輪島塗とは?工房見学&沈金体験でその魅力を体験します。

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ほっと石川旅ねっと体験ライターのmakiです。

今回は能登半島の北部に位置する輪島市で、石川県が誇る伝統工芸の一つである「輪島塗」の魅力を体験してきました。

輪島塗とは?工房見学&沈金体験でその魅力を体験します。

輪島塗を知らない方はまずここへ!『輪島工房長屋』

そもそも「輪島塗」って何?ということで、訪れたのは『輪島工房長屋』です。

こちらは「体験工房」、「修理工房」、「職人工房」、「輪産物工房」、「漆器工房」、「情報工房」、「塗工房」、「木地工房」、「亜仁恵瑠(アニエール)」などの長屋が入っています。

沈金や蒔絵の体験、職人さんが作業している様子の見学、漆工芸品の購入などができ、輪島塗を堪能することができます。
「職人工房」
こちらでは実際の職人さんから輪島塗とは何かについて教えてもらえます。
職人さんはとても明るく気さくな方で、手作りの説明用のボードを使って輪島塗について一から教えてくださいました。
とても分かり易く、道具や材料も見せてもらえるので、元は知識ゼロだった私でも説明できるようになりました!
輪島塗とは
石川県輪島市で作られている漆器です。
まず、輪島塗は分業で作られています。
木地→下地→中塗り→上塗り→加飾(模様を加える)と作業が進み、一つのお椀を作るために最低でも6~7人の職人さんが関わります。
制作期間も6ヶ月ほどかかります。
100を超える工程を経て初めて世に送り出されます。
また、輪島塗の特徴の一つに寿命の長さがあります。
下地の作業で椀の縁や底など割れやすい部分に漆で布を貼り補強します。
その上から輪島市で採れた珪藻土(けいそうど)を焼いて粉にして、それを漆とのり、砥ノ粉(とのこ ※珪藻土)を合わせて粘土状にしたものを塗り重ね、削る作業を繰り返します。
この下地の作業が輪島塗の椀の強度を高めているのです。

また、強固なだけでなく、壊れても直すことができるため、輪島塗は半永久的に使い続けることができると言われています。

加飾については、彫りを入れた部分に漆を入れ金を接着する「沈金(ちんきん)」や、漆で絵を描いた上に金粉や銀粉などを蒔いて仕上げる「蒔絵(まきえ)」という方法が良く知られています。

輪島塗は高価なものが多いですが、たくさんの職人さんが関わり、時間をかけることで、丈夫で半永久的に使えることをお聞きし、高いのも当然と納得しました。

輪島工房長屋には他にも実際に漆工芸品を購入することのできるショップもあります。

お椀やお箸の以外にも、素敵なアクセサリーもありました。

アクセサリーだったら気軽に普段使いできそう!

基本情報

輪島工房長屋

[住所]石川県輪島市河井町4-66-1

[電話番号]0768-23-0011

[営業時間]9:00~17:00(体験受付は15:30まで)

[定休日]水曜日

[駐車場]なし(輪島朝市駐車場をご利用ください。乗用車600台、バス25台)

全国でも珍しい!漆芸専門の美術館『石川県輪島漆芸美術館』

輪島塗について理解できたところで、次に訪れたのは『石川県輪島漆芸美術館』です。

こちらは、漆芸品(しつげいひん)を展示している漆芸専門の美術館です。1991(平成3)年、日本を代表する伝統工芸「輪島塗」の産地に開館しました。
企画展と常設展があり、常設展では輪島塗の製作過程や、道具、輪島の漆芸の数々を紹介しています。
企画展では様々な切り口で漆芸の魅力を紹介した展示を見ることができます。

また、美術鑑賞とセットの手作りプランも気軽に体験できます。
まず、入館すると左手に見えるのがこちらの地球儀です。
輪島塗大型地球儀「夜の地球 Earth at Night」は、輪島塗技術保存会が5年の歳月をかけて制作し、2022年3月に完成しました。
宇宙に浮かぶ幻想的で美しい夜の地球の姿と都市の夜景図を、漆芸の美しい漆黒と金の輝きで表現しています。
直径1mに及ぶ真球を輪島塗で作ることは、熟練の技術者たちも経験したことがなく、さまざまな課題に直面しながらも、知恵を集めて完成させたそうです。

