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白山市-加賀の白山と水の文化

「霊峰白山が創る水の文化」

富士山、立山と並んで日本三名山の一つに数えられる白山。 717年、越の僧、泰澄によって開山されたとされる。
以来、霊峰白山は、都人にとっての憧憬の山となり、枕草子や万葉集、古今和歌集などで紹介されている。とりわけ白山から出ずる水により恵みを得ている白山麓や手取川扇状地の人々は、この山を女神にたとえ、古くから崇拝している。恵みの水は、信仰心をもたらし(祈る)、暮らしを支え(使う)、経済的な発展を生み(醸す)、山麓に霊峰より出ずる見事な水の文化を創り上げた。
「おかえり祭」で謡われている民謡「御酒(ごんしゅ)」、「かんこ踊り」、「ほうらい祭り」。これらすべては、白山よりもたらされる命の水や恵みに感謝する大切な行事であり、文化である。


「祈る、使う、醸す」

「祈る」。白山の山頂部には、白山の神座としての社殿が建ち、多くの人々が拝登にのぞんだ。9世紀前半には加賀、越前、美濃にはその拠点となる「馬場」が開かれ、ふもとに白山本宮(白山比馬場の中心として栄えた。 「使う」。手取川流域では七ヶ用水施設群などが建設され水を管理。これにより、3年に1度のペースで起きていた洪水被害と扇状地の水利環境が飛躍的に改善され、石川県下一の穀倉地帯となった。 「醸す」。扇状地に張り巡らされた水路は、この地に電力、木製品、水産加工食品など様々な産業を生み出した。その代表が、古くは室町時代の公家や豊臣秀吉にも献上された由緒あるお酒、白山菊酒である。

【七ヶ用水施設群】

安久濤ヶ淵の地下岩盤を貫き、7つの用水の取入口とした。 1903年に完成。

【白山菊酒蔵元】

白山の「水の恵み」を生かした伝統産業。その歴史は古く、室町時代から都人にも知られた銘酒。 現在は5つの蔵元が酒造りを営んでいる。

【白山比咩神社】

霊峰白山を御神体とする。
古より、加賀馬場の本宮とされ、国宝「剣 銘 吉光」を
はじめ、11件の国宝・重要文化財が伝わる。

【白峰林西寺 白山下山仏】

林西寺には、かつて白山山頂部で本地仏として祀られていた仏像9躰が安置される。

【白峰伝統的建造物群保存地区】

「ミンジャ」と呼ばれる元和年間に作られた生活用水網沿いに白峰独自の建築物が立ち並ぶ。