季節限定 フォトジェニックな景色

この時期にしか見られない、スペシャル感いっぱいの石川

旅の日程が、たまたまこの時期に重なったらラッキー。むしろこの時期に合わせて訪れる価値ありの、季節限定スポットです。季節の風物詩、花の名所、紅葉スポットやイベントも、毎月のように何かが起きる、それが石川県の魅力です。その中から特に写真映えのする季節限定の見どころをご紹介します。

寺島蔵人邸跡のドウダンツツジ

江戸中期に加賀藩に使えた中級武士、寺島蔵人の屋敷跡を金沢市指定史跡として保存公開されています。ここの庭園に植えられた樹齢300年を超えるドウダンツツジ、全国的にも類を見ない大きな枝振りが見事です。可憐な花が咲き乱れる春と、燃えるようなオレンジの紅葉が楽しめる秋、庭園はライトアップされ、寺島家の名品が特別展示されます。年2回のイベントを楽しみにしている金沢人は多いのです。

河北潟干拓地ひまわり村

35万本のひまわりが一斉に花開く7月下旬から8月上旬までが見頃です。太陽に顔を向ける背の高いひまわりも、2メートルほどの展望台に登ると、こちらを見上げている花々の顔を撮ることができます。太陽の花というイメージのひまわりですが、ここではシーズン中にライトアップが行われます。敷地の一角には「いこいのガーデンカフェ ブラウンスイス」があり、直営農場で飼育されているブラウンスイス牛の乳で作る濃厚なソフトクリームが人気です。

アメリカ楓(ふう)通り

どこを見ても秋色に染まる街で、とりわけ絵になる金沢の街路樹の紅葉スポットと言えばここ。鮮やかな深紅のアメリカ楓が、その色のまま道に落ちると、地面も赤く染まります。落ちたての葉っぱを集めて写真に撮っている人も見かけます。わずか200メートルほどの並木道ですが、この界隈は両側にレンガ造りの石川四高記念文化交流館としいのき迎賓館があり、つきあたりに玉泉院丸庭園があります。写真を撮りながら散歩するのが楽しい通りです(撮影時には車に注意してくださいね)。

白山市白峰・桑島の雪だるままつり

住民がひとり1個以上の雪だるまを作り、自分の家の軒先や道沿いに飾る冬のイベントです。可愛いもの、素朴なもの、凝ったもの。一体一体の雪だるまに個性があって、微笑ましくなります。夜になると一斉にキャンドルが灯され、幻想的な風景に一変。1月下旬から2月上旬、県内でも有数の豪雪地帯、白山市の白峰地区と桑島地区で別々に開催されます。住民たちが雪を積極的に楽しもうという思いから1990年に始まり、今では全国から人が訪れる石川の冬の風物詩となりました。