白山市・鶴来観光|獅子吼高原でサクッとパラグライダー体験と絶品イタリアンを満喫


387ビュー 2023.03.27投稿
ほっと石川旅ねっと体験ライターの椎木です。
日本三霊山である「白山」のお膝元、白山市。
日本に数えるほどしかないジオパーク白山エリアは、遊べるスポットがいっぱいですが…
獅子吼高原をご存知ですか?標高650mの美しい高原です。
ハイキングするのも丁度良く、夜景を眺めるのも良いでしょう。
でも、やはりここではパラグライダーをするのが一番良いと思うんです。
その後は『もく遊りん』でランチして、『獅子ワールド館』に行けば、
他に類を見ない特別な高原デートプランはもう完成です。
少々強引な導入なのは承知していますが、きっと読み進めてもらえれば分かります。
というわけで、私たち夫婦の体験談をご紹介します!

サクッとパラグライダー!獅子吼高原の空へテイクオフ

さて、パラグライダーと言うとどういうイメージがあるでしょう。
風と一体化した優雅な自分を具体的に想像してみたりはしますが、
いざやるとなると意外とハードルが高いと感じるものです。
しかし、百聞は一見にしかず。
今回はパラグライダーと私たちとの距離感をぐんと近づけるため
『スカイ獅子吼パラグライダースクール』にやってきました。
パラグライダーは、私はもちろん妻も初体験。
今回は妻が「タンデムフライト」というプロのパイロットが一緒に飛んでくれる簡単・安心なフライトを体験します。
 
受付が終わったら、さっそく車で5分とかからないゴンドラ乗り場へ。
離陸場へはこのゴンドラに乗っていきます。
ちなみに、天気が良くても風が強すぎたり風向きが悪いとできないのがパラグライダー。
不安な方は事前にスクールへ連絡して聞いてみましょう。
少し緊張している様子の妻。ゴンドラから見えるキレイな景色を見て幾分か心を安らげています。
ゴンドラは片道500円。もちろん、とても良い景色なのでゴンドラに乗るだけでも十分に楽しめますよ。
普段、子育てに疲弊している妻ですから、きっとストレス発散になるはず!
ゴンドラを降りて、少し下った先に離陸場がありました。
この離陸場からの景色が抜群で、これから見る空からの絶景への期待で胸が膨らみます。
離陸場には、パラグライダー競技の元日本代表・松原校長がいました。
とても朗らかで優しい校長。妻がついつい弱気なところを見せると
「ハハ!ちょっとスリルがある、だから面白いんだよ」と勇気づけてくれました。
笑っています…何はともあれ、妻もリラックスできてきました。
この間もプロのパイロットの方が入念に準備をしてくれています。
崖っぷちまで行って、簡単な説明を受けています。
どうですかこの眺望。あまりに爽快で怖さを全く感じないのが不思議です。
いよいよテイクオフが近づいてきました。
全てインストラクターさんが手際よく準備してくれるので
飛ぶ人は空を楽しむ心の準備をしておくだけで良いのです。
さあ、妻が斜面を駆け出しました。妻が飛びます。
ちなみに、ゴンドラで山頂に着いてからここまでの所要時間は約15分ほど。
空を飛ぶというのにこんなに早いんです。
無事に飛び立った妻。眼下には広大な石川の景色。見ているだけで清々しい。
インストラクターさんが「あそこに見えるのは…」と教えてくださったりもします。
立山(富山県)や東尋坊(福井県)も見えたみたいですよ。
ここから約15分かけて麓のスクールへ着陸します。
タンデムフライトの体験コースは全体でたった1時間弱。ドラマ1話分です。
飛行中に特別に撮影したワンショット。
正直言って、この体験は写真で説明しきれるものではありません。
是非、ご自身の眼で身体で、体験してみてください。
妻が飛んでいる中、私は急いで着陸ポイントへ向かいます。
ゴンドラから撮影したこの写真の真ん中に、丸いサークルがあるのが分かりますか?
あれが着陸ポイントです。みなさんあの目印を最終目的地として、ゆっくり飛んで降りてくるのです。
丁度降りてきました。間に合った…!
着陸後、妻は「ほんっとに景色がキレイで気持ち良かった!」と満足気。
こんな素直な言葉にしかできない、得も言われぬ感動が空にはあるのでしょう。羨ましいです。
なお、スクールにはライセンス取得のためのコースもあり、早い人は数日で一人で飛べるようになるとのこと。
やったことがある人もない人も、是非挑戦してみてください!

スカイ獅子吼パラグライダースクール

【住所】石川県白山市八幡町109
【電話番号】076-273-2320
【営業時間】9:00〜17:00
【定休日】火曜、悪天候によるゴンドラ運休時等
【駐車場】約30台

《パラグライダータンデム体験》
【体験時間】約1時間 ※前日までに要予約
【体験料金】1人7,400円 
 ※別途保険料600円/人、ゴンドラの片道料金(大人500円、子供250円)
【体験期間】ゴンドラの運行期間に準ずる
 ※例年4月~11月中旬まで(2022年は11月23日が最終営業日)
 ››じゃらん遊び・体験予約はこちら
 ››スカイ獅子吼パラグライダースクール 公式サイトはこちら

