箸作りや漆器など、山中塗の魅力を知る旅|加賀市山中温泉
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2023.04.25投稿
ほっと石川旅ねっと体験ライターの谷口です。
今回は家族一同で山中温泉へ行ってきました!
山中温泉といえば、石川県の南部に位置する加賀温泉郷と総称されるエリアの一つで、自然豊かな山、谷、川に囲まれた風光明媚な温泉地として有名です。
温泉を目当てに全国から訪れる方も多いこの地ですが、今回は温泉以外にもたくさんある山中温泉の魅力をご紹介できればと思います。
今回は家族一同で山中温泉へ行ってきました!
山中温泉といえば、石川県の南部に位置する加賀温泉郷と総称されるエリアの一つで、自然豊かな山、谷、川に囲まれた風光明媚な温泉地として有名です。
温泉を目当てに全国から訪れる方も多いこの地ですが、今回は温泉以外にもたくさんある山中温泉の魅力をご紹介できればと思います。
ダム湖を見渡せる絶景の吊り橋
金沢からドライブすること約1時間で山中温泉に到着。
まずは温泉街から福井方面へと少し進んだ場所にある「我谷吊橋(わがたにつりばし)」へやってきました。
吊橋の入り口そばにある駐車スペースに車を停め、絶景を求めていざ吊橋へ!
この吊橋は、日本百名山の著者である「深田久弥(ふかだきゅうや)」が人生で初めて登った山として知られている富士写ヶ岳(ふじしゃがたけ)の我谷コース登山口でもあります。
標高942メートル、全行程は約4時間の登山道。
富士写ヶ岳はシャクナゲの群生地としても有名で、春に咲くシャクナゲは息をのぶ美しさだそう。
お時間が許す場合はこちらの登山にチャレンジし、山中温泉で疲れを癒やすのも良いですね。
まずは温泉街から福井方面へと少し進んだ場所にある「我谷吊橋(わがたにつりばし)」へやってきました。
吊橋の入り口そばにある駐車スペースに車を停め、絶景を求めていざ吊橋へ!
この吊橋は、日本百名山の著者である「深田久弥(ふかだきゅうや)」が人生で初めて登った山として知られている富士写ヶ岳(ふじしゃがたけ)の我谷コース登山口でもあります。
標高942メートル、全行程は約4時間の登山道。
富士写ヶ岳はシャクナゲの群生地としても有名で、春に咲くシャクナゲは息をのぶ美しさだそう。
お時間が許す場合はこちらの登山にチャレンジし、山中温泉で疲れを癒やすのも良いですね。
富士写ヶ岳へ向かって、コンクリートで舗装された赤い吊橋を進みます。
橋の長さは約140mもあり、なかなかに歩きがいのある長さです。
橋の長さは約140mもあり、なかなかに歩きがいのある長さです。
橋を進み、道路側に生えていた木々がなくなると、一気に視界が開けます。
この吊橋は、ダム湖の上に架かっているという全国的にも珍しい吊橋で、橋の上からは360度広々とした景色が楽しめます。
この吊橋は、ダム湖の上に架かっているという全国的にも珍しい吊橋で、橋の上からは360度広々とした景色が楽しめます。
またこの吊橋、落下防止のロープが低い位置にあるため、なかなかスリルがあります。
私達が訪れた際は、幸い他に誰もいなかったのですが、橋の上で誰かとすれ違う際には、かなりドキドキしそうです。
晴れた日はダム湖の深い緑色と、青空がとても清々しく気持ちのよい場所なので、高所恐怖症じゃない方はぜひ訪れてみてください!
私達が訪れた際は、幸い他に誰もいなかったのですが、橋の上で誰かとすれ違う際には、かなりドキドキしそうです。
晴れた日はダム湖の深い緑色と、青空がとても清々しく気持ちのよい場所なので、高所恐怖症じゃない方はぜひ訪れてみてください!
