能登半島地震(じしん)と防災(ぼうさい)・復興(ふっこう)について 石川県外の小学生向け
大きな地震がおきると、たくさんの家がたおれたり、水が止まったり、町がこわれて、みんなのくらしは大変になってしまうね。
地震の被害にあうと、どんなことにこまるんだろう?そして、みんなのくらしを元どおりにして、町を元気にするにはどうすればいいんだろう?
調べ学習や夏の自由研究で、みんなといっしょに「防災」や「復興」について考えてみよう。
地震(じしん)について
地震はどうしておきるのだろう?
地球 の 表面 は、「プレート」とよばれるうすい 板 のような 岩 でおおわれています。 地球 の 表面 は、このプレートが 何枚 も 組み合わさった、ジグソーパズルのようになっていると考えてもいいでしょう。
ところが、このプレートは、それぞれがいろいろな 方向 に 動 いています。 動 いているといっても、1年にせいぜい2~20cmくらいしか 動 かないのですが、 少 しではあってもやはり 動 き 続 けているのは 確 かなことです。
丸い 地球 の 表面 をおおっているプレートがいろんな 方向 に 動 くわけですから、 必 ずどこかでぶつかり、ひずみがたまっています。このひずみが限界になると、日本列島をのせている陸のプレートの中で強度が弱い場所 「断層」 が壊れてずれ動きます。これが 内陸型地震 の 正体 です。この地震は、私たちの住む地面のすぐ下(地下約5~20 kmぐらいの 浅い ところ)で起きるため、 わたしたちの生活に大きな 被害 をもたらします。
日本の 真下 では、このプレートが 活発 に 動 いています。 日本に 地震 が 多 いのはこのためです。
地震が町にあたえるえいきょう
地震 でゆれがおきると、 部屋 の中にあるたなの 物 がたおれたり、 落 ちたりすることがあるね。もしゆれが 大 きいと、 例 えば 次 のように、もっといろいろな 被害 がおきるよ。
・ 家 やたてものがたおれる。
・ 火事 が 起 きる。
・ 道路 がひびわれて、車がとおれなくなる。
・ 水道管 がこわれて、水が 使 えなくなる。
・ 電線 がきれて、 電気 が 使 えなくなる。
・海の近くの 地域 で 津波 が 起 きる。
・ 土砂崩 れが 起 きる。
とくに、奥能登では、道路や水道など、生活に必要なライフラインがこわれてしまったので、その後の救助や支援がむずかしくなったんだ。そのため、避難生活が長くつづいたんだよ。
- 石川県職員
- 家がこわれたり、電気や水がつかえなくなったら、これまでのように生活できなくなるね。そうしたら、たてものがしっかりしているひなんじょに行って、みんなといっしょに生活することになるかもしれない。
能登のひなんじょでは、小学生の子どもたちが大人といっしょにお手つだいして活躍していたんだ。能登ではどんなことがこまっていたのか、子どもたちはどんなお手つだいをしていたのかのか調べてみよう。そして、家の近くにあるひなんじょのばしょと、そこにあんぜんに行くための道を調べておこうね。 
復興(ふっこう)について調しらべよう
地震 の 被害 にあったとき、まずはこれまでの生活ができるように1日でもはやく 戻 したいね。 電気 や 水道 が 使 えるようになって、インターネットにもつながるようになってほしい。お店に行ったら、これまでどおり、 食 べ 物 やいろんな 物 が 売 られているといいよね。そして、こわれた家も、 住 めるように 修理 したいね。
町がもとどおりになれば、 大人の人はお 仕事 ができるし、みんなはこれまでどおり、学校に 通 って友だちと 勉強 したり、 遊 んだりできるね。 地震 のすぐ 後は、はなれた 場所 に 住 んだり、 別 の学校に 通 っていた友だちも、 帰 ってきてくれるかもしれないね。そんなふうに、こわれた町をもとどおりにするのが、 復興 だよ。
能登半島地震 では、 全国の多くの人に募金やボランティアなど支援をいただきました。
みんなにもできることを考えてみよう。例えば、震災にあって復興中の能登に行って現地のものを買ったり、食べたりすることも、お店の人やそこで働く人の助けになることだね。それから、応援メッセージを書いて送ることも、現地の人をはげますことになるよ。
- 石川県は「創造的復興(そうぞうてきふっこう)プラン」をていあんしているよ。元どおりにするだけじゃなくて、もっとべんりでたのしい町づくりをするためのプランなんだ。

能登にいってみよう! 見て、聞いて、かんじたこと
この写真は山の土がくずれて通れなくなった道のかわりに、もともと海の中だったところに道を作ったものだよ。いつか正式な道ができたら通れなくなってしまうかもしれない、今しか見られないばしょだ。
しんせきの人や友だちが石川県にいる場合は石川県の能登半島に行って、大きな地震の被害にあった町が今どうなっているか、実際に現地の様子を見てみよう。
そして、見たこと・聞いたこと・思ったことは、自由研究にまとめていこうね。この経験を通して、これからの「防災」や「復興」について いっしょに考えていけるといいね。
- 石川県職員
- のと里山空港をつかえば東京から1時間で能登に行くことができるよ。
このホームページには1泊2日のモデルコースなども書いてあるから、さんこうにしてみてね。 
まとめ方
自由研究や調べ学習のまとめでは、まず実際に見たこと、聞いたこと、調べたことをノートやワークシートに書いていこう。写真や資料があれば、整理して貼っておくといいね。
その中で、どんなことを感じたかな。例えば、こんなことはあったかな?
「町の人の話を聞いてビックリおどろいたことがあった」「調べてみることでおうちでも防災のじゅんびするようになった」
そして、今回の学習から、考えられることをまとめてみよう。
「これから自分ができること」や、「友だちに伝えたいこと」は何かな?
これまでに起こった地震から何が大切かを学んで、自分の身を守る方法や、地震のあとどんなお手つだいができるかなどについて、考えられるといいね。そして、これからの「防災」や「復興」について、考えをまとめてみよう。
- 石川県職員
- みんなが調べてくれたことやまとめてくれたものを、おうちの人や学校の先生からメールや手紙で石川県庁に送ってください。
メール:Noto@pref.ishikawa.Lg.jp(全て小文字にしてください。迷惑メール対策です。)
あて先:〒920-8580 石川県庁8階 空港企画課 能登空港担当係 
テレビやネットのニュースで見たり、 大人の人の話で聞いたりしたことがある人もいるんじゃないかな。
じしんは、日本中いつどこでおこるかわからないということだね。 大きなじしんがおきたら、 町にどんなひがいがあるんだろう。