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一本杉通り商店街と花嫁のれんの旅

2014-12-01

七尾市

一本杉通り商店街

 

こんにちは、かがやきコンシェルジュです。

先々月、来年10月よりJR七尾線で走る観光列車の名称が『花嫁のれん号』に決まりました。

突然ですがブログをご覧の皆さんはこの『花嫁のれん』という言葉は聞いたことはありますか?

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 花嫁のれんとは幕末から明治時代初期の頃より加賀藩の庶民に伝わる嫁入り道具のひとつで、多くは絹で作られ加賀友禅の技法が用いられています。

花嫁は嫁入りのときに花嫁のれんを持参し嫁ぎ先の家の仏間の入口に掛けて使います。(逆に婿入りの場合は花婿のれんになります)

嫁ぎ先の玄関で花嫁は実家と嫁ぎ先の水を半分ずつ混ぜて飲み干して杯を割り(合わせ水の儀式)、実家の紋を入れた花嫁のれんをくぐって婚家の仏前に手を合わせお参りをしてから結婚式を始める というのが伝統的な流れです。

通常のれんは結婚式が終わるとその後使うことはほとんどありません。

 

七尾市にはこの花嫁のれんと関係が深い一本杉通り商店街という場所があります。

この商店街と花嫁のれんはどんな関係があるのか・・・今回はその一本杉通り商店街へ行ってきました!

金沢市から七尾市内までは車で約1時間15分、電車で約1時間30分です。

 

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こちらが一本杉通り商店街です。

能登のお土産がそろう能登食祭市場から徒歩約10分。七尾駅からだと徒歩7分ほどです。

商店街の入口には仙対橋(せんたいきょう)という赤い小さな橋がかかっています。

長さ450mの通りで、大型バスも通ることができる広い通りであることも特徴のひとつです。

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またこのマークのあるお店では商店街の方の話を直接聞くことができる「語り部」という取り組みがあることでも知られています(現在は27か所に設置)

実際にお話を聞きにいってみましょう~

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まず訪れたのは『北島屋茶店』

こちらでは一本杉通りについて様々なお話をお伺いできました。

一本杉通り商店街の広い通りは昭和40年頃まで国道でたくさんの方が行き交っていました。

しかし、周りに大きな商業施設ができたこともあり、商店街を行き交う人も次第に減っていってしまったそうです。

「元気な町づくりをしよう!」 とまず行ったのは国登録有形文化財への申請でした。

現在一本杉通りには5軒の国登録有形文化財があります。それぞれの時代の面影を残す建物は現在も住居やお店として活躍しています。

またそれぞれの家で出るゴミの重さを測り、分別やリサイクルを行って家庭から出るごみをできるだけ少なくするなど町全体で美化を続けていることもお話していただけました。

この通りが綺麗なのはこの取り組みもあったからなんですね^^

そして花嫁のれんの話、こちらは商店街の女将さんたちが中心となって10年ほど前に自宅に眠っていた花嫁のれんを4月29日から母の日にかけてお店の中に飾り付けたことが始まりでこの企画は大変好評で現在も続けられています。

今年第十一回では約170点ののれんが期間中飾られ、通り全体を華やかに彩りました。

楽しいお話の後にはお茶挽き体験もさせていただきました(1人につき500円)

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石臼を回して挽きたての抹茶をお店オリジナルの大豆飴(きな粉と水あめで作られたお菓子)にかけていただき、抹茶も自分で立てて飲むことができます。お手前を知らなくてもコツを教えてくれるので安心ですよ。

石臼は小さいながらも結構重みがありました。

でも挽くほど香るお茶の匂いや挽く音(松風というそうです)は実際に体験してみないとわかりませんね^w^))

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次に訪れたのは『鳥居醤油店』 大正時代創業の歴史ある醤油店です。

こちらで販売されている商品は材料に能登のものを使い、製造から瓶づめやラベル貼りまでほぼすべて手作業で行われています。

これは醤油の味を通してお客様に作り手の思いをより感じてもらえるように、という女将さんのこだわりだそうです。

また普段のれん展以外ではなかなか見ることのできないこちらのお店の花嫁のれんを特別に拝見することができました!