木のぬくもりとともに味わう絶品イタリアン

「パラグライダーもしたし、少しお腹が減ってきた…」となるのは間違いないでしょう。
そんなときは『もく遊りん』へランチに行きましょう。
先程のゴンドラ乗り場に隣接しているので、車で5分とかかりません。
周囲の木々や草花の中に溶け込んだ建物。ここはさしずめヨーロッパの田舎町のよう
『もく遊りん』のコンセプトは「ライフスタイルファーム」ということで、
レストランである「食工房」のほか「木工房」という木製雑貨などが購入できるショップも併設されています。
「食工房」の店内は広く、独特な構造をしています。
1階部分に厨房と大きなテーブル、2階までは大きな螺旋状の階段があり、階段中に座席が配置されています。
2階の吹き抜けはカウンターが並び、大きくとられた窓から自然光が美しく店内を差しています。
素敵なお店への感度の高い女子たちも納得するであろう、文句なしに素敵なお店です。
レジの前には大きい黒板。かわいい木製雑貨が置かれています。
内装に限らずこういうところに細やかなセンスを感じます。このお店、只者ではない…
階段に並ぶ窓際のお席です。今日はこちらに座らせていただきました。外の景色もキレイです。
1階厨房です。気さくで男前な店主の鈴木さんが、テキパキと調理中。
その背後にはとんでもない存在感のピザ釜が。
本場イタリアから直輸入され20年以上使用されているとのこと。うーんやはり只者ではない。
釜でピッツァを焼いているところも見せてもらいました。かっこいいですね。
厳選された薪を使い釜で一気に焼き上げるというこだわりのピッツァ
絶対美味しいでしょう。早く食べたいっ!
数ある中から選んだピッツァは、バジルベースの「バジル・海の幸」。
香ばしくも柔らかい生地に魚介の旨味と絶妙な塩気。たまりません。
パスタはこちら。「オレンジ香る鶏もも肉ときのこのペペロンチーノ」。
タリアテッレ(平たい麺)が爽やかなソースに絡んで美味しいこと。
写真はシェアサイズですが、2人ならピッツァ1枚とこれでもうお腹いっぱいです。
妻からすると、パラグライダーの後にこんな素敵なお店で美味しいイタリアンを食べれるとはつゆ知らず。
満足度が表情からダダ漏れです。夫としても嬉しい限り。
テーブルに木製のかわいいゲームが置いてありました。
まだデザート中で恐れ入りますが、妻とやってみました。
子ども椅子もたくさん用意されているので、ファミリーにも優しいお店です。
木のぬくもりいっぱいの店内で、美味しい食事と心地よい時間をいただきました。絶対また来ます。

もく遊りん 食工房

【住所】石川県白山市八幡町リ1-6
【電話番号】076-273-9501
【営業時間】11:00~15:30(L.O.14:30)、17:00~21:00(L.O.20:00)
      土日祝11:00~16:00(L.O.15:00)、17:00~21:00(L.O.20:00)
【定休日】火曜(祝日の場合は翌日)
【駐車場】約50台
 ››もく遊りん食工房 公式サイトはこちら
 ››もく遊りんのInstagramはこちら

これはもはやパワースポット!? 獅子頭だらけの異世界空間

ランチの後は、もう一ヵ所くらいどこか立ち寄りたくなりますよね。
そうとなれば、こちらもゴンドラ乗り場に隣接する『獅子ワールド館』はいかがでしょう。
獅子吼高原にあるこの施設。簡単に言えば「色んな獅子が見物できる」のですが、
そもそも鶴来地区は獅子頭の生産地としても有名です。
日本はもちろん世界中の獅子を集めてみた結果、このようなアバンギャルドな施設ができあがったようです。
なんだかお手軽で面白そうな…施設と油断するなかれ。
いやそれはそうなのですが、まずこの建物自体がとてもアーティスティックな木造建築になっていて、思っていたのと少し趣が違います。
個性的な建物とキレイな景色が調和しつつ、内部には世界中の獅子頭が鎮座しているという既存の概念を打ち砕くパラダイムシフト。
「どうしても獅子頭が見たくて…」と思ってやって来る人は現実にはあまりいないと思いますが、パラグライダーやドライブのついでに迷い込むにはうってつけです。
中は一体どうなっているのか。それでは、潜り込んでみましょう。
1階入り口には早速売店がありました。
奥には獅子頭が完成するまでの経過が分かる作例などが置かれています。
こうやって作るのか…ということを念頭に置いて
メインフロアである2階の巨大な獅子頭たちを見るとまた違いますよ。
2階に上がると、妻からは「えっ!すごいよこれ!」と悲鳴にも似た感嘆の声が。
まず目を引くのは、この巨大な2頭の獅子頭。日本一大きいという夫婦獅子です。
とにかくデカい…写真でその大きさが伝わりにくいのが口惜しいですが、これを1本の巨木から彫ったというのですから、その想像力と技術力に感動です。
獅子頭の獅子は想像上の生き物で、その国々によって様々な由来があるようです。
いわゆる聖獣として崇められたり、権威性と結びついたり、色んな歴史を背景として、多種多様なデザインの獅子が文化として生まれてきました。
例えば、写真はインドネシアのバロンという獅子です。獅子というにはあまりにも異形。
妻は早速、子どもたちに写真を見せて「悪いことしたらバロン来るよ」と言ってました。
こちらは日本は熊本の獅子頭。日本国内でも地方によって結構デザインが違うんです。
それにしてもこの建物、秀逸なデザインで光の入り方がとてもキレイです。
日本の伝統工芸としての獅子頭。そして各国のエキゾチックな獅子たち。
そんな空想と非現実が混ざり合った異空間にあなたも足を踏み入れてみてください。
見方を変えれば、ここはもはやパワースポットです。

獅子ワールド館

【住所】石川県白山市八幡町リ110
【電話番号】076-273-8449
【営業時間】10:00~16:30
【定休日】火曜(12月~3月は火・金曜)、年末年始
【駐車場】約250台
 ››獅子ワールド館 の公式サイトはこちら

さて、これで今回の体験旅はおしまいです。
皆さんも獅子吼高原でのパラグライダー体験旅を楽しんでみてください!忘れられない経験になりますよ。