきました。
牛首紬は800年以上も前からこの土地に伝承されている紬です。この「牛首」という名前は、養老元年に泰澄大師によって開村された村の名前に由来しており、江戸時代中期から養蚕が盛んだったそうです。
牛首紬は800年以上も前からこの土地に伝承されている紬です。この「牛首」という名前は、養老元年に泰澄大師によって開村された村の名前に由来しており、江戸時代中期から養蚕が盛んだったそうです。
先ずは糸づくり「座操り」の工程からです。
「牛首紬」は、緯糸(よこ糸)は全て玉繭から直接挽いた玉糸を用いることと、定義されています。
「牛首紬」は、緯糸(よこ糸)は全て玉繭から直接挽いた玉糸を用いることと、定義されています。
玉繭から挽かれているこの細い2本の糸が見えますか?
牛首紬に使われる玉繭は、1つの繭に2頭の蚕が入っています。そのため、玉繭から2つの糸を挽くことで絡み合いやすく、途中で切れたり、小さな節が出来てしまったり、糸の太さが不ぞろいになってしまいやすいそうなんです。
この独特な手法で糸を挽く作業ができるのは、経験豊富な職人さんならでこそ!
素早い手さばきに熟練の技を感じました。
牛首紬に使われる玉繭は、1つの繭に2頭の蚕が入っています。そのため、玉繭から2つの糸を挽くことで絡み合いやすく、途中で切れたり、小さな節が出来てしまったり、糸の太さが不ぞろいになってしまいやすいそうなんです。
この独特な手法で糸を挽く作業ができるのは、経験豊富な職人さんならでこそ!
素早い手さばきに熟練の技を感じました。
こちらでは、創業当時から使われている、100年以上も前の古い機械もたくさん展示してあります。
今では製造されていない貴重な機織りの機械を見ることもできますよ。
今では製造されていない貴重な機織りの機械を見ることもできますよ。
玉繭から糸を紡ぎ、11もの工程を経て、ようやく「機織り」の工程となります。
今では半自動化になりましたが、昔は全てが手織りでの作業。昔の人の知恵や技には本当に頭が下がります。
今では半自動化になりましたが、昔は全てが手織りでの作業。昔の人の知恵や技には本当に頭が下がります。
出来上がった牛首紬の着物や帯などは、品があって本当に綺麗です。
柔らかく、肌にしっくりと馴染む着やすさは高い評価を受けていて、いつかは私も牛首紬に袖を通したいと憧れています。
柔らかく、肌にしっくりと馴染む着やすさは高い評価を受けていて、いつかは私も牛首紬に袖を通したいと憧れています。
見学の後は「はた織り体験」をさせていただきました。同時に4名まで体験可能です。
説明を聞きながら作る工程を見学し、さっ、作りますよ~!
説明を聞きながら作る工程を見学し、さっ、作りますよ~!
初めての機織り体験。これがまた難しい~汗。
見てるのとやってみるのとでは大違いですね!
思っていたより足の踏み込みに力が要るし、手に持った“緯糸”(よこいと)を“経糸”(たていと)の間に通して、織り目を整えるための道具“オサ”で抑える力加減も均等にはいかない…。
でも面白い!!
見てるのとやってみるのとでは大違いですね!
思っていたより足の踏み込みに力が要るし、手に持った“緯糸”(よこいと)を“経糸”(たていと)の間に通して、織り目を整えるための道具“オサ”で抑える力加減も均等にはいかない…。
でも面白い!!
緯糸には布の切れ端を使って織り込んでいきます。
出来上がった物を見ると、端っこの布の処理とか、力加減が均等ではないのがよく分かります。
でも、初めての割には上出来だと思っています♬
世界でたった1つのコースターができました!!
出来上がった物を見ると、端っこの布の処理とか、力加減が均等ではないのがよく分かります。
でも、初めての割には上出来だと思っています♬
世界でたった1つのコースターができました!!
白山工房では牛首紬を使ったカバンやネクタイ、流行りの御朱印帳などの雑貨も販売されています。
御朱印帳は『白山比咩神社』でも購入することができますよ。
今回は、1日かけてゆっくりと白峰を見て回ることができました。白峰に根づく郷土料理や伝統工芸品などに触れられて素晴らしい体験になりました!
情緒ある町並みも、豪雪地帯で生きる方々の知恵にも勉強させられました。金沢から車で1時間ほどの距離ですが、小旅行に行った気分です♬
皆様も是非、白峰に訪れてみてくださいね!
御朱印帳は『白山比咩神社』でも購入することができますよ。
今回は、1日かけてゆっくりと白峰を見て回ることができました。白峰に根づく郷土料理や伝統工芸品などに触れられて素晴らしい体験になりました!
情緒ある町並みも、豪雪地帯で生きる方々の知恵にも勉強させられました。金沢から車で1時間ほどの距離ですが、小旅行に行った気分です♬
皆様も是非、白峰に訪れてみてくださいね!
織りの資料館 白山工房
【住所】石川県白山市白峰ヌ17
【電話番号】076-259-2859
【営業時間】9:00〜16:00
【見学可能な時間】9:00〜12:00、13:00〜16:00
【休館日】土日祝 ※12月~3月は冬季休館のため受入不可
〈牛首紬でのはた織り体験〉
【体験可能時間】9:00〜12:00、13:00〜16:00(約20分)
【体験料金】コースター作り体験500円
※牛首紬の生地を使ったつまみ細工体験800円もあり
※工房見学、体験予約は完全予約制。前月の25日までに要連絡
››じゃらん遊び・体験予約はこちら
››織りの資料館 白山工房 公式サイトはこちら