我谷吊橋
【住所】石川県加賀市山中温泉我谷町
【駐車場】約10台
漆器の老舗でオリジナルマイ箸作り
我谷吊橋から少し山中温泉街の方へ戻り、次は『うるしの器 あさだ』へ。
創業は今から100年以上前という老舗で、山中漆器を取り扱う代表的なお店のひとつです。
あさださんでは、漆の絵付け体験を開催しており、今回はお箸の絵付けに挑戦してきました!
創業は今から100年以上前という老舗で、山中漆器を取り扱う代表的なお店のひとつです。
あさださんでは、漆の絵付け体験を開催しており、今回はお箸の絵付けに挑戦してきました!
まずは絵付けをするお箸を選びます。
ベースとなるお箸だけでも、様々な長さや太さのものがあり、また形状が四角形のものや六角形のものなど、たくさん種類があって悩む・・・。
自分が実際に使うシーンをイメージして、お箸として使いやすそうな長めのものを選んでみました。
ベースとなるお箸だけでも、様々な長さや太さのものがあり、また形状が四角形のものや六角形のものなど、たくさん種類があって悩む・・・。
自分が実際に使うシーンをイメージして、お箸として使いやすそうな長めのものを選んでみました。
ベースとなるお箸を選んだら、お店の2階部分の工房に移動し、いよいよ絵付けです!
用意いただいたエプロンと腕抜きを装着したら、まずはお店の方から漆の扱い方について説明を受けます。
お店には5色の漆が準備されており、筆や綿棒、爪楊枝などを駆使して自由に色を塗っていきます。
この5色の漆は絵の具のように混ぜて使うこともできるので、色味は無限に調整することができます。
漆といえば、触れるとかぶれてしまう点が心配の種だと思いますが、漆を扱うときはビニールの手袋をはめて作業を行うため心配無用!
もし万が一皮膚に付着してしまっても、お店の方が適切に対応してくださいます。
私たちも、小学生の姪っ子含め、最後まで問題なく作業できました。
用意いただいたエプロンと腕抜きを装着したら、まずはお店の方から漆の扱い方について説明を受けます。
お店には5色の漆が準備されており、筆や綿棒、爪楊枝などを駆使して自由に色を塗っていきます。
この5色の漆は絵の具のように混ぜて使うこともできるので、色味は無限に調整することができます。
漆といえば、触れるとかぶれてしまう点が心配の種だと思いますが、漆を扱うときはビニールの手袋をはめて作業を行うため心配無用!
もし万が一皮膚に付着してしまっても、お店の方が適切に対応してくださいます。
私たちも、小学生の姪っ子含め、最後まで問題なく作業できました。
説明を受けた後は、それぞれ思い思いに絵付けをしていきます。
細いお箸への絵付けはなかなか難しく苦戦しましたが、テープを巻き付けて色を交互に塗るだけでも、それらしい仕上がりになります。
漆の他に金粉と銀粉も用意されており、漆の上から振りかけることでかなり見栄えがするのでテンションが上がります。
私も銀粉をたっぷり振りかけて、キラキラのオリジナルマイ箸を制作しました!
細いお箸への絵付けはなかなか難しく苦戦しましたが、テープを巻き付けて色を交互に塗るだけでも、それらしい仕上がりになります。
漆の他に金粉と銀粉も用意されており、漆の上から振りかけることでかなり見栄えがするのでテンションが上がります。
私も銀粉をたっぷり振りかけて、キラキラのオリジナルマイ箸を制作しました!
工房はガラス張りになっていて、里山ののどかな風景に癒やされながらもくもくと作業をしていると、あっという間に時間が過ぎていきました。
作業すること約一時間、3人のオリジナルマイ箸が完成しました!
一番左が私が作成した「クリスマス箸」です。
妹に「金棒みたい」と言われましたが、個人的にはキラキラっぷりがかなりお気に入りの仕上がりになりました!