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のれんひとつひとつには花嫁の思い、そして両親の思いのつまった暖かいエピソードがあり、描かれている絵にもちゃんと意味があります。

絵も作られた時期によってデザインが違うのも面白いですね。絵だけでなく、思い出の着物を使って作られた花嫁のれんもありました。

 

また10月より鳥居醤油さんの醤油を使ったチーズケーキ「お嫁ちゃん」の販売も行っています(1つ250円)

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大人気ですぐ売り切れちゃうので購入はお早めに!

 

花嫁のれんと町の関係を勉強できたので、次は実際に花嫁のれんを体験しに行きました。

実は10月より新たな企画として『しるべ蔵』では実際に花嫁姿で花嫁のれんをくぐる体験を行っています。

しるべ蔵は一本杉通り商店街入り口近くにある蔵造りの建物です。

料金は着付けと貸衣装代含めて1回2000円です。 

女性は白無垢・色内掛の2種類から選ぶことができます。今回は色内掛を選びました。

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服の上から着付けをするのでお手軽。。足袋を履き、最後にかつらをかぶせて大体15分くらいで完成です。

着物を羽織るとなんだか気持ちもシャンとする感じがしました。

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・・・しかし慣れない着物の重みもあってのれんをくぐるのにも一苦労;;ちょっとぎこちない?^^; でも貴重な体験ができました!

体験後にはその場で撮影した写真も頂けます。

この体験はもちろん既婚・未婚問わずご利用いただけます。

観光の記念写真の他にも、結婚式の前撮りや銀婚式・金婚式などのお祝いに利用される方もいるそうです。男性用の袴もあるのでそろって撮影もできますよ^^

ほかには通り沿いにある花嫁のれん館などでものれんの常設展示をおこなっています。

 

また、一本杉通りの魅力はこれだけではありません。地元の特産品を扱うお店が多いのも特徴です。

 

『dining&gallery ICOU』

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もともと酒蔵だった築100年の建物をレストランにリニューアルしています。

能登の特産品を使ったメニューを提供しています。また2階はギャラリーになっていて様々な作家さんの作品を見ることができます。

この日のランチメニューから選んだのはこちらの定食とカレーです。 他にもピラフもありました。

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どちらもおいしく体にやさしいメニューでほっこりshine

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またビネガードリンクも種類豊富で迷ってしまうほど。

お湯割りやソーダ割りなどお好みのものを選んでどうぞ。

 

『高澤ろうそく店』

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能登で唯一和ろうそくを取り扱っているお店で「明かりを楽しむ」がモットー。

他ではなかなかお目にかかれないろうそくも多いです。

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特に人気のあるものは花の絵が描かれた『絵ろうそく』、『菜の花ろうそく』です。

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ろうそくは家でリラックスする為に購入する方も最近は増えているそうです。

大小さまざまなものが販売されていました。

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お店の2階はろうそく博物館もあります(自由にご覧いただけます)

 

今回この通りを巡ってみて特に感じられたことは「通りに住んでいる方の生活を感じることができた」ということ。

観光地!という大々的な宣伝などは行わずに、そのままの姿を見せているのがこの通りのいいところでまた来たいと思わせてくれているのかな、と。この通りだからこそ今日まで花嫁のれん展も愛され続けているんだと思いました。

気さくなご主人・女将さんばかりでそのやり取りをみているのもとても楽しかったです。

お店の数も多いので回っているとあっという間に時間がたってしまうのでぜひ半日~1日かけてじっくり回りたいですね。

 

来年の花嫁のれん展は

2015年4月29日(祝)~2015年5月10日(日)

の開催が決まっています。こちらもぜひお越しください(^ワ^)ノ

 

そして来年10月 花嫁のれん号運行の際もぜひ電車に乗って訪れてみてはいかがですか?

見た目の美しさ以上のストーリーがつまった「花嫁のれん」。お話を聞くことで、同じ女性としてじんわりくるものがあり、一層美しさを感じました(*^_^*)
花嫁のれんを使った結婚式は1度だけ参加したことはありましたが、自分でやってみると着慣れない着物でくぐるのはなかなか大変だということがわかりました。昔からの伝統を大切に守り続けている町の方々とお話することもとても貴重な体験ができました(^ワ^)
石川出身なのに、実は最近まで知らなかった「花嫁のれん」という習慣(>_<)商店街で地元の人と交流しながら、石川の伝統をきちんと知ることができてよかったです!

|投稿者: 雪 |カテゴリ: 能登 |投稿時刻: 04:10 |

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