【石川県七尾美術館】長谷川等伯展 ~帰ってきた国宝・松林図屏風~ ※10/16(木)をもって終了しました
能登唯一の総合美術館「石川県七尾美術館」。能登にゆかりのある作品を中心に、優れた作品を展示しています。
令和6年能登半島地震の影響で休館していましたが、令和7年9月20日(土)から営業が再開されます。
同時に開館30周年記念・震災復興祈念として、「長谷川等伯展 ~帰ってきた国宝・松林図屏風~」も開催されます。
※長谷川等伯展は10/16(木)をもって終了しました
9/20(土)営業再開!石川県七尾美術館とは?
ドーム型の七つの屋根が特徴的な美術館。能登にゆかりのあるものを中心に優れた作品を展示しています。
平成7年にオープンして以来、開かれた美術館を目指し、アートホールやティールーム、市民ギャラリーなども備えた、能登地区唯一の総合美術館として愛されています。
令和6年能登半島地震により休館していましたが、令和7年9月20日(土)より、営業が再開しています。
七尾出身の日本を代表する画家・長谷川等伯
日本を代表する画家、「長谷川等伯(はせがわ とうはく)」をご存知でしょうか? 1539年に能登七尾(今の石川県七尾市)に生まれ、33歳頃まで七尾で暮らしていました。現在確認される作品は80点余りで、その多くが重要文化財に、一部は国宝に指定されています。
安土桃山時代~江戸時代初期に活躍し、豊臣秀吉、千利休らに重用されたと言われています。千利休には京都の名刹・大徳寺三門の天井画と柱絵の制作を依頼され、同寺の塔頭三玄院では、水墨障壁画『山水図襖』(※重要文化財)も描いています。また、豊臣秀吉が建立した菩提寺・祥雲寺(現・智積院)の障壁画『楓図』『桜図』(※国宝)も制作しています。
代表作『松林図屏風』も国宝に指定されていますが、記録が残されておらず、正確な制作年や経緯など謎が多い作品です。生まれ育った能登の松林風景が影響しているとの説もあるそうですよ。
楓図・桜図
楓図・桜図はともに京都市東山七条にある真言宗智山派の総本山・智積院(ちしゃくいん)に収蔵されています。
令和5年4月4日に開館した展示収蔵庫の宝物館において、約8万点の収蔵品(宝物や高僧の著作など貴重な古文書)とともに展示されています。※拝観時間・拝観料等は公式サイトをご確認ください。
また、令和7年9月には「綴プロジェクト」 によって製作された「楓図」の複製画が七尾市に寄贈されました。本物と見紛うばかりの完成度の高さです。 七尾美術館での展覧会や小中学校などの鑑賞学習に活用されます。
※画像は七尾美術館HPより
等伯最高傑作!国宝・松林図屏風が20年ぶりに七尾美術館へ!
※長谷川等伯展は10/16(木)をもって終了しました。
開館30周年記念・震災復興祈念【長谷川等伯展~帰ってきた国宝・松林図屏風~】が開催されます!
七尾美術館では、毎年シリーズで「長谷川等伯展」が開催されており、今回で29回目となります。今回は記念すべき開館30年に合わせ、日本水墨画の最高傑作である「松林図屏風」が20年ぶりに七尾で公開される運びとなりました。大地震の中で奇跡的に救出された作品や被災寺院所蔵の能登時代作品も加わり、19点が公開される豪華な展覧会となっています。
【開催期間】令和7年9月20日(土)~10月16日(木) ※休館日:9/30(火)、10/7(火)、10/14(火)
【開館時間】午前9時~午後5時(入館は4時半まで)
【観覧料】 一般1,000円、大学生350円、高校生以下無料 ※団体料金・前売り料金設定あり
関連資料
松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)
長谷川等伯の代表作。国宝で、普段は東京国立博物館に所蔵されています。等伯はこの作品で、日本の湿った大気を感じさせる墨一色の松林を生み出しました。日本の水墨画の最高峰とも言われています。
描かれている松林だけではなく、周りの見えない冷たい空気や光も感じられる作品です。
※画像は七尾美術館HPより
全19点!他にも貴重な作品を見ることができます
今回の長谷川等伯展では、全国の所蔵先の協力のもと、貴重な作品が多数集まっています。
19点の公開作品のうち、国指定重要文化財に指定されている一部をご紹介します。この機会に是非ご自身の目で実物をご覧になってみてくださいね。
山水図襖
模様のある襖に描いている珍しい作品で、国重要文化財に指定されています。等伯が51歳の頃に三玄院の襖に勝手に描いたと言われています。普段は京都市東山区にある高円寺・圓徳院(えんとくいん)で展示されています。
2010年には、NPO法人京都文化協会と株式会社Canonによるデジタル技術と伝統工芸の技を用いて文化財の保存に取り組む「文化財未来継承プロジェクト」の一環の「綴プロジェクト」により、高精細複製品が製作されました。
※画像は七尾美術館の許可を得て撮影したものです。
老松図襖
京都市・南禅寺の塔頭、金地院の書院を飾る襖絵で、普段は金地院に所蔵されています。
桃山時代、松林図屏風と同時期に、襖6面に描かれた墨画です。2013年6月に国の重要文化財に指定されました。
今回の展示会で七尾では初めての公開となります。6面揃っての展示は非常に珍しいそうです。
※画像は七尾美術館の許可を得て撮影したものです。
禅宗祖師図襖
慶長7年(1602年)に、老松図襖と同様の京都市・南禅寺において、天授庵の襖に描かれました。等伯が64歳のころの作品です。
16面の襖に、「船子來山」「五祖栽薑」「六祖挾担」「趙州頭戴草鞋」「南泉斬猫」「懶さんわい芋」の禅機が描かれ、今回は「懶さんわい芋」の2面が展示されています。
※画像は七尾美術館HPより
波濤図(はとうず)
水墨画としては斬新な、金箔で雲と霞、水墨で波と岩を表現した作品で、鋭く突き立つ岩に激突しながら渦巻く波は迫力に満ちあふれています。金と墨のコントラストも相まり、いかにも桃山時代らしいダイナミックな作品です。
京都・禅林寺に所蔵される重要文化財で、(※普段は非公開)かつては禅林寺釈迦堂内の襖12面に描かれていたものを12幅の掛け軸に改装し、今回はそのうち5面が展示されています。
※画像は七尾美術館の許可を得て撮影したものです。
展覧会がもっと楽しくなる!等伯にちなんだお土産など合わせて回りたいスポット5選!
七尾美術館と合わせて楽しめる、七尾のおすすめスポットを紹介します!長谷川等伯にちなんだものがたくさんあり、お土産にもおすすめですよ!等伯の世界にどっぷり浸りましょう...!
◆お菓子処 花月/御菓子処 花月翠適庵
等伯がモデルの七尾市マスコットキャラクター「とうはくん」をモチーフにした「とうはくんさぶれ」、松林図屛風をイメージした和菓子「松林」、「等伯最中」がおすすめです。明治創業の歴史ある和菓子屋で、名物の「袖ケ濱」は、過去に天皇・皇后両陛下に献上されています。広い店内には他にも素敵なお菓子がたくさん!
七尾美術館からは、本店の「お菓子処 花月」まで車で約5分、「御菓子処 花月翠適庵」まで約3分。
公式HPはこちら