やはり自分で作ったものだと、愛着もひとしおです。
中央の姪っ子作、右端の母作のお箸もそれぞれセンスがあってうらやましかったです・・・
漆は空気に触れることで乾燥するそうで、この状態で一週間ほどおいた後、完成品を発送してもらえます。
乾燥後は色味が少し変わるかな?と思っていたのですが、実際に届いたものは絵付けをした時の仕上がりとほぼ同じになっており安心しました。
一番左が私が作成した「クリスマス箸」です。
妹に「金棒みたい」と言われましたが、個人的にはキラキラっぷりがかなりお気に入りの仕上がりになりました!
やはり自分で作ったものだと、愛着もひとしおです。
中央の姪っ子作、右端の母作のお箸もそれぞれセンスがあってうらやましかったです・・・
漆は空気に触れることで乾燥するそうで、この状態で一週間ほどおいた後、完成品を発送してもらえます。
乾燥後は色味が少し変わるかな?と思っていたのですが、実際に届いたものは絵付けをした時の仕上がりとほぼ同じになっており安心しました。
グッドデザイン賞を獲得した器で、ほっとひといき
体験を終えた後は、工房でお茶をいただきました。
あさださんで取り扱われている「お茶ミル」でお茶をひき、好みのカップでいただきます。
私が選んだのはピンク色が可愛い「うつろいカップ」。
2019年にグッドデザイン賞を獲得した製品なのだとか。
持ってみると驚くくらい軽くて、木ならではの手にしっとりと馴染む感じが心地よいです。
あさださんで取り扱われている「お茶ミル」でお茶をひき、好みのカップでいただきます。
私が選んだのはピンク色が可愛い「うつろいカップ」。
2019年にグッドデザイン賞を獲得した製品なのだとか。
持ってみると驚くくらい軽くて、木ならではの手にしっとりと馴染む感じが心地よいです。
最後に一階に降りて、ギャラリーを見て回りましょう。
先ほどお茶をいただいた「うつろいカップ」もありました!
夕暮れを思わせるようなグラデーションがとても美しいです。
漆の絵付け体験をした後だと、これはどうやって作っているんだろう・・・?と、新たな視点で製品を見れるのも面白かったです。
ギャラリーを見ていると「これも漆器なんだ」というユニークなものもたくさんありました。
伝統を守りつつ、新しいことにチャレンジし、漆器の可能性を模索し続けている職人さん。伝統工芸が多く残っている石川県民として誇らしく思えるものです。
先ほどお茶をいただいた「うつろいカップ」もありました!
夕暮れを思わせるようなグラデーションがとても美しいです。
漆の絵付け体験をした後だと、これはどうやって作っているんだろう・・・?と、新たな視点で製品を見れるのも面白かったです。
ギャラリーを見ていると「これも漆器なんだ」というユニークなものもたくさんありました。
伝統を守りつつ、新しいことにチャレンジし、漆器の可能性を模索し続けている職人さん。伝統工芸が多く残っている石川県民として誇らしく思えるものです。
漆は取り扱いに注意が必要なことから、なかなか触れる機会がないと思います。
あさださんは気軽に漆の絵付けを体験できる、貴重なスポットです。
お箸はほぼ毎日使うものだと思うので、お気に入りのオリジナルマイ箸を手に入れてください!
あさださんは気軽に漆の絵付けを体験できる、貴重なスポットです。
お箸はほぼ毎日使うものだと思うので、お気に入りのオリジナルマイ箸を手に入れてください!
