石川県が誇る伝統文化・加賀友禅の魅力を母娘で堪能する|金沢市

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こんにちは!
ほっと石川旅ねっと体験ライターの岩本 由香里です。

皆さんは「石川県」と言えば何を思い浮かべますか?
カニ、兼六園、自然、金箔…
良い物だらけの石川県、思い浮かぶものは多いと思いますが
「加賀友禅」もそのひとつではないでしょうか。

今回は石川が世界に誇る伝統工芸の一つ、加賀友禅の魅力をお伝えします!

石川県が誇る伝統文化・加賀友禅の魅力を母娘で堪能する|金沢市

加賀友禅の型染め体験に挑戦♪

加賀友禅を知る旅のスタートは、金沢21世紀美術館からほど近い、
古い町家の街並みが続く金沢市里見町にある『茜やアーカイブギャラリー』から。

ここは明治時代から約120年続いている加賀友禅の工房です。

 
昔はここで一反を広げて作業していたので中は細長い造りになっています。
一反は約12m!着物を作るって大変なんだなぁ、と実感しました。

現在は、加賀友禅ができるまでの工程を学ぶことが出来るギャラリーになっています。
上の方に映っているのが一反の実物です。長いですよね!
ギャラリーの横にあるお部屋で、きれいな加賀友禅を眺めながら
「マイバック型染め体験」を体験してきました。

この「型染め」とはぼかしを特徴とした加賀友禅の技法のひとつ。
好きな型を選んで加賀友禅の基調となる五色を使って自由に彩ります。
 
型もたくさんありましたよ。
花や木など古典的な柄や動物、昆虫、
麻の葉や七宝などの伝統文様、アルファベットも!

創作意欲が湧きまくりの二人の娘。
どんなバックが出来上がるんでしょうか!
お手本もあるので安心ですね。
独特の色とぼかしが特徴の加賀友禅。
こんな優しい絵に仕上がるといいな!
加賀友禅の独自の加賀五彩「藍・臙脂(えんじ)・黄土・草・古代紫」は曇り空の多い北陸地方で日常的に見られる色彩なんだとか。
加賀五彩と白があれば作れない色はない、と言われているそうですよ。

私たちはこの加賀五彩になぞらえた「青・赤・黄・緑・紫」と
薄め用の白を使って彩っていきます。
まずは練習。
絵の具をつけすぎると輪郭が滲んでしまうので、しっかり筆を拭くことが大事!
かすれる程度の色を薄くつけ、それを何度も重ねていく地道な作業。

「これが加賀友禅なのか!」
絵はいつも書いているけれど、こんな風にじんわり色がついていく技法は初めて!
感動する娘のちくわちゃんです。
最高傑作を作るぞ!
友禅職人になりきったちくわちゃん。

しかしまだ型も色も決まっていません(笑)
「え!先生は友禅作家なんだ!ステキ♪」
 
そうなんです、講師の奥田雅子先生は加賀友禅作家。
叔父様が友禅作家だったこともあり小さなころから加賀友禅に慣れ親しんでいたそうです。

「奥田先生はピカチュウにも加賀友禅を作ってあげたんだよ~」
と教えてあげると
「そうなんだ!!すごいすごい!!」
一気に尊敬のまなざしに。

奥田先生、よろしくお願いいたします!
どの型を使おうか?色はどうしようか!
何を入れようかな♪
ワクワクが止まりません。

友禅作家さんも、出来上がった着物をどんな方がどんな場面で着られるのかな?
と、気持ちなども想像しながら作品を作るそうです。
ちくわちゃんもそんな気持ちなのかな??
 
あまりのおもしろさに、
いつもはおしゃべりな二人も全集中!

もくもくと作業を進めていきます。
表が出来上がりました♡

お花とトンボの体部分を使って「咲いてる花」にしたそうです。
おもしろい!
さすがのアイデアだね、ちくわちゃん。

感性が活きるよう自由に描かせてくれたことがとても嬉しい!
もちろん解らないところはしっかりサポートしていただきました。

 
この体験では、裏側も作ることが出来ます。
 
二人とも、表は雅やかな雰囲気に仕上がったので、
裏はイニシャルをメインにポップな感じにしようと決めました!
制作時間は約1時間。
あっという間の楽しい時間でした。

ちくわちゃんはアクセントにブルーのラインを入れて完成!
思い通りのバックに仕上がったそうです。

良かったね!!

