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私の旅コラム


【著者プロフィル】
元新聞記者。夫と娘の3人家族で、趣味はおいしいものを食べることと、バレエ、それにネイルサロンに通うこと。生まれは石川ではないのですが、よそから来た人の方が興味津々ってことありますよね。そんな私がイチオシする石川の情報をどうぞお楽しみに。

夏のコラムは全7回。今回は、第3回「金沢市の真ん中に個性あふれる美術館群」です。

夏のコラム 第3回「金沢市の真ん中に個性あふれる美術館群」


金沢21世紀美術館「レアンドロのプール」




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おとなも子どもも楽しめる21世紀美術館


 緑の芝生に着陸したUFO?白い円形のガラス張りの建物は、いまや金沢の新しいランドマークとなりました。平成16年(2004)にオープンした「金沢21世紀美術館」です。


金沢21世紀美術館外観


 「伝統工芸の町に果たして現代美術は受け入れられるのか」。設立前、市民の間ではこの話でもちきりでした。現代美術イコール難解、という先入観があったからかもしれません。でもそれは全くの杞憂でした。新しい美術館は「まるびぃ」の愛称で親しまれ、これまで知らなかったコンテンポラリーアートの楽しさを教えてくれる場となりました。

 というのも、従来の鑑賞中心型だった美術作品に対し、現代アートは体験型が多く、思ったよりずっと身近に感じられたこと、そして、この美術館には有料ゾーンとだれもが気軽に出入りできる無料ゾーンがあることも、大きな一因かもしれません。

 その有料ゾーンには、トレードマークともいえる通称『レアンドロのプール』が常設されています。水面に当たる部分が水を挟んだガラス張りになっており、上からのぞくとプールの中(もちろん水は入っていません)にいる人が水中にいるように見え、地下にもぐってプール内部から上を見上げると、まるで水面上に人がいるように見えるユニークな仕掛けが人気です。他にもさまざまな企画展が催され、じっくり見て回るには半日でも短く感じてしまうほどです。

 無料ゾーンには、私の一番のお気に入りの『ブルー・プラネット・スカイ』があります。『タレルの部屋』とも呼ばれるこの四角い部屋は、天井にぽっかりと穴があけられ、そこから空を見上げます。晴れた日は青空が、天気が悪い日には灰色の雲が、夜には星空そのものがアートとなるのです。部屋の周囲はぐるりとベンチになっており、日常を離れてそこに座ってぼんやりと空を眺めるのが、何ともぜいたくで幸せな時間に思えるのです。
「タレルの部屋」

 ところで「金沢21世紀美術館」の魅力は、美術品だけではありません。その特徴的な建物はヴェネツィア建築ビエンナーレで金獅子賞を受賞したことでも知られ、全国の建築ファンからも一目置かれる存在です。事実、明らかに展示品よりも建物の造りを熱心に見て回る人の姿も見られます。収蔵品にとどまらず、建築そのものもアートというわけですね。


能楽美術館内部


 この「金沢21世紀美術館」の隣に「金沢能楽美術館」があります。能装束や能面など幽玄な雰囲気が漂う展示が魅力です。さらに歩いて5分ほどのところには「石川県立美術館」があります(現在改装中で、2008年9月20からリニューアル・オープン)。こちらは従来の古典的な美術品や日本の伝統工芸などが楽しめます。中でも充実した古九谷コレクションは必見。

 また、ほど近い所に金沢市立中村記念美術館もあります。茶道関連の収蔵品が中心で、金沢のお茶の文化に触れることができます。


金沢市立中村記念美術館


 金沢市の中心部には、個性的な美術館がいろいろ。1日かけてハシゴはどうですか。

夏のコラム 第4回「映画ロケ相次ぐ能登・金沢」へ


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