和カフェ&絶景&アクセサリー作り体験。山代温泉で美しい和モダンに触れる小粋な旅へ!


229ビュー 2023.04.25投稿
ほっと石川旅ねっと体験ライターの椎木です。
今回は、石川県加賀市にある古き良き歴史の匂いがする温泉郷・山代温泉へと行ってまいりました。
食、建築そして温泉。
全てが和の美意識に彩られたこの街で体験旅をすれば、ひと味違う思い出と写真が残るはず。
これから山代温泉へ行く方は是非ご一読ください。

老舗畳店で和服にも洋服にも似合うオリジナルアクセサリーを作っちゃおう!

温泉といえば旅館!旅館といえば畳!畳大好き!となるかならないか別として、温泉旅館に欠かせないのが美しい畳。畳のい草の匂いは、日本人の郷愁を誘いますよね。
山代温泉内外の旅館などの畳を作り続けて120年余。その長い伝統を持ちながら、畳に新しい価値やスタイルを芽吹かせているのが『やまや畳店』さんです。
こちらでは、畳縁の柄でかわいいオリジナルアクセサリーをとっても簡単に作ることができます。
お店の看板。これが目印です。総湯がある山代温泉中心部から車で3分ほどの距離なので、もちろん徒歩でも行けます。
い草の良い香りと、工場から聞こえる作業音。そういえば畳店に入るのは人生で初めてです。
1階受付には、畳グッズがずらり。ほどよく個性的で可愛らしくなるのが和柄の良さですが、畳縁に使われるデザインを活かしていると思うと、これまた特別感があります。
今回は、妻と5歳の長男がひとつずつ好きなものを選んで作ることに。悩んだ末、2人ともヘアゴムを作ることに決めました。

長男は東京にいる彼女にプレゼントすると言っています。同じ男として誇らしい。
と思ったら。2階のお部屋に移動し、いざデザインを選ぶという段になって、ミニ畳を見て閃いた様子。「この上にウルトラマンの人形を飾ったらかっこいいのではないか」と。

ということで、長男は彼女へのプレゼントをやめて自分のためにミニ畳を作ることにしました。
何はともあれ、ヘアゴムにしろミニ畳にしろ、デザインは幾多ある畳縁の布から選びます。
これがスタートであり、最大の山場です!
あの名作漫画の市松模様をはじめとした伝統的な和柄だけじゃなく、ポップな洋柄もあって選ぶのが楽しい!
体験にかかる時間は約30分。でもデザイン選びにかける時間が人それぞれ!」とのこと。確かに、ここで悩む人は多いでしょうね。
妻も長男もなんとかデザインを決めて、製作に移ります。
長男のデザインはなんと北陸新幹線!ここでしかお目にかかれないオリジナルデザインだそうです。
工程については、写真をみてもらうと分かりやすいと思います。
園児の息子でも親が少し手伝えばできるくらい、簡単です。
これをこうやって…
こんな感じでチョキチョキしたりして…
こうトントン叩いたりして…
あっという間に完成です。どうでしょう。ヘアゴムのデザインかわいいと思いませんか?これも畳縁の柄なんです。
かかった時間は本当に30分ほど。こんなにお手軽にかわいいオリジナルアクセサリーが作れるところは意外と貴重です。息子たちも大満足でした!

やまや畳店

【住所】石川県加賀市山代温泉山背台2-11-1
【電話番号】0120-76-2046
【営業時間】9:00〜18:00
【駐車場】約10台

《畳縁リボンアクセサリー製作体験》
【体験料金】850円〜1,000円
《畳縁小物制作体験》
【体験料金】550円〜1,000円
《ミニ畳製造体験》
【体験料金】1,650円〜3,300円

【体験時間】10:00~16:00 約30分 ※要予約
【体験期間】通年
 ››じゃらん遊び・体験予約はこちら
 ››やまや畳店 公式サイトはこちら

山代温泉街の中心の洗練された美・和カフェへ!

