世界に誇る、金沢の工芸&デザイン文化を巡る旅♬|石川県金沢市

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こんにちは!
ほっと石川旅ねっと体験ライターの山根です。

今回は金沢市内で工芸体験と工芸デザインに関連する文化施設を巡ってきました♬
金沢駅からもアクセス抜群で、街の中をぶらぶら歩きながら巡るのも色んな発見があって楽しいですよ!

世界に誇る、金沢の工芸&デザイン文化を巡る旅♬|石川県金沢市

尾山神社の目の前にある『金沢中央観光案内所』へ

尾山神社の目の前にあり、街中からのアクセス抜群な『金沢中央観光案内所』。
その名の通り、石川県内や隣県の観光案内に加え、休憩スペースも完備。
傘や長靴・車椅子の貸し出しや、スマートフォンの無料充電、手荷物の預かりなど、痒い所に手が届くサービスも満載で、誰でも利用可能なスポットになっています!

 
こちらでは、牛首紬のつまみ細工作り、加賀友禅の手描き彩色、加賀毛針のブローチ製作、輪島塗の沈金、田鶴浜建具の組子、山中漆器の蒔絵など、石川県の様々な伝統工芸を体験できます。(※予約制)

そして、いけ花や箏、民謡、舞踊といった芸術文化を1時間のダイジェストで見て楽しめるナイトシアターも開催中です。こちらの実演スケジュールはサイトでご確認ください。

 

藩政時代から続く加賀毛針のブローチ製作体験♬

数ある工芸体験の中から、私は「加賀毛針」のブローチ作りにチャレンジしてみました!!

加賀毛針と言えば、天正3年(1575年)創業の『目細八郎兵衛商店(めぼそはちろべえしょうてん)』が有名です。
前田藩よりも歴史が古いんですよ~!

目細八郎兵衛商店は針の製造販売をしており、その縫い針を応用して釣針を制作。
そして、オシドリやカワセミなどの野鳥の羽毛を使った毛針を作りました。
今ではその毛針の技術や材料を使ったアクセサリー作りも盛んに行っています。
加賀毛針とは、釣針に鳥の羽などを付けて虫のように見せかける疑似餌のこと。
江戸時代、外様大名として幕府の監視が厳しかった加賀藩では、おおっぴらに武芸を推奨することができませんでした。
そこで、武士の鍛練の一貫として鮎釣りが行われたそう。それぞれが工夫して釣針を作り、加賀毛針が生まれたそうです。

明治8年ごろには一般にも鮎釣りが解放され毛針の需要が伸びました。
そして、明治23年に開催された「内国観業博覧会」に目細八郎兵衛商店の加賀毛針が出品され、高い評価を受けたことで全国へその名が広がったそうです。

 
では、オリジナルのブローチ作っていきますよ~!

ズラ~っと並べられた色とりどりの鳥の羽が綺麗でテンション上がります♬
ホロホロ鳥や水鳥、オシドリなど羽の種類が多く、着色してある色鮮やかな羽はどれもふわふわ!
この中から好きなものを6~7枚チョイスするのですが、どれも綺麗で迷います…(笑)

 
選んだ羽を接着する前に、完成形に近いイメージで組み立てていきます。
どの羽を後ろ側にもっていくか、手前にはどの羽を持ってくるか。この組み立てが楽しかったな~♬

出来上がりのイメージができたら、1本ずつ接着剤を付けてブローチの土台となる金属の穴に差し込んでいきます。
ただ接着剤を付けて穴に差し込んでいくだけなのに、思ったよりも金属の穴が小さくて悪戦苦闘しましたが、スタッフの方がお手伝いしてくださるので心配はいりませんよ。

世界で1つだけ!Myブローチ完成~♡

どうですか?!
世界で1つしかない私のオリジナルブローチ!!
サイドの水色の羽がいいアクセントになってるでしょ?!
めちゃくちゃ可愛く出来上がって大満足です♡

洋服やカバン、帽子に付けても可愛いですよね~
出来上がった物は箱に入れてくださるので、プレゼントにも良さそうです。
 

「色合いがいいですね!」「上手ですね~」と、褒めて優しく教えてくださるスタッフさん。


親切でいい方だな~と思って話を伺っていたら、

なんとこの方、目細八郎兵衛商店の19代目当主・目細伸一さんでした!!

