SAMURAI PASSPORTを使ってきた!


3376ビュー 2022.04.28投稿

“SAMURAI PASSPORT”をご存知ですか?

みなさ~ん、金沢の城下町文化を満喫するための、お得で便利なフリーパスをご存じですか?
その名も「SAMURAI PASSPORT(サムライパスポート)」!
このパスポートを持っていれば、長町武家屋敷跡から金沢城公園、兼六園、本多の森公園に至る「加賀百万石回遊ルート」にある対象の文化施設「12施設」に「1,000円で2日間何度でも」入場できるんです!
施設入館料が通常100円~550円なので、入場すればするほどお得に!また、パスポートの提示だけで入場できるのでラクチンです♪
 今回は、「SAMURAI PASSPORT」を使って入場できる施設を巡るルートをご紹介いたします!

城下町のシンボル「石川四高記念文化交流館」へ

はじめに、いしかわ四高記念公園内にある落ち着いた佇まいの建物「石川四高記念文化交流館」に行きました!明治26年(1893)から約60年間、旧制高等学校(中学校)として使用された、旧四高の校舎を利用した赤レンガのモダンな建物です!四高と四高生を育んだ風土と時代、歴史と伝統を伝える展示に加え、旧四高の教室を多目的に利用できる「石川四高記念館」と石川県ゆかりの文学者の資料を展示する「石川近代文学館」によって構成されています。
「石川四高記念館」は無料で入場でき、4つの展示室が用意されています。「四高展示室」では、四高及び四高生の開校からの歴史が展示されています。当時使用されていた制服など貴重な資料が揃っており、当時の学生生活の様子が分かります!
また休憩室には、当時の学生たちが耳を傾けた蓄音器が展示されていました♪
「石川近代文学館」では、石川県ゆかりの作家が、著書・自筆原稿・愛蔵品などとともに紹介されていました。
 
両ミュージアムとも展示室での写真撮影は禁止されていますが、廊下や階段などの館内の雰囲気を撮影することはOKです。天井の高い廊下から、誇りと伝統を感じました。

石川四高記念文化交流館

〒920-0962 石川県金沢市広坂2-2-5
料金
【石川四高記念館】無料
【石川近代文学館】一般 370円(団体 290円)、大学生 290円(団体 230円)、高校生以下無料(特別展示中は、料金が変更となる場合があります) 
※団体は20名以上
営業時間
【多目的利用室・レトロ体験室】9:00~21:00
【展示室】9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日
年末年始(12/29~1/3)
※展示入替等で休館する場合あり

能楽の世界「金沢能楽美術館」へ

次に、広坂にある「金沢能楽美術館」に行きました!
藩政期から歴代藩主が能楽を愛好し、庶民にも勧めたことから、金沢は能楽が盛んなまちとなりました。その伝統は、現在も金沢市の無形文化財「加賀宝生」に受け継がれています。

★金沢の能楽は「加賀宝生」と呼ばれています。これは、能楽の5つの流派である金春流、金剛流、宝生流、観世流、喜多流の中で、5代藩主の前田綱紀が「宝生流」を採用したことから、「加賀宝生」と呼ばれるようになったそうです。

ここ「金沢能楽美術館」では、この「加賀宝生」に伝わる貴重な能面や能装束が展示されています。
また、「能面・能装束体験コーナー」では、予約なしで着装体験ができるので、人気写真スポットになっています!
(コロナウイルス感染予防のため、能面・能装束の着装体験は、令和4年3月現在休止中です。)

また、親子でくつろいで絵本を楽しめる「能・狂言絵本コーナー」などもあり、能楽初心者さんでも楽しんで学べる工夫がたくさんありました♪

金沢能楽美術館

〒920-0962 石川県金沢市広坂1-2-25
【料金】
一般310円、団体(20人以上)260円、65才以上210円(祝日無料)、高校生以下無料
【営業時間】
10:00~18:00(入館は17:30まで)
【定休日】
月曜日(休日の場合はその翌平日)、年末年始※展示替などで休館することがあります。

お昼ご飯は、地元の飲食店に詳しい前田さんに教えてもらい、能楽美術館近くにあるカレー屋さん「金澤ななほしカレー」へ♪

金沢の有名なご当地グルメといえば、「金沢カレー」。
そんな「金沢カレー」に、さらに金沢らしさというイメージを取り入れ、先進的でちょっと女性的なこの「金澤カレー」が完成しました。

人気のカレーセットは、カレーとスープ、ピクルス、デザートのセット。カレーとトッピングを2種類ずつ選べます!
カレーは、6種類の中から選ぶのですが、どの組み合わせにしようかとても迷いました。
女性人気が高いのは「豆カレー」だそうです♪トッピングも選べるなんて嬉しいですよね!

