写真家 松田 咲香

写真家 松田 咲香

写真家 松田 咲香(まつだ さきか)

1986年、石川県珠洲市出身在住。2014年に地元珠洲市へ東京からUターンし国内外で撮影を行っている。

Uターン後から能登の祭りや営み、風景の写真撮影などを行なっている。またローカル情報誌の季刊誌「能登」でもカメラマンとして活動。令和6年能登半島地震で被災し、HDDが津波で浸水し被災。データ復旧会社の支援により被災したデータの約6割が復旧され、その写真を使った展示を行っている。現在は珠洲市にて交流拠点「本町ステーション」の運営中。今後は「森のスタジオ」構想を計画している。

※当連盟主催の「写真展 能登」に展示いただいた写真から、オンラインギャラリー用にご提供いただいたものを掲載しております。オンラインギャラリー内の写真は無断使用・無断転載を固く禁じます。

松田 咲香が捉える能登

七尾市 青柏祭

七尾市の大地主神社(山王神社)の春祭りです。神饌を青い柏(カシワ)の葉に盛ってそなえる儀式からこの名がつきました。能登で最も盛大な祭礼で、ユネスコ無形文化遺産にも認定されています。

珠洲市若山町出田「きゃあらげ」

ドテラと呼ばれる祭り衣装を着た青年たちが、「きゃあらげ」を歌い賑やかします。

「きゃあらげ」は、出田地区の秋祭りで、神輿とキリコの巡行途中に立ち寄った家の玄関先で披露されます。毎年の持ち回りで決められた家や、新築の家など祝い事があった家にも立ち寄ります。 

地域では子どもの数も減っていますが、祭り好きな大人たちを見て育つ子どもは将来有望な歌い手になるといいます。

珠洲市宝立町鵜島「秋季祭礼の曳山でのきゃあらげ」

子供たちは神の遣いとして扱われ、地面に足をついてはいけません。大人たちにおぶわれて曳山から各家を訪問し、家人に木遣り歌のきゃあらげを披露します。


能登町小木「とも旗祭り」

御船神社の春豊漁を願う祭りで、石川県指定無形民俗文化財に指定されています。
美濃紙約500枚を繋ぎ合わせた高さ約20mの大のぼりを立て、5色の吹流しを付けた9艘の船が笛鐘、太鼓に合わせて「ヨオーヨオー」とはやしながら、小木湾内を練り回ります。隊列をなして海上を進む様子は、大絵巻図のように美しく壮観なものです。

『写真展 能登』

=復興の歩みを伝えていく写真展=

本写真展は、災害の記憶を風化させず、未来へつなぐことを目的に開催しました。


展示では、発災以降の能登の様子や復興への歩みに加え、地域に根付く祭りや伝統文化、人々の営みを紹介し、沢山の方にご来場いただきました。

能登の人々に心を寄せていただくきっかけとなっていれば幸いです。


▼大阪

開催期間:2025年 9月12日(金)〜 9月28日(日)

開催会場:万博記念公園 EXPO'70 パビリオン

▼東京

開催期間:2025年 10月15日(水)〜 11月5日(水)

開催会場:東京ミッドタウン八重洲 5階「イノベーションフィールド八重洲」(POTLUCK YAESU)

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