大きさの迫力と、美しい艶感、蒔絵と沈金で描かれた都市の細かさに圧倒されました。
類を見ないほどに優美な地球儀ですが、なんと無料で見学できます。
輪島に来た時にはぜひ立ち寄って、その美しさを体感してほしいです。
続いて、こちらの美術館に来た一番の目的である「沈金箸色付体験」をしました。
体験にかかる時間は20分程度になります。

①あらかじめ文様が彫られた箸に代用漆をすりこみ、はみ出した分を拭き取ります。
お箸の文様は「蝶」・「波」・「花」・「松」の4種類から、色も赤と黒から選べます。

グラデーションを作りやすいと教えてもらい、私は「波」を選びました。
「漆ってかぶれるのでは」と、心配だったのですが、今回使用しているのは代用漆という合成塗料のため、手についても洗い流せばかぶれる心配はないそうです。
一安心。
②金属粉で色をつけていきます。
私は海をイメージして青や緑、銀色を使ってグラデーションを作りました。
③はみ出した金属粉をきれいに拭き取って完成。
磨くと模様が見えてきて一番ワクワクする瞬間でした!

「お箸は漆が完全に乾くまでの2日間は使用しないでください」と教えてもらい、体験が終了。

綺麗なグラデーションが簡単にできました!

体験時間も20分と短く、気軽に体験できます。

かっこいい仕上がりになり大満足です。

基本情報

石川県輪島漆芸美術館

[住所]石川県輪島市水守町四十苅11

[電話番号]0768-22-9788

[定休日]月によって異なる

[営業時間]9:00~17:00(最終入館16:30)

[駐車場]42台

[入館料]一般 630円

     高大学生 320円

     小中学生 150円


《沈金色付体験》

[体験料金(入館料込み)]1,500円〜(箸1,500円、スプーン1,700円)

[実施期間]通年


››じゃらん遊び・体験予約はこちら

老舗漆器店が営むおしゃれな漆器カフェ

最後に訪れたのは『KALPA(カルパ)』です。
朝市通り沿いにあるシックな建物。

こちらは、老舗の漆器店「八重門漆器店」が営んでおり、漆器のある暮らしを提案するための新しい試みとしてカフェを始めたそうです。
漆器屋さんへは少し入りにくいという方も、カフェだと入りやすいですよね。
実際に使って漆器の良さを体感できます。
漆器はあまりカフェのイメージがなかったのですが、とても素敵なコーヒーカップ!
飲み終わるまで湯気が消えませんでした。驚きの保温力・・・。
シュガーバタークレープもパリパリで美味しかったです。
こちらのお皿も若手の漆作家の方のものだとか。カフェでずっと使っても丈夫で痛まないそうです。
店内の一角には漆器店が営むカフェらしく漆工芸品が展示されており、もちろん購入することもできます。
輪島塗のイメージとは少し違う、現代の暮らしに合ったモダンなデザインの漆器の数々。
カフェのオーナーの八重門(やえかど)さんが制作された漆器もありました。
形や色味がおしゃれで素敵・・・。
次に訪れた際には買おうと密かに思ってます。

基本情報

KALPA(カルパ)

[住所]石川県輪島市 河井町2-72-1

[電話番号]0768-22-0036

[営業時間]8:30~17:00(火曜と木曜は12:00まで)

[定休日]水曜

[駐車場]なし(輪島朝市駐車場が利用可能。乗用車600台、バス25台)


››KALPA公式サイトはこちら

輪島塗の魅力を体感してみて

今回は輪島市で、伝統工芸「輪島塗」の魅力を体験してきました。
輪島塗は丈夫で直せることから、ずっと使って愛着が湧くお守り的な存在になること間違いなし!
伝統工芸品というと、現代の暮らしに馴染みにくく、なかなか手が出ないイメージがありましたが、時代にマッチしてデザインも使いやすく変化していると感じました。
今度は一生の相棒になるお椀を探しに来ようと思いました!

ぜひ、輪島塗の価値と魅力を体験しに来てください~♪

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