金沢の奥座敷・湯涌の地を堪能 世界に一つだけのエコバッグ作り

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ほっと石川旅ねっと体験ライターのタニシです。今回は金沢の奥座敷「湯涌温泉」にて、江戸時代の歴史や文化に触れながら、創作体験を楽しんできました!


 世界に一つだけのオリジナルエコバック作りは、最高の旅の思い出になること間違いなし♩

 また、大正時代を代表する詩人画家「竹久夢二」と「湯涌」には深い結びつきがあるようで…。


 それでは、歴史とアートにどっぷり浸り、芸術的センスを磨く旅に出かけましょう〜!

金沢の奥座敷・湯涌の地を堪能 世界に一つだけのエコバッグ作り

湯涌で江戸時代にタイムトラベル!?『金沢湯涌江戸村』へ

金沢駅から車を走らせること約40分。
まず最初に我々が向かったのは、『金沢湯涌江戸村』です。
こちらは江戸時代の民家を移築して展示・公開を行い、加賀百万石の歴史を今に伝える施設となっています。

江戸村の前身は1967年に開設された、百萬石文化園江戸村という民間施設でした。
金沢市が建造物を引き継ぎ、より環境の良い土地への再移築を開始。
2010年に現在の『金沢湯涌江戸村』が開園しました。

場所や名称を何度も変えながら、こうして時代を超えて引き継がれているなんて…なんだか素敵ですね!

現在、江戸村では
・農家4棟
・武士住宅2棟
・商家2棟
・宿場問屋1棟
・武家門1棟
計10棟を公開・展示しています。

音声ガイド機器の貸し出しも行っていますので、自分のペースでゆっくり散策することができます。
こちらは「町家・武家ゾーン」の一部です。
続いてこちらが「農家ゾーン」

今では殆ど見かけることのない、貴重な茅葺き(かやぶき)農家が建ち並んでいます。
まるで日本昔ばなしの世界に迷い込んだみたい!!
茅葺き屋根の迫力・重厚感は圧巻!

是非ご自身の目で確かめてみてください!

江戸の商人の暮らしを覗き見!写真映えスポットがたくさん!

ただ昔の道具を陳列するのではなく、一棟丸々移築しているため、当時の暮らしをより身近に感じることができるのが金沢湯涌江戸村の魅力です。

そして、各展示物に関連づいた童話クイズなんかも一緒に展示されていてびっくり!

茶釜の隣には「ぶんぶく茶がま」、機織り機の隣には「鶴の恩返し」など…。
誰もが知っている昔話や、おもしろいクイズで楽しめること間違いなし!

また、AR技術を用いた展示も行っているそうで、ワクワクが止まりません!
専用タブレットは受付で借りることができますよ♩

こういった歴史的建造物は、どうしても大人だけが盛り上がって子どもは置いてけぼり…というイメージがありましたが、これならお子様連れも退屈せずに楽しめそう〜!!
続いて、台所を覗いてみると立派なかまどを発見!
今はボタンひとつで簡単に炊飯ができるけれど、昔はお米を炊くにも一苦労だったんだろうなぁ…。
そんなわけで、実際にこちらのかまどを使って、炊き立てのご飯を味わうイベントも実施しているのだとか!!

各シーズンごとに実施しているそうなので、金沢湯涌江戸村HPのイベント詳細をチェックしてみてくださいね♩
こちらは武士住宅で見つけた面白い展示物なのですが…。

皆さんこれが何だか分かりますか?
一見ただの「ソリ」にしか見えないので、今で言う「スノボ」みたいに当時の流行りだったのかなぁと思ったのですが…。
実はこれ、昔の選挙カーでした。
当時の当主・永井柳太郎氏は足が悪く、政治活動で冬場に移動する際、
こちらを利用していたそうです。
実は、金沢湯涌江戸村では文化財建造物9棟の貸館も行っているんです…!

コスプレ撮影、結婚式の前撮り、展覧会やコンサートなど、規定の範囲内で様々な用途に使用できるそうです。
しかも、かなりのお手頃価格で…!

気になる方は是非、金沢湯涌江戸村HPの施設案内をご覧下さい。

というわけで我々が最後に向かったのは、貸館利用で1番人気という「旧鯖波本陣石倉家住宅」です。
こちらは遊びで作ったセットだそうですが…(笑)
こんな風にお代官様になりきることもできます。

やはり1番人気の住宅なだけあって、高級感があり、他の住宅とはまた違った雰囲気を味わえました。

今回は雪のシーズンということもあり窓は開けられませんでしたが、本来は絶景が広がっているんだとか…!

ちなみに、旅人のコスプレや和傘も用意されていますよ!


というわけで、彼氏も旅人姿に大変身!

私は和傘をさして2人で記念撮影♩

最高の旅の思い出になりました!