先生からも上手だよ!いいセンスと誉めていただけました。
やったね☆
 
これはお部屋に展示してあった「型染め」という加賀友禅。

このお社の図柄をひとつ描くだけで、200もの型が必要なんですって!
そしてそれをいくつも、しかも仕立てたときに模様がぴったり合うように
1枚の長い布に少しずつ描いていくんです。
ズレたり抜けたりしないように細部にまで気を配り繊細に、着る人の気持ちに寄り添い丁寧に。

最近では、奥田さんのような型染めができる作家さんが減ってきているため、とても貴重な1枚なんです。
伝統的な技法ですべて手作業で作られる加賀友禅はまさに芸術品ですね。
 

加賀友禅が完成するまで

制作体験の後は、奥田先生にアーカイブギャラリーで
加賀友禅ができるまでを実物を見ながら教えていただきました。

加賀友禅が完成するまでには、主に8つの工程があるのですが、
どれも熟練の技と根気が必要です。

図案作成に始まり、下絵、糊置き、彩色、中埋めや地染め。
そして長い生地を蒸し、冷たい水で洗い流す…どれも本当に大変な作業。
すべてにおいて、こだわりの精神を持った職人さん達が作っているんですね。
奥田先生もその一人。直接教えてもらえるなんてありがたいね!
 
このギャラリーを見学したことで加賀友禅の技法や伝統だけでなく、
職人が受け継いできた心意気までもがしっかり伝わりました。

なぜ加賀友禅がこれほどまでに人々を魅了するのかを、心で感じた母娘でした。
 
一番印象に残ったお話は、最初の工程である、図案を決めるときに使っていた「思いを絵柄にするカード」のお話。
着物を作る際に、母が子への願いを絵柄に託す時に使用するそうです。

例えば「因縁を克服する」「先を見通す」「忍耐」のカードの裏には
困難を乗り越える花言葉を持つ「石蕗(ツワブキ)」が書かれています。

作家さんは母の願いを図案に込めるべく、石蕗の模様をどこかにそっと描くのだとか。
粋だなぁ~。

いつか娘のために加賀友禅を作る日が来たら入れてもらおう、
と心に誓った母でした!
 

基本情報

茜やアーカイブギャラリー

住所:石川県金沢市里見町53-1 

電話番号:076-223-8555 

開館時間:10:00〜17:00 

営業日:土曜・日曜 ※月〜金は定休 

駐車場:3台 《加賀友禅マイバック型染め体験》 

料金:1,000円~3,500円

 ※オリジナルトートバックは1,800円〜

 ※開催日はじゃらんのサイトでご確認ください


 ››じゃらん遊び・体験予約はこちら

加賀友禅の拠点、加賀友禅会館で親しむ

続いては美しい伝統文化の発信拠点 『加賀友禅会館』へ。

ここは加賀友禅の展示・体験・企画展などが常設されていて、
加賀友禅を身近に感じられる場所なんですよ。
中には加賀友禅がズラリ!
これだけの加賀友禅が見られることはなかなかないですよね。

圧巻の美しさです。
これはつづらかな?
華やか…そんな言葉がぴったりの絢爛豪華なつづら。

ちくわちゃんはつづらというものを初めて見ました!
「かわいい~!欲しいね、これ買おうよ」
うーん、ちょっと厳しいかな、パパに買ってもらってね(笑)
わぁ!
これは友禅流しをモチーフにしたアートだね♡

今ではもう友禅流しは見ることが出来ませんが
昔は浅野川で友禅流しが行われていて、冬の金沢の風物詩でした。
 
母が嫁ぐ娘の幸せを願い持たせる「花嫁のれん」は
幕末から明治時代初期に始まり、今も続いている加賀藩の風習です。
 
婚礼の日の朝、花嫁が花婿の家の仏間に掛けられた花嫁のれんをくぐり、
仏前にお参りをすると結婚式が始まるのです。
のれんを一度くぐると後戻りはできないことから「覚悟ののれん」とも言われています。
 
