【著者プロフィル】元新聞記者。夫と娘の3人家族で、趣味はおいしいものを食べることと、バレエ、それにネイルサロンに通うこと。生まれは石川ではないのですが、よそから来た人の方が興味津々ってことありますよね。そんな私がイチオシする石川の情報をどうぞお楽しみに。 冬のコラムは全7回。今回は、第4回「能登杜氏と加賀菊酒」です。 |
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【著者プロフィル】元新聞記者。夫と娘の3人家族で、趣味はおいしいものを食べることと、バレエ、それにネイルサロンに通うこと。生まれは石川ではないのですが、よそから来た人の方が興味津々ってことありますよね。そんな私がイチオシする石川の情報をどうぞお楽しみに。 冬のコラムは全7回。今回は、第4回「能登杜氏と加賀菊酒」です。 |
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自慢の酒でうまさ競い合う酒蔵「能登杜氏と加賀菊酒」という言葉が示すように、高い技術力と恵まれた水に育まれた石川は、全国有数の酒どころです。蔵元は県内に広く分布し、その数は30を超えます。特に金沢では元禄期には160もの酒蔵があったと伝えられ、現在でも江戸時代の初期から続く伝統ある酒蔵が残っています。 「菊酒」の歴史は古く、豊臣秀吉が京都で催した花見の宴、後にいう「醍醐の花見」でふるまわれたのが、この「加賀菊酒」です。その菊酒にはいろんな話があります。一つは金沢を流れる犀川の源流にはたくさん菊が咲いていて、その菊からしたたり落ちる水が集まって川になるので、犀川は「菊川」と呼ばれたという伝承です。現在でも、河畔に「菊川」という町があります。 ![]() 白山の伏流水による禊ぎ場 似たような菊の伝承が、白山を源とする手取川でも残っていて、白山市にある5つの蔵元が「白山菊酒」の共通ブランドを作り、良質な日本酒の普及に取り組んでいます。 このほかに霊峰白山のご神体が「菊理媛(くくりひめ)」であることから、水源を白山麓にもつ犀川、手取川ともに「菊水」に関係があるという考え方もあります。 ![]() 白山菊酒 菊酒の歴史は古く、中国で9月9日の重陽の節句で菊の花をお酒に浮かべて飲み、不老長寿を願ったのが始まりとか。それが霊峰白山の豊かな伏流水と結びついて、「加賀菊酒」ブランドとして400年以上も前から知られてきたのでしょう。 能登にも蔵元がたくさんあります。生産の規模をそれほど大きくせず、それぞれの蔵元が土蔵で醸造し、能登の気候や風土が育む微妙な味わいが楽しめるいいお酒を作っています。能登は全国で酒造りに携わる「能登杜氏」の地元ですから、こだわりの酒になるのも当然といえるでしょう。 ![]() お祓いを受ける能登杜氏 能登杜氏たちによる能登杜氏組合では、百年以上も前から自分たちが全国の酒蔵で造った酒を持ち寄り「能登杜氏自醸清酒品評会」を開催しています。毎年4月、各府県や地元の酒蔵自慢の150~200銘柄が並び、普通酒、吟醸酒の2部門でうまさを競います。会場の珠洲商工会議所では一般の無料利き酒会もありますから、左党の方におすすめです。 ![]() 能登杜氏組合の品評会 最後に日本酒のおいしい飲み方ですが、「和らぎ水(やわらぎみず)」ってご存じですか。石川県酒造組合が全国に広めた名前です。洋酒でいえばチェイサー(追い水)。日本酒の合間に交互に飲めば、料理も酒も味が引き立ち、翌朝に酒も体に残らないのだとか。ちなみに石川県の1人当たり日本酒消費量は全国第3位。日本酒をこよなく愛する県民性がうかがえます。石川の銘酒は、この「和らぎ水」と一緒に、まったりと楽しみたいですね。 ![]() 和らぎ水(やわらぎみず) |
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