春には桜、夏には青々とした緑、秋には紅葉、そして冬には雪景色と、シーズン毎に違った顔を見せてくれる金沢湯涌江戸村。


皆さんも江戸時代にタイムトラベルして、当時の人々の暮らしに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

基本情報

金沢湯涌江戸村

【住所】金沢市湯涌荒屋町35番地1

【電話番号】076-235-1267

【営業時間】9:00〜17:30(入園は17:00まで)

【定休日】火曜(祝日の場合は翌平日)・年末年始(12/29〜1/3)

【入館料】大人310円、65歳以上210円、高校生以下無料、団体(20人以上)260円

【駐車場】あり

様々な創作体験ができる『金沢湯涌創作の森』

さて、次に訪れたのは『金沢湯涌創作の森』です。

こちらでは、それぞれの工房で「染め」「織り物」「版画」「シルクスクリーン」を体験することができます!

今回、我々はスクリーン工房にて「オリジナルエコバッグ作り」を体験することに!
体験は要予約制となっておりますので、事前に電話での予約が必要です!

気になる料金は、

エコバッグ…2,000円
小さめサイズ…1,600円

となっています。

また、エコバッグのデザインも事前に用意しておきましょう。
A4用紙に白黒で準備すると非常に便利ですよ!

老若男女楽しめる!シルクスクリーンでオリジナルマイバッグ作り体験

スクリーン工房に到着しました!
体験の前半は、主にこちらでの作業になります。

工房では様々なお客様が作業されているので、邪魔にならないよう気をつけましょう!
まずは、事前に用意してきた下絵をスクリーンに収まるように分割していきます。

イラストに色をつけたい場合は、レイヤー分け(※パーツを階層で分けること)をすることで、縞模様やグラデーションなど様々なデザインを楽しむことができます!

また、拡大・縮小や白黒反転などの必要があれば、その場で対応して頂けるので安心です♩
私はシンプルに線のみのデザインだったので、この作業はすぐに終了。

しかし、彼氏は石川県の観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」のエコバッグを作るそうで…。
もちろんレイヤー分けが必要となり、先生とじっくり相談しながら進めていました。

※ひゃくまんさんはデザインマニュアルを遵守すれば個人利用OKだそうです
デザインが確定したら、次は紫外線を当てると固まる液体(感光乳剤)をスクリーンに塗っていきます。

液体が入った容器を傾け、スクリーン全体に液体が行き渡るようにスーッと引き上げます。

この後は下絵をスクリーンの下にセットして、紫外線を当てて硬化していきます。
硬化が完了しました!

下絵の黒い部分は紫外線を遮り固まらないので、今度は水を使って余分な液体を洗い流していきます。

すると、みるみるうちにひゃくまんさんが浮かび上がってきました!!
これは感動〜〜〜〜!!!!

抜け落ちた部分にインクが入り印刷ができる、という仕組みですね。
準備が整ったらエプロンに着替えて、いよいよ印刷!

スクリーンにインクをのせ、スキージーという道具を手前に引くことで印刷ができます。
力が弱過ぎるとうまく印刷できず、強過ぎるとインクが滲んでしまいます。

緊張の一瞬です…!!
じゃ〜〜〜〜ん!!!

なんということでしょう!!!
我ながらかわいすぎるエコバッグの完成です♩

世界に一つだけの、私のオリジナル作品…!感動!!

私の場合は裏面にも小さく印刷して、所要時間は約1時間半でした。
シンプルイズベスト!
次はいよいよ彼氏の番。

遠慮がちなインクの量に、先生から「もっと!沢山!」の声が。

さて…うまくいくかな〜?
おぉ〜〜〜!!!
めちゃくちゃ綺麗!!!!!

ドライヤーを当ててインクを乾かしたら、次はインクを点置きしてグラデーションを作る作業が待っています。

この人、なんでこんなに工程の多いひゃくまんさんを選んだんだろう…。
当の本人も全く同じことを考えていたようです…。

工房のスタッフからは、いろいろな技法を教えてもらえます。

あともう一踏ん張り!!
途中経過はこんな感じ♩

少し滲んでしまったけれど、理想のグラデーションに仕上がり彼氏も大喜び!!

全ての作業が完了したら、先生が仕上げにアイロンをかけてくれます。

ちなみに、ひゃくまんさんが完成するまでには約2時間半かかりました…。
複雑なデザインを希望される場合は、時間に余裕を持って予約をしましょう!

完成品はこちら!売り物と見間違えるほどのクオリティ!?

完成したエコバッグがコチラ!
まるで売り物のような完成度です!!

今回デザインのモデルを務めてくれた、愛犬のげんまいくんも納得の仕上がり♩

このバッグを持って一緒に散歩に行こうね〜。

そして、彼氏作のひゃくまんさんですが…。


ご覧の通り、げんまいくんは見向きもしませんでした……。

しかし、人間(私と彼氏)は大満足!!


印刷作業に苦労した分、遠目からでもぱっと目を引くデザインに仕上がりました!