◆御菓子司 十三屋(とみや)
定番の和菓子や洋菓子はもちろん、季節の和菓子や能登地域の銘菓まで、様々な商品が売られています。等伯にちなみ、松林図屛風を表現した上生菓子「松林図屛風」(※予約制)があります。お抹茶と一緒に楽しむこともできますよ。
七尾美術館から車で約5分。
公式HPはこちら


◆高澤ろうそく店
石川県内唯一の和ろうそく店。等伯が生きた当時の製法で作られた「ろうそく等伯」は、能登の松林の形や霧に包まれた雰囲気が「松林図屛風」をイメージさせます。「長谷川等伯が少年時代に見た、七尾の海辺に立つ松林を吹き抜ける風」 を表現したお香「等伯香」もおすすめですよ。
現在は仮店舗で営業しており、七尾美術館からは車で約4分。
公式HPはこちら


◆長谷川等伯像「青雲」
JR七尾駅前には長谷川等伯像「青雲」があります。京都に旅立つ等伯を、七尾市出身の彫刻家である田中太郎が表現した作品です。京都の本法寺本堂前にも同じ像が置かれているんですよ。記念に写真撮影してみては?

◆寿し一(すしかず)
七尾の海で採れた新鮮なお魚を丁寧に捌いた、絶品の能登前寿司が堪能できます。県木(あて・ひのき)であしらわれたとても落ち着く店内では、大将と女将さんの等伯好きを随所から感じることができます。展示会前後の食事にぴったりですよ。タイミングがよければ等伯ファンの女将さんとの等伯トークを楽しめるかも...?

※引用画像は全て公式HP等より
七尾美術館へのアクセス方法
◆お車でのアクセス
のと里山空港から約45分(「のと里山街道」のと里山空港IC-徳田大津JCT、徳田大津JCTより約15分)
その他方面からは、「能越自動車道」七尾城山IC または 七尾IC より約10分
◆公共交通機関(JR七尾駅からのアクセス)
徒歩:約20分
タクシー:約5分
市内巡回バス「まりん号」:JR七尾駅前「ミナ.クル」バス停から「七尾美術館前」下車(順回り約8分・逆回り約14分、1日各8便)
ななおコミュニティバス「ぐるっと7」:JR七尾駅前5番乗り場から「小丸山台1丁目」下車(西コース約10分、1日4便)
※詳細・運行状況は最新のものをお確かめください。