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私の旅コラム


【著者プロフィル】
元新聞記者。夫と娘の3人家族で、趣味はおいしいものを食べることと、バレエ、それにネイルサロンに通うこと。生まれは石川ではないのですが、よそから来た人の方が興味津々ってことありますよね。そんな私がイチオシする石川の情報をどうぞお楽しみに。

夏のコラムは全7回。今回は、第2回「七尾湾に浮かぶ楽園、能登島」です。

夏のコラム 第2回「七尾湾に浮かぶ楽園、能登島」


のとじま水族館「アザラシ万華鏡」




関連リンク


石川県能登島ガラス美術館


水族館で見て、触れて、学び、癒される


 能登島は、私にとって特に思い入れのある場所です。


能登島全景


 新聞社に入社して2年目は地方配属の年で、私の担当となったのは旧七尾市と旧能登島町でした。金沢市内から能登有料道路を通ってわずか1時間ほどの距離ですが、それまで能登など数えるほどしか行ったことがなかった若い女性が、右も左も分からない町に住み、仕事をするのは、今から思えばなかなか大変なことだったような気がします。そんな私が好んで向かったのが能登島でした。今は旧中島町と結ぶ中能登農道橋もありますが、当時はまだ和倉からかかる能登島大橋しかありませんでした。穏やかな七尾湾にかかる全長1050メートルの美しい曲線を描くその橋を渡ると、島は金沢とはまったく違う緩やかな空気に包まれていました。


能登島大橋


 中でも私が好んで訪れたのは「のとじま水族館」でした。外敵のいない水の中をゆったりと泳ぐ魚たちを見ていると、本当に気持ちが落ち着きました。人間以外(?)の生き物には元来、そうした癒しの力があるのかもしれませんが、魚たちの浮遊感はとりわけ緊張を解きほぐしてくれるのに有効だったような気がします。イソギンチャクの周囲をチョロチョロかくれんぼするシマ模様のクマノミや、豪快なジャンプを見せるイルカ、巨大な水槽の中に揺らぐジャイアントケルプ(コンブ)など、海の生物に関してもだんだん物知りにもなるとともに、そこで働くスタッフの方々にも励まされ、仕事で行くのか休息に行くのか自分でもよくわからないままに、しばしば車を走らせたものです。


イルカショー


 近年、のとじま水族館ではさまざまな施設がリニューアルされました。その一つ、4月にオープンした「アザラシ万華鏡」は、円筒状の水槽を泳ぐゴマアザラシをさまざまな角度から見ることができます。くりくりした目のアザラシの愛嬌たっぷりの姿に、時間がたつのも忘れてしまいます。


スナメリ


 この5月に1歳になったばかりのスナメリの赤ちゃん「ゲンキ」も人気者です。残念ながら父親は5月に死んでしまいましたが、母親と寄り添いながら泳ぐ様はきっと家族連れにも喜ばれることでしょう。また、日本最大級のトンネル水槽では、まるで空を飛ぶように泳ぐペンギンや、イルカがのびやかに泳ぐ様子を、自分が水中にいるかのように観察できます。


ヤリイカ


 ヨチヨチ歩くペンギンの散歩も可愛いですし、青い海を背にして繰り広げられるダイナミックなイルカショーも見事で、そのスピード、ジャンプと何度見ても飽きません。また7月15日から8月いっぱいはイルカとビーチで触れ合うことができるなど、夏休みのおでかけにもぴったりですね。他にもさまざまなイベントがあるので、あらかじめチェックしてから行かれることをおすすめします。


 能登島には、水族館以外にも石川県能登島ガラス美術館がありますし、家族旅行村やキャンプ場もあります。この夏、七尾湾に浮かぶ美しい島、能登島の自然に溶け込んで、見て、触れて、学び、癒されてみませんか。

能登島ガラス美術館


夏のコラム 第3回「金沢市の真ん中に個性あふれる美術館群」へ


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