さすがひゃくまんさん!!


小さなお子様からお年寄りまで挑戦できるシルクスクリーン体験、みなさんも是非チャレンジしてみて下さいね!

旅の思い出づくり・お土産にぴったりですよ♩

基本情報

金沢湯涌創作の森

【住所】石川県金沢市北袋町ヱ36

【電話番号】076-235-1116

【定休日】火曜・年末年始(12/29〜1/3)

【駐車場】あり


《シルクスクリーンでエコバッグ作り体験》

【体験料金】1,600円〜

【実施期間】通年 ※完全予約制

旅のラストは『金沢湯涌夢二館』へ。夢二と湯涌の繋がりとは?

旅のラストを飾るのは『金沢湯涌夢二館』です。
こちらは、大正時代を代表する詩人画家・竹久夢二と金沢との深い縁にもとづいて、平成12年に建てられた施設です。

なぜ金沢中心部ではなく、この湯涌の地に建てられたのでしょうか…?
それでは早速、その真相に迫っていきたいと思います!!
竹久夢二の生涯を語るに欠かせないのが、夢二を取り巻く3名の女性の存在です。

しかも、この3名がいずれも金沢との深い結びつきを持っていたというのだから驚き!

夢二の記念館は全国に複数ありますが、
彼の人生を彩った女性たちを丁寧に掘り下げて紹介している施設は、全国でもここ、湯涌だけです!!
展示室に移動しました。
こちらは「旅・女性・信仰心」がテーマの展示となっています。

夢二の創作活動にも大きな影響を与えた、3名の女性たちについて少しご紹介。

岸たまき…戸籍上唯一、夢二の妻となった女性。金沢市出身

笠井彦乃…夢二が生涯で最も愛した女性。
金沢湯涌の地で過ごした彦乃との3週間は夢二にとって「人生最良のとき」だったそう。

お葉…専属モデルとしてたくさんの作品に描かれた3人目の恋人。
自殺未遂を図ったお葉の養生先として選ばれたのが金沢
その後再び訪れた金沢の地にて夢二との別れを決意。

ーーーーーいや、夢二遊び人すぎるだろ…。
しかも3人とも超美人で羨ましい限りです。

趣向を凝らした展示物には夢二と湯涌の魅力がたっぷり!

先程の『金沢湯涌江戸村』に引き続き、こちらでもAR技術を用いた展示が行われていました。

我々も受付でタブレットをお借りして実践!
タブレットでコードを読み込んでみると…作品が表示されました!

小さなお子様は、AR展示でさらに楽しめるかもしれませんね♩
2階の展示室では、年間約4回に渡って企画展が開催されています。

我々が訪れた時期には「夢二の楽譜―大正・昭和初期の作詞曲と表紙絵―」という企画展が行われていました。

館長さん曰く「10年に1度と言っても過言ではない大変貴重な企画展」ということもあり、我々の他にも多くの方が夢二の作品をじっくりと味わっていました。
1階ロビーに設置されているタブレットでも、夢二の作品を楽しむことができますよ。

なんと、夢二が作詞した曲なんかも聴けちゃいます!

彼氏もすっかり大正時代に想いを馳せている様子でした♩
作品をこんな風に拡大してじっくり眺めたりと、タブレットならではの楽しみ方も!

これは通常の展示では味わえない!

それにしても、タブレットやARを使った展示をされるなんて、当時の夢二は思ってもみなかっただろうなぁ〜…。
ミニシアターでは、夢二に関する知識をより深めることができます。

1本5分程度なので、気になるものをいくつかチョイスしてもよし!

ちなみに8本全部観ても約45分ですので、お時間のある方は是非♩

最後にミュージアムショップへ!


こちらでは、今もなお色褪せることのない夢二のデザインを生かした、オリジナルグッズを手に入れることができます。

なんと、我々が先程訪れた『金沢湯涌創作の森』とのコラボ商品のエコバッグも販売中♩


私は夢二デザインの九谷焼の箸置きが欲しくなり、ガチャにチャレンジ!!

お目当ての椿柄をGETし大満足の1日となりました。

基本情報

金沢湯涌夢二館

【住所】石川県金沢市湯涌町イ144-1

【電話番号】076-235-1112

【営業時間】9:00〜17:30(入館は17:00まで)

【定休日】火曜(祝日の場合は翌平日)・年末年始(12/29〜1/3)、展示替期間

【入館料】大人310円、団体(20人以上)260円、65歳以上210円(祝日無料)、高校生以下無料、

【駐車場】あり

今回は湯涌温泉にて、歴史とアートに触れながら、シルクスクリーン印刷体験を楽しんできました!
金沢湯涌創作の森では他にも様々な体験を行なっていますので、きっと自分好みの体験が見つかりますよ♩

夢二も愛した金沢の奥座敷「湯涌温泉」、皆さんもぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?

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