 

石川の歴史と文化を知る「石川県立歴史博物館」へ

次に向かったのは「石川県立歴史博物館」!
「石川県立歴史博物館」は、石川の古代から近代までの歴史と文化を知ることができます。この建物は明治の終わりから大正の初めにかけて陸軍兵器庫として建てられ、戦後は金沢美術工芸大学の校舎となった後、1986年に博物館として生まれ変わりました。1990年には歴史的建造物の保存と再利用が評価され、国の重要文化財に指定されています。

 
なんと当館には、約17万点あまりの所蔵品があります!これらの所蔵品を、文化財保護のため、展示替えをしながら公開しているそうです。
展示品以外にも、加賀藩の大名行列を映像・人形で楽しく学べるコーナーや、石川県のお祭りを大型3面スクリーンで体感できるコーナーなど、体験・参加型の展示が多くあります!
フリー(無料)ゾーンも新設され、お子さんでも楽しく体験できるようなコーナーも充実しています。また、ミュージアムショップでは、「金沢城二の丸絵図」や「金沢城下図屏風」を購入することもできます。歴史好きさんは必見です!

石川県立歴史博物館(いしかわ赤レンガミュージアム)

〒920-0963 石川県金沢市出羽町3-1
【料金】
 常設展:一般300円(団体240円)、大学生 240円(団体190円)、65歳以上240円、高校生以下無料
 ※団体は20名以上
 加賀本多博物館との共通券:一般500円、大学生400円、高校生以下無料
 ※特別展は別途料金 常設展と特別展のセット料金もあり
【営業時間】
 9:00~17:00(展示室への入室は16:30まで)
【定休日】
 年末年始、資料の展示替・整理期間

地元色に溢れた美術館「石川県立美術館」へ

最後に訪れたのは、出羽町にある「石川県立美術館」です!
国宝をはじめ、石川県が誇る名品を展示しています。古九谷や、加賀藩前田家伝来の文化財、石川県ゆかりの芸術院会員や人間国宝の絵画・彫刻・工芸など、古美術から現代まで、石川県ならではの美術工芸品を幅広くご覧いただけます。
 
展示には、コレクション展(前田育徳会尊經閣文庫分館・第1~6展示室)と、企画展(第7~9展示室)があります。
「コレクション展」は所蔵品を中心とした展示です。第1展示室は野々村仁清《色絵雉香炉(いろえきじこうろ)》(国宝)、《色絵雌雉香炉》(重要文化財)を常設展示しています。常設展示なので、いつ訪れても鑑賞することができます。石川県内には2つしかない「国宝」が、1点常設されているので、石川県立美術館に足を運ぶ際は必見です!
第2~6展示室と前田育徳会尊經閣文庫分館では、1~2ヶ月おきに作品を入れ替えて展示をしているそうです。
「企画展」はテーマに沿って、外部からも作品をお借りして行う規模の大きな展示で、年に3回程度開催しているそうです。
 
また、1階エントランスホールには、七尾市出身のパティシエ・辻口博啓氏がプロデュースするカフェが併設されていて、地元食材をたっぷり使ったスイーツが味わえます。

石川県立美術館

〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
【料金】
 一般 370円、大学生 290円、高校生以下無料、65歳以上290円
 ※企画展は別途料金
身体障がい者手帳又は療育手帳又は精神障がい者保健福祉手帳を所持する方及びその付添者(県内外を問わず)※付添者は原則1人まで コレクション展:無料、企画展:無料(※例外あり)
【営業時間】
 9:30~18:00(入場は17:30まで)
 ※[カフェ]ルミュゼドゥアッシュKANAZAWAは10:00~19:00
【定休日】
 展示室:展示替期間中と年末年始
 ※[カフェ] ルミュゼドゥアッシュKANAZAWAは無休