凄い方に直接教えていただいてたなんて、恐縮だけど感激です!


皆さんもぜひ、工芸体験で石川県の伝統に触れてみてくださいね♬

 

基本情報

金沢中央観光案内所

住所:石川県金沢市南町4-1 ニューグランドビル1階 

電話番号:076-254-5020 

営業時間:10:00〜21:00 

定休日:なし 

駐車場:なし(近隣コインパーキング利用)



《工芸体験》 【予約方法】*予約制

(››予約フォームはこちら) 


体験料金:加賀毛針「ブローチ製作体験」2,200円

       他、牛首紬「つまみ細工作り体験」1,100円、

       加賀友禅「手描き採色体験」1,650円、

       山中漆器「蒔絵体験」2,200円、

       輪島塗「沈金体験」2,200円、

       田鶴浜建具「組子体験」1,000円 

体験時間:①11:00~12:00 ②13:30~14:30 

問い合わせ:ケィ・シィ・エス 076-224-4141(平日10:00〜18:00、土日祝休み)

日本を代表する工業デザイナー・柳宗理の研究所へ!

次に訪れたのは、観光地として人気の「近江町市場」や「ひがし茶屋街」からも近い尾張町にある『柳宗理記念デザイン研究所』です。

柳宗理は戦後の日本を代表する工業デザイナー。
東京生まれの柳宗理ですが、1955年に金沢美術工芸大学の産業美術学科教授に就任。たくさんの学生たちに自身の思いや考え方を伝えました。
そんな柳宗理の研究や教育の場、地域に寄与する活動を展開するために、2014年に『柳宗理記念デザイン研究所』が金沢美術工芸大学によって開設されました。
 

柳宗理・作品年譜

私は恥ずかしながら、柳宗理という名前すらも知りませんでした…(汗)

工業製品や公共構造物にデザインの重要性を説き、フォルムの美しさと機能性を兼ね揃えた生活の質の向上を目指した柳宗理。
年表を見ていくと「見たことがある!」「あっ、これ知ってる!」と、私でも知っている、日常の生活の中にある身近なモノもデザインされていて、勝手に親近感を覚えました(笑)
この展示資料室には、説明やキャプションは一切ありません。
なぜなら、「余計な知識や先入観なしに、無心にモノと向き合って自らの眼で素直に美を感じ取って欲しい」という、柳宗理のデザインにおける考え方や姿勢が表れているからです。

 
本来ならば直に展示物に触れたり、椅子に座ったりして、触り心地や座り心地を体感できるのですが、今はコロナ禍ということで目視するだけ。

コロナの感染状況が落ち着けば、また以前のような展示方法に戻す予定だそうですよ!

柳宗理の代表作でもあるバタフライスツールも展示してあります。

『石川県立図書館』にも置かれていて、そちらは座って感触を確かめたり、本を読んでくつろいだりできるそうです!

基本情報

金沢美術工芸大学 柳宗理記念デザイン研究所

【住所】石川県金沢市尾張町2-12-1 

【電話番号】076-201-8003 

【開所時間】9:30〜17:00 

【休館日】月曜(祝日は開館) 

【入館料】無料 

【駐車場】7台

金沢美術工芸大学 柳宗理記念デザイン研究所

レトロ建築が目を引く『国立工芸館』へ♬

最後に訪れたのは、明治期に建てられたレトロな外観が目を引く『国立工芸館』です!
東京国立近代美術館工芸館が石川県に移転し、2020年10月25日にオープンしました。