そろそろ美味しいデザートでも食べながら、ひと休みしましょう!
食べて美味しい、撮って美しい和カフェが山代温泉の中心にあります。
その名も『べんがらや』!
店内に入ると、目の前にはおしゃれなギャラリーが。素敵な九谷焼きの器などがセレクトされていて、ついつい財布の紐がゆるみそうになります。
 
ギャラリーに立ち寄るだけでも十分楽しめますが、是非カフェの方でお食事やデザートを堪能してください。
奥のカフェ席から見た店内の様子です。什器などは綺麗なアンティーク家具が使われていますが、絶妙にモダン。凜とした雰囲気があって、何気なくシャッターを切るだけでも楽しいです。
今回いただくのは通称「加賀パフェ」。そもそもパフェなんて食べるのは久しぶりですが、べんがらやのパフェはすごいです。温泉旅館「葉渡莉」の料理長が監修し、加賀の野菜をふんだんに使用しているということで、見るからに贅沢!
ブロッコリーの南瓜のアイスの上にはチョコクランチとプチトマトのシロップ漬け、加賀味噌とメープルシロップ漬けクリームチーズ、温泉たまごのシロップ漬け、小松菜とさつま芋のスポンジケーキ、はちみつ生クリーム、生姜の甘酒ジュレ等々…もう食べる前からどんなに美味しいだろうと妄想が膨らんで仕方がありません。
 
パフェの醍醐味は味の変化とマリアージュ。大容量のパフェにありがちなのは、味は変化すれどずっと甘すぎて後半飽きてくるという事態ですが、べんがらやの加賀パフェはいつどこにスプーンを入れても、常に上品かつフレッシュな味わい。控えめに言って絶品です。
 
なお、子どもたちには「加賀棒茶プリン」を。子どもには少し贅沢なデザートですが、たまにするちょっとした贅沢が心を軽くする。そう思えばいいんです。
妻が思わず唸った一口目。この後、あっという間に完食していました。
この恍惚の表情を見てください。加賀棒茶プリンを食した次男です。
食後はパフェと一緒についてくるお茶をゆっくりいただきます…。ちなみにメニューにはおひつ膳などのご飯もあるので、ランチやディナーなど時間を変えて再訪したいと思いました。

山代温泉中心部でお食事したり、ひと休みするときには、是非「べんがらや」で至福の時間をお過ごしください。

べんがらや

【住所】石川県加賀市山代温泉温泉通り59
【電話番号】076-176-4393
【営業時間】11:30~14:00(L.O.13:30)、18:00~20:30(L.O.20:00)
※金土日のみ、カフェタイム14:00~18:00も営業
【定休日】水曜(祝日の場合は翌日)
【駐車場】約10台
 ››べんがらや 公式サイトはこちら
 ››べんがらやのInstagramはこちら

穴場フォトスポット!?木造螺旋展望台『萬松園栄螺堂』

最後に訪れたのは、山代温泉街から少し山を登った先にある『萬松園』。山代温泉総湯がある中心地から車でたった3分ほどです。自然遊歩道があるなど、少し長めの散歩コースには丁度良い場所ですが、そこに栄螺(さざえ)堂という展望台があります。
さざえの殻を伏したような外観からその名を付けられたようです。山代温泉ではアイコニックな建築として知られていますが、少し山の方へ登ることもあって、観光客も少なく穴場的な場所
しかし侮ることなかれ。展望台からの眺めもさることながら、特に私のように人が少ない場所で写真を撮ることに悦びを感じる人たちにとっては最高のフォトスポットかもしれません。
ここが回廊のはじまりです。最初は螺旋状のスロープで、上の方へ行くと途中から階段に変わります。子どもたちも変わった構造の建物に大ハマり。「なんだこれ!」と叫びながらさっそく登ったり降りたりを繰り返します。
 
姿形もさることながら、年輪を重ねた柱や木板が少し退廃的な香りを漂わせていて好みです。
妻とゆっくり登っていたら、子どもたちはもう降りてきました。展望台からの景色はどうだったのでしょう。
構造が生み出す独特な雰囲気、シャビーな時代感。このSNS時代にマッチした写真映えする場所ですが、他の観光客がいないのが不思議。やはりここ、穴場ですね。
最上階から見た山の景色です。良い天気とは言えませんでしたが、里山の風景はいつだって美しい。景色の抜けが良いと、白山連峰や日本海まで見渡せるようです。通り抜ける風が心地良い。
山代温泉を見下ろす。こうやって高いところから遠くを見れば、慌ただしい日常も遠く感じられたりするもの。だから私は、観光地などに来ると必ず高台に登ります。この『萬松園栄螺堂』も、悠々としたひとときに相応しい場所でした。
何度も言うのもどうかと思いますが、ここは穴場です。

萬松園栄螺堂(ばんしょうえん さざえどう)

【住所】石川県加賀市山代温泉萬松園
【問い合わせ】0761-77-1144(山代温泉観光協会)
【駐車場】5台
››萬松園栄螺堂の詳細はこちら

如何でしたでしょうか。
今回ご紹介した以外にも、山代温泉には魅力的なスポットがたくさんあります。加賀方面へ旅行の際は、この記事のことを思い出して参考にしていただければ幸いです。