山代温泉と九谷焼 ~ 九谷焼窯跡展示館 ~
令和7年度秋期企画展
伝承によれば今から約1300年前、高僧行基がこの地を訪れた際、三本足のカラスが泉で羽を休みているのを見、手を浸してその泉が温泉であることを知り、これが山代温泉の始まりになったといわれています。以来、三本足のカラス=霊鳥八咫烏をシンボルとする当温泉は、加賀温泉郷の一つとして多くの湯治客が訪れる地となりますが、又、九谷焼と深い関わりを持つ場所となります。
時は下って江戸時代後期、既に滅んで久しかった「古九谷」の技術を再興すべく、大聖寺藩城下の豪商・四代目豊田伝右衛門が山中温泉旧九谷村に築いた窯を、文政9年(1826)、山代温泉の越中谷と呼ばれた場所に移築しました。
以降、当温泉は九谷焼所縁の地としても知られるようになり、窯元やそこに従事する陶工、陶画工の存在は、陶磁器愛好家や文化人を当地に引き付ける魅力の一つとなりました。
北大路魯山人が初代との親交によって陶芸に開眼したとされる菁華窯、伝統的な表現から新しいデザインまで幅広く手掛ける九谷美陶園、そして大蔵清七によって開かれ、大蔵家、嶋田家と受け継がれた九谷壽楽窯は現在も操業しています。
今回の展示が、山代温泉が「おもてなしの心」とともに育んできた、多彩な文化的側面の一つにお気付きいただく契機となれば幸いです。
参考文献:「やましろ街辞典」 1996やましろ街辞典編集委員会
(九谷焼窯跡展示館 公式サイトより転載)
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基本情報
- 開催期間
- 2025年10月15日(水)~2026年1月19日(月)※祝日以外の火曜休館
- 開催時間
- 9:00~17:00(最終入館16:30)
- 所在地
- 石川県加賀市加賀市山代温泉19-101番地9
- 電話番号
- 0761-77-0020
- 休業日
- 火曜日(祝日は開館)
- 料金
- 一般350円/75歳以上170円/団体(20名以上)290円/高校生以下無料/障がいのある方(証明提示)無料※介助を要する場合は付添人1名まで無料
- アクセス(公共)
- 加賀温泉駅から北鉄加賀バス 温泉山中線(2番のりば) → 山代温泉東口バス停から約400m
加賀温泉駅から加賀周遊バス キャンバス山まわり → 23 九谷焼窯跡展示館バス停から約100m
加賀温泉駅から約4.5km
北陸自動車道 片山津ICから約10.8km
北陸自動車道 加賀ICから約8.2km - 駐車場
- 乗用車 30台
大型バス 3台
道路を挟んだ向かい側にある木村駐車場を利用(無料) - 関連リンク
- 九谷焼窯跡展示館
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。