石川県観光公式サイト

令和6年能登半島地震により、和倉温泉エリアも甚大な被害を受けました。地震当日、和倉温泉には地域住民をはじめ、宿泊客や帰省客など約2,000人が滞在していたといいます。
しかし、旅館スタッフや地域住民が連携し、けが人を一人も出すことなく全員が無事に避難することができました。多大な被害を受けた和倉温泉の護岸や旅館、観光施設では、現在も懸命な復旧工事が続けられています。
旅館・ホテル、飲食店、そして地元住民が一丸となり、復興に向けて一歩ずつ歩みを進めています。現在、多くの施設が営業再開に向けて努力を続けており、すでに一部の宿泊施設や飲食店が再開しています。皆さまが和倉温泉を訪れ、温泉やグルメを楽しむことが、そのまま現地の大きな復興支援につながります。

最新の営業状況は随時更新されています。
お出かけの前に、以下の公式情報をチェックしてからご旅行をお楽しみください。

和倉温泉お祭り会館は、能登の熱い祭り文化を体感できる施設です。
館内では、七尾市を代表する四つの祭り——「青柏祭（せいはくさい）」「石崎奉燈祭（いっさきほうとうまつり）」「能登島向田の火祭（のとじまこうだのひまつり）」「お熊甲祭（おくまかぶとまつり）」を実物展示で紹介しています。

震災によって建物は大きな被害を受けましたが、修繕を重ね、安全を確保したうえで、能登半島地震から1年7か月後、ついに再開の日を迎えました。
この再開は、「今行ける能登」を象徴する力強い出来事であり、和倉温泉復興への希望の光でもあります。

和倉温泉お祭り会館の最大の特徴は、祭りの迫力と臨場感を五感で体感できる展示構成にあります。

会館に入ると、まず目を引くのは「石崎奉燈祭」の巨大なキリコ奉燈。
続いて現れるのが、青柏祭の大きな山車です。高さ約12メートルにも及ぶこの山車は、日本一のスケールを誇ります。その壮大さから「でか山」と呼ばれ、祭り期間中以外でもその迫力を間近で体感できます。

祭りにかける人々の熱い想いが、目の前にそびえる圧巻の姿から伝わってくるようです。実物展示だからこそ、お祭り本番では近づけない山車やキリコ奉燈に実際に触れ、間近でその迫力を味わうことができます。

和倉温泉お祭り会館の見どころの一つが、七尾の祭りを大迫力の映像で体感できるシアターです。臨場感あふれる映像と音響に包まれ、まるで祭りの中にいるかのような熱気と興奮を味わえます。
なかでも「石崎奉燈祭」の勇壮なキリコ奉燈が目の前を通り過ぎる瞬間は、思わず息をのむ迫力です。

会館の最大の特徴は、祭りの迫力を映像と体験の両方で味わえることです。4つのお祭りすべてに体験プログラムが用意されており、実際に参加しているかのような臨場感を楽しめます。

なかでも人気の「青柏祭」では、綱を引いて“でか山”を動かす体験ができ、祭りの熱気を全身で感じられます。また「石崎奉燈祭」では、掛け声を合わせて足並みをそろえるなど、まるで本番さながらの一体感を味わうことができます。

能登の祭りに欠かせないのが、身体に響く太鼓の音。
会館では、実際に太鼓を叩いて、その振動と鼓動を全身で感じることができます。子どもから大人まで、誰でも気軽にお祭り気分を楽しめる人気のコーナーです。

七尾に古くから伝わる祭りの歴史や、衣装・装飾品などの貴重な資料も展示されています。祭りの背景にある地域の歴史や文化に触れることで、能登への理解をより深められる学びの場にもなっています。

和倉温泉は、開湯1200年の歴史を持つ名湯です。再開したばかりの旅館に宿泊するだけでなく、気軽に利用できる日帰り温泉も楽しめます。

再開したばかりの旅館に宿泊するのはもちろん、気軽に利用できる日帰り温泉も楽しめます。なかでも、地元住民にも長く愛されている共同浴場「和倉温泉総湯」は、気軽に立ち寄れる人気のスポット。源泉そのものを引いたお湯にゆっくり浸かりながら、和倉の湯の魅力を堪能できます。

• 泉質：ナトリウム・カルシウム－塩化物泉（食塩泉）
  保温効果が高く、「海の温泉」とも呼ばれています。

なお、総湯前にある足湯は被災の影響により現在使用を中止しています。料金や営業時間などの詳細は、事前に総湯の公式サイトで最新情報をご確認ください。

能登観光の拠点となる和倉温泉は、能登の里山里海の幸と歴史文化に触れられる魅力的なエリアです。

どこか懐かしい昭和の文化を肌で感じられる「和倉昭和博物館とおもちゃ館」は、世代を超えて楽しめる人気スポットです。
昔懐かしいおもちゃや生活用品の展示は、大人にはノスタルジーを、子どもには新鮮な驚きを与えてくれます。和倉温泉お祭り会館のすぐ近くにあるので、あわせて訪れるのもおすすめです。

旅の思い出に、地元ならではの美味しいお土産を選んでみてはいかがでしょうか。
能登産の牛乳を使った、濃厚でやさしい味わいのジェラートをはじめ、焼き菓子やセンスの光るオリジナルグッズにも注目です。

和倉温泉お祭り会館を訪れ、温泉に浸かり、能登の里山里海の幸を味わう——。
その一つひとつの体験が、能登で暮らす人々の希望につながります。能登観光の復興は、皆さま一人ひとりの旅の楽しさにかかっています。
この記事を読んで「和倉温泉に行ってみよう」と思ってくださったなら、ぜひ一歩を踏み出してください。今行ける能登を応援しながら、日本の心に触れる素晴らしい旅を満喫しましょう。