うるしの器 あさだ
【住所】石川県加賀市山中温泉菅谷町ハ-215
【電話番号】0761-78-4200
【休業日】年末年始
【駐車場】7台
《うるし絵付け体験プラン》
【体験料金】
・お箸の絵付け体験 2750円+送料
・お椀の絵付け体験3850円~+送料
【体験可能時間】9:00〜17:00 最終受付16:00
【体験時間】約1時間
【体験可能年齢】8歳以上
››じゃらん遊び・体験予約はこちら
››うるしの器 あさだ 公式サイトはこちら
国内外で高い評価を誇る、モダンな山中漆器の初直営店へ
山中温泉には、山中漆器のお店が軒を連ねていますが、もう一軒ご紹介したいと思います。
石川県には漆器の産地が3箇所あり、「木地の山中」「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」と、それぞれ特徴の異なる漆器が生み出されています。
ここ『GATOMIKIO/1(ガトミキオワン)』は、もともと明治時代に木工所として創業した「我戸幹男商店」初の直営店であり、今もなお「木地の山中」と呼ぶにふさわしい素地にこだわった漆器を取り扱っているお店です。
お店は山中温泉の温泉街の並びに位置しており、その佇まいからもモダンで洗練された雰囲気が漂っています。
石川県には漆器の産地が3箇所あり、「木地の山中」「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」と、それぞれ特徴の異なる漆器が生み出されています。
ここ『GATOMIKIO/1(ガトミキオワン)』は、もともと明治時代に木工所として創業した「我戸幹男商店」初の直営店であり、今もなお「木地の山中」と呼ぶにふさわしい素地にこだわった漆器を取り扱っているお店です。
お店は山中温泉の温泉街の並びに位置しており、その佇まいからもモダンで洗練された雰囲気が漂っています。
店内に足を踏み入れると、表通りの賑やかさとは別世界のような、凛とした雰囲気が漂っています。
店舗内にずらり並んだ漆器は、どれも本来の木の形や、人間の手では表現できない複雑な木目を生かした造形となっており、ひとつひとつ表情が異なっているため、大量生産では実現できない唯一無二の製品になっています。
「原点回帰」をコンセプトとした作品たちは、現代的でありながらも、長い年月をかけて培われてきた職人さんの技抜きではなし得ない、こだわりの逸品揃い。
ぜひじっくりと時間をかけて、器を眺めてみてください。
店舗内にずらり並んだ漆器は、どれも本来の木の形や、人間の手では表現できない複雑な木目を生かした造形となっており、ひとつひとつ表情が異なっているため、大量生産では実現できない唯一無二の製品になっています。
「原点回帰」をコンセプトとした作品たちは、現代的でありながらも、長い年月をかけて培われてきた職人さんの技抜きではなし得ない、こだわりの逸品揃い。
ぜひじっくりと時間をかけて、器を眺めてみてください。
お店の方に売れ筋をお伺いしたところ、こちらのカップを紹介いただきました。
「TOHKA」という一連のシリーズで、木で作ったカップは軽く、とても繊細な作りをしています。
職人さんの技法でぎりぎりまで薄く造られた飲み口によって、日本酒やシャンパン、ワインなど、飲み物の味わいを存分に愉しむことができます。
コロナ以前は海外の観光客がまとめて購入されていったそうで、手に入れられるのは今の内かも?
「TOHKA」という一連のシリーズで、木で作ったカップは軽く、とても繊細な作りをしています。
職人さんの技法でぎりぎりまで薄く造られた飲み口によって、日本酒やシャンパン、ワインなど、飲み物の味わいを存分に愉しむことができます。
コロナ以前は海外の観光客がまとめて購入されていったそうで、手に入れられるのは今の内かも?
GATOMIKIO/1
【住所】石川県加賀市山中温泉 こおろぎ町ニ−3−7
【電話番号】0761-75-7244
【休業日】木曜
【駐車場】店舗正面に共同駐車場あり
【営業時間】9:00〜17:00
››GATOMIKIO/1 公式サイトはこちら
温泉だけじゃもったいない!山中温泉の楽しみ方
今回の旅で、「これも漆器なんだ」という、これまで知らなかった石川県の伝統工芸の魅力に触れることができました。
お箸やグラス、器など、生活に密着したものだからこそ、愛着のあるものを選びたいですよね。
山中温泉を訪れる機会があったら、ぜひ旅の思い出に、こだわりの山中漆器を持ち帰ってみてはいかがでしょうか。
きっとあなたの生活に彩りを添えてくれるはずです!
お箸やグラス、器など、生活に密着したものだからこそ、愛着のあるものを選びたいですよね。
山中温泉を訪れる機会があったら、ぜひ旅の思い出に、こだわりの山中漆器を持ち帰ってみてはいかがでしょうか。
きっとあなたの生活に彩りを添えてくれるはずです!