左側の建物は、旧陸軍第九師団の司令部庁舎として建築された建物で、金沢城二ノ丸跡から『県立能楽堂』の敷地を経てこちらに移築され、国立工芸館の展示棟として利用されています。
右側のグリーンの格子が華やかな建物は、陸軍将校の社交場として建築された建物です。建物の色は当時のものを再現されているそうで、明治期にこんなオシャレな色合いの建物があったことに驚きです!!こちらは現在の県立能楽堂横から移築され、国立工芸館の管理棟として利用されています。
国立工芸館のすぐ横には『いしかわ赤レンガミュージアム』があります。

3つの赤煉瓦の建物は、旧陸軍の兵器庫として明治から大正にかけて建てられました。
現在は『石川県立歴史博物館』と、武家文化を紹介する『加賀本多博物館』として利用されています。

この周辺はレトロな建物が多く、雰囲気も良くて私も大好きな場所です♬
エントランス風景/写真 太田拓実 提供/国立工芸館
金子潤《Untitled (13-09-04)》2013年/写真 太田拓実 提供/国立工芸館

エントランス部分には国立工芸館のシンボル的な作品として、陶芸家の金子潤氏が制作した作品が飾られています。こちらはなんと高さ3m!!
館内への期待が否が応にも高まります。
国立工芸館へ取材に伺ったときは「工芸館と旅する世界展ー外国の工芸とデザインを中心に」が開催されていました。

コロナ流行以降は海外旅行しづらくなったので、この展示には、海外の作家さんの作品を中心に国別に展示し、海外を旅している気分を味わってもらいたいという思いが込められているそうです。
作品は作家さんの出身地や活動地域ごとに展示してあり、床には国名が記されていました。

工芸作品、工業デザイン、グラフィックデザインなど、135点の作品が展示されていて、国ごとに素材や技法の違い、色使いの違い方などがよく分かりました。



 
松田権六の仕事場/写真 太田拓実 提供/国立工芸館

これは「松田権六の仕事場」を再現した常設展示の一部です。

松田権六(マツダゴンロク)とは金沢生まれの蒔絵師で、7歳から蒔絵の修業を始め、59歳の時には人間国宝の認定を受けられた凄~い方!!
蒔絵に使われた道具はどれも手入れがしっかとされていて、繊細で真面目!
そんな人柄が手に取ってわかるような気がしませんか⁈ 本当に、道具の1つ1つが綺麗すぎて、これだけでも絵になりますもん!

若いころには帝国陸軍第九師団歩兵第七連隊第十二中隊へ入隊するなど、この建物とも、ご縁があったことになんだかじ~んときました♡

こちらはケヤキ造りの階段で、館内に残る旧陸軍施設の面影や当時の雰囲気を感じられて、本当に素敵でした!


国立工芸館は展覧会ごとに展示室の作品が全て変わるので、訪れる度に新しい作品に巡り合えるのも魅力です♬

次回は何が展示されるのか、楽しみです!


 

ミュージアムショップ前のアートライブラリには、展示されている作品や作家さんにまつわる書籍も多数そろえてあり、じっくりと掘り下げて調べることもできます。

そして、ミュージアムショップでは、ここでしか買えないオリジナルグッズの販売もしていますよ!




 

国立工芸館の裏側も要チェック!!

橋本真之《果樹園ー果実の中の木もれ陽、木もれ陽の中の果実》1978-88年
実は国立工芸館の建物の裏にも、こんな素敵な作品があるんですよ~!

こちらは橋本真之氏の作品です。
金属を叩いて形を変えていく鍛金という技法で、10年もの歳月をかけて作成した大作です!!

国立工芸館の裏側もとっても素敵なのです。

私は正面よりもこの裏側の方が好きかもしれない!雨が降っていたからかもしれませんが艶っぽくないですか⁈


ぜひ、国立工芸館にお出かけの際には裏側もチェックしてみてくださいね♬


 

基本情報

国立工芸館

住所:石川県金沢市出羽町3-2 

お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00~20:00) 

開館時間:9:30〜17:30(入場は17:00まで) 

休館日:月曜(祝日は開館、翌日休館)、展示替期間、年末年始 

駐車場:共用駐車場約250台

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