ちくわちゃんにも花嫁のれんをくぐる日が来ますように♡
こちらは友禅で作られたのれん、その名も「花鳳凰」
 
大きなボタン、桜、梅、朝顔、あやめなどたくさんの花が描かれていて、
まるで鳳凰が祝いの空を舞い上がっているような優雅なのれんです。
 
お洋服での撮影も素敵ですが、ぜひ着物姿で撮ってみてくださいね。
季節ごとに展示内容が変わる企画展。
季節に応じた作家の作品が展示され、購入できる小物なども飾られています。

作家のプロフィールも添えられていて、
加賀友禅をより身近に感じられます。

財布や名刺入れ、バレッタなど普段使い出来るものがたくさんありました。
 
水色の加賀友禅をうっとり見つめるちくわちゃん。
まるで本物が分かる女のような佇まい。

「いいね!すごく似合いそう!」
「うん、素敵!…でも、お高いんでしょ?」

急に現実的になるちくわちゃん(笑)

もっとも格調が高く着物の最高峰と言われる加賀友禅。
いつか大人の女性になったら着てみようね。
 
地下には加賀友禅の小物販売や手作り体験ができるコーナーがありますよ。
オリジナル友禅を手作りできる体験コーナーでは「手描き」か「型染め」かを選べます。
ハンカチ、きんちゃくの体験が人気だそうです♪

兼六園の近くにありアクセスしやすいので、ぜひ気軽に遊びに行ってみてください。
体験の詳しい情報は、公式サイトをご覧いただくか会館にお問い合わせくださいね。

基本情報

加賀友禅会館

住所:石川県金沢市小将町8-8 

電話番号:076-224-5511 

開館時間:9:00~17:00 

休館日:水曜(祝日を除く)・年末年始 

入館料:大人310円 小人210円 

駐車場:裏にコインパーキング有 


<手作り体験> ハンカチ 1,650円~ きんちゃく 1,650円~ トートバック 2,200円~ など

浅野川にかかる情緒豊かな梅ノ橋

最後は金沢市東山にある梅ノ橋へ。
着物姿で写真を撮るならここがおすすめ!

歴史と情緒が漂っていますね。
金沢出身の作家、泉鏡花が名付け親と言われる女川、浅野川にかかる木製の欄干と桁(けた)隠しがつけられた梅ノ橋。
夜にはライトアップもされ、金沢観光の人気スポットのひとつです。
ドラマや映画のロケ地としてもよく登場していますよね。




 
あっという間に橋を渡り切ると
「川を見たい!」
と一目散に走っていったちくわちゃん。

 
橋の上も素敵だけど、ここもまたいい感じ!
フォトスポットを発見!

毎年夏には園遊会も行われる浅野川。
穏やかな川のせせらぎを聞きながら金沢らしい景色を楽しみました。
次はまた橋の上へ戻り、静けさと落ち着きの中でにっこり。

「ここで友禅流しをやっていたんだね、見たかったな~」

川をじっと見つめ、どんどん風景に溶け込んでいくちくわちゃん。
心なしか大人っぽいね。
東山側には立派な松の木がありました。

絵になるわ~!
 
着物で写真をいっぱい撮ってちくわちゃんはお姫様気分♪

いい思い出がたくさん撮れました!楽しい♪
 
川べり散策の途中ちょっとひとやすみ。

犬と散歩する人、小さなお子さんとお父さん、
川沿いの街並み、遠くに見える卯辰山、流れる川にゆれる草花は、
ずっと眺めていたい風景。

和やかな癒しの時が、川のながれと共にゆっくりと過ぎていきます。

基本情報

梅ノ橋

住所:石川県金沢市東山付近 

アクセス:城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス「橋場町」バス停から徒歩約5分

     金沢ふらっとバス材木ルート「梅ノ橋」バス停から徒歩すぐ 

駐車場:近隣にコインパーキング有

ちょっと足を延ばしてひがし茶屋街にも遊びに来ました。

県内外はもちろん外国からの観光客も多い、人気の観光スポットです。
江戸時代から受け継がれた職人たちの心意気、全てが手作業、繊細で緻密な加賀友禅は、
金沢が誇る素晴らしい伝統工芸だなと改めて実感しました。

あたらしい物を取り入れつつも城下町の風情を守り大切にしている金沢の伝統を、
いつも間近で感じられる私たち石川県民は本当に恵まれていると思います。

伝統工芸はもちろん、金沢の美しさ、そして石川の人の真心も、
すべてを後世に語り継いでいかなければないと感じた